豊かさと幸福な関係

貴方の成功が私の幸福です。　　　　　　　豊かな生活　　　　

○人に尽くす喜び
○喜んで貴方を応援したくなる

開業医は、骨を眺めながら、「こんな小さな骨が苦しめているんだね・・」と繁々とピンセットの先にある魚の骨を見ながら語った。

いつもその病院は患者さんで溢れかえっていた。
12時からは診察は受け付けなかったが、わざわざきた患者を帰すことなく、
5時過ぎまで診察することも珍しいことではなかった。
その頃には夕方からくる患者さんが並び始める。

やがてこの先生は無理が祟って、帰らぬ人となる。

私達はお金が貯まったら、悠々自適の生活をエンジョイしたいと考える。
ごく普通の生活者の願望で、私もそうする可能性もある。
よくよく考えると、悠々自適は私向きではない気もする。

この医師のような生涯を送るのが、自分の理想かも知れない。

この人は将来の為に、ビルを所有し生活苦を逃れる術は準備できた。
だから診察は収入のためではなかった。
「人への愛の行い」が彼の信条であったのだろう。
その診察室のかたわらに敬虔なキリスト教を信仰しているのか、
キリストの肖像とその聖地の写真が飾られていた。

人はパンのみに生きるにあらず。を実践された人生であっただろう。

実際彼は、知らぬ間に生活の苦しみの一つ、お金の心配から脱出された。

知人は、「すぐビジネスにならないなら、相手にしない。」成功した彼の言葉は確かに、お金を払わず、仕事に繋がりにくいことを依頼する相手を、敬遠するのが上手である。
一つの応対術に長けた人だから、それはそれでいいだろう。

私には、彼の気持ちはよく分かる。
職業柄、お金を扱う人は、「時は金なり」をストレートに解釈する人は多い。
仕事柄それでいいのだろう。

私の考えはこれに抵抗を感じるのである。
聖書の中に人生の黄金律がある。
「自分がしてもらいたいことを、そのように人にもしてあげなさい。」

この原理は時代を常に生き抜く考えである。
これに従うことを、皆様にもお薦めしたいと考えます。