ゆりんいたりあ日記

あっという間に弥生3月。
立春を過ぎてもまだまだ冬がしばらく続いている。

と言ってもローマの日中気温はお日様が出ていると
かなり高くなり、15度を超える日も多い。
お陰で花粉症はもう始まっていて、さっそく抗ヒスタミン
剤を飲んでいる。

1月の末から2月一杯はかなりお客様があり、久しぶりの
仕事で忙しかった。
3月は少し時間が出来るかなとカレンダーを見ながら、
先日ようやく知ったミラノの王宮で開催中のボッシュ展
に行って来た。

もう少し前に分かっていたら計画を立ててゆっくりミラノ
或は、混むことが予想される展覧会の開場直後に行くとか
していたのだけれど、もうギリギリセーフという感じの
展覧会見学となった。
（3月12日に終わる予定）

今回の展覧会では、ボッシュのいくつかの作品と、ボッシュ派
と呼ばれる作品から、彼が影響を受けた中世の変わった奇怪な
動物などやグロテスクを始めとして、彼の絵を元に作られた
珍しいタペストリー（マドリッドの王宮から）などが来ている。

だからボッシュだけではないということは分かっていたが、
ボッシュ好きとしてはかなり興味があった。

ローマからのミラノへの新幹線は、今直行が出ていて、片道
3時間。だから日帰りも早く出れば不可能ではない。
その代りに節約の2等クラスで旅するのは止めて、ゆったり
シートの1等にした。
（イタロだと、1等と2等の値段は片道10ユーロくらいしか
違わないのでお奨め）

霧のミラノは案の定ローマよりもずっと寒く、外にはじっと
していられないくらい。
ボッシュ展入り口には列が出来ていて進まないようだったので
奥に入って係員に聞く。
（ライセンスガイドは予約なしで並ばなくて大丈夫という話
だったが、予約済みの列に並べということだったので並ぶ）
内部があまり広くないので、入場制限をしているのだろう。

15分くらい我慢して中に入り、チケット売り場へ。
展覧会内はすごく混んでいて、平日でこんなにという感じだった。
おそらく展覧会がもうじき終わるためか、と思われる。

展覧会の感想は、悪くないのだが、もう少し人のいない時に
行きたかったというのが、本音。
カタログをゲットしたので、ゆっくりこれから復習。

お隣の20世紀美術館に久しぶりに入った。
以前よりも作品が増えていて、非常に良かった。
高校生の美術見学があり、先生がしっかり説明していたし、
生徒も内部でアーチストについての発表をしていたのが、
面白かった。

ミラノのアーケードを少し冷やかし、そういえばミラノの
ファッションウイークのせいか、お洒落な日本人カップル
も見かけた。

帰り、ミラノ直行ローマだったが、途中通ったボローニャ
辺りでは雪。
春よ来い。