ＣＲＹＳＴＡＬ　ＤＥＷ

「おばあちゃんが昔働いてた喫茶店にいきたい」とテンちゃんがいうので
ダンナと私とテンちゃんといってきた。
お昼に近かったので何か食べようか・・・となって
オーダーは三人三様

「少しお時間下さいね」
「だいじょうぶですよ。
できた順に持ってきていただければ。急ぎませんのでね」
「ありがとうございます」

ある旅番組で「カルピスコーラ」をウドちゃんがおいしそうに飲んでいたのを
テンちゃん、ダンナ、私は見ていた。
さっき見ていた商品がこの店のメニュー表にあるのを見つけたとき
「カルピスコーラやと」声をそろえていってしまった。

偶然だなあ。気になるなぁ。
これは飲んでみるしかないねぇ。
「いけ！テンちゃん」
「う。飲んでみるかっ」

その昔、関西限定で「キューピット」という名前で出ていたらしいが、
この店ではまんま、「カルピスコーラ」だった。
（キューピットという飲み物の誕生の真相や名前の由来は不明らしい）
運ばれてきたカルピスコーラは
白と黒のコントラストがくっきりと表れていて美しい。
混ぜるとカフェオレのような色になる。
美味しいは美味しい。カルピスとコーラだもん。
けど、「あんまっっ！」
そりゃそうだ。カルピスとコーラだもん。←　くりかえす

ふつうは水や炭酸水で割るが、コーラで割るから甘さ倍増。
倍増どころか激甘です。
去年だったかコーラフレーバーのカルピスソーダが
シルキーコーラの名前で販売されていた。
これは白いのにコーラの味がする。
カルピスなのかソーダなのかコーラなのか不思議な名称のドリンクだったな。

濃いめのカルピスや甘さ控えめのカルピスウォーターがあって、
その時々の気分で選んでいる。
やっぱり私はコーラ割りより普通に割ったのが好きです。

ここの喫茶店、半世紀は経つだろうなぁ。
当時とかわらないワイシャツに蝶ネクタイ、ベスト姿のマスターは寡黙な人だった。
すっかりおじいさんになってしまった。私もおなじようにおばあさんになったけど。
椅子から立ち上がり深くお辞儀をしながら
「ありがとうございます」といってくださった。
ただの挨拶だろうが私は胸がきゅんとなって涙がこぼれそうになった。

おいしかったです。
また近いうちにうかがいます。
今度はクレープをいただこうかな。