ユルユル過ごすとき

いま、働いている会社とは別に、入社式の直前まで迷った会社がありました。
当時から日本では、ヘッドハンティング会社として一番シェアのある会社です。


今の会社を選んだのは、結局のところ自信がなかったんだと思います。

その会社は、いわゆるベンチャー企業で
いま働く、身元のはっきりした会社とは違います。

周囲に相談すると、いま働く会社を支持する人の方が多かったわけです。

それでも自分に自信があれば、その会社で頑張る覚悟があれば
きっとその会社を選んだと思います。


一応、知名度の高い大学に通ったこともあり、かつベンチャー企業を志向する
雰囲気ではないので、元々、自分は周囲とは少し毛色の違う内定者だと感じていました。

でも、内定をもらった。
内定を断る時に何時間も社長と話し合いましたが
当時「君には、他の人にはない、楔のような役割になってほしい」と
いわれました。

最後まで揺れました。
でも、最後は、「そんな期待に応えられる自信がなかった。」
と言うことです。

力強く流れる川の中で、一人踏ん張って
屋台骨を建てて行くことを想像して、孤独を感じたというのもあります。

本当はそんなふうに感じる必要もなかったのに。



テレビで取り上げられていたので、ふと、その会社の採用HPを見てみると
求める人物像を見て気づいたことがあります。

どう考えても、自分は不合格なわけです。

そして、今ならしみじみ分かるのです。
そういった資質が、人間として本当に大切だなぁと。

こう思えるようになったのも、今の会社で出会った人から学んだということで
私は、ゆっくりとしたスピードながらも、成長しているのでした。