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カテゴリ:豊かな人生
「お金儲けの本質」
商人の本筋はお金儲けにある。社会の授業にも、企業の目的は利潤の追求にある。と習ってきた。 この解釈は議論の余地はあるものの、本質の一面を表している。 さて日本で一番お金儲けの上手な会社は「トヨタ自動車」と言われている。 その理由として、剰余金が日本で一番多いことが挙げられている。 トヨタと言えば愛知県出身で、思い起こす人物としては、徳川家康がある。 徳川家康が家督を相続した頃の家臣団は、500名程度であった。 これが家康のインフラなのである。 家康は城の倉庫蔵にこもり、金貨(今のコインのように形が整っていなかった。)の粒を一つ一つ半紙に包み、表書きを自ら書いたと伝えられている。 三河武士は質実剛健を旨とし、庶民に至るまで、「しわい」つまり倹約家が多かったと言われている。 この武士団の特色は、結束力が、武田軍団と並び強かったと言われていることである。 結束力の強さが、天下を制していく過程で最も重要になったのである。 仁義礼智信、と言われる徳義の内、忠義心が高かったと言われている。 徳川家康の時代からの伝統は、現在にも脈々と三河地方では、伝えられていると言う。 因みに東北では「米沢衆」という言葉もある。昔この藩主に、上杉鷹山という、徳政を施した名君がおられた。藩財政の再建策として、節約を断行したのである。その頃の倹約の気風がこの地方には今も伝わっているといわれる。 お金儲けの本質は「稼ぐ」と「倹約」が両輪になって完結するのである。 さて、大商人で歴史に名を残す人はいたって少ない。 天下を治めるのと大富豪になるのは、どちらが、価値が高いのであろうか? 考えるまでもなく、天下を治めることのほうが大切なのである。 徳川家康の遺訓は受け継がれ、日本は戦争の無い200年余りの平和を謳歌したのである。 家康の偉業を讃えたいと思う。その中でも、戦争の無い平和を実現したことは、彼の業績の中でも最も価値の高いものであったと、私は考えている。 ※インフラ(Infrastructure)水道、電気、道路等、社会基盤整備を指す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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