豊かさと幸福な関係

「感情を超える」　　　　　　　　人間関係　　　　　　　　　
□　悪感情を捨てる
□　自分から切掛けを作る

職場や夫婦では、よく感情の縺れによるシコリが残る。
もしも原因が相手にあるなら、「自分から助け舟」を、出してみるのはいかがでしょうか。
許せない言動に、怒りに震えることもあるでしょうが、「自己に凝り固まらず」
自分から人間関係の悪化を防ぐことができるのです。

実際人間の感情ほど、厄介至極なものも他にないでしょう。

人間感情の発現の元は、「心が自分を自覚」する時に起こってきます。
自分とは一体何なのでしょうか？
自分とは、実際は変化する水の流れの一滴のようなもの、と譬えることもできます。

形を次々に変化させ、1時間前に「怒り心頭」に達したことさえ、すぐ忘れてしまうこともあります。
中には執念深く、一生恨み続ける「執拗な悪感情」が存在します。

法然上人の父親は、恨みによって、傷つけられた臨終の床で、「私の仇討ちはしないように
してほしい。恨みによって仇討ちをするなら、憎しみは止むことは無い。
恨みを捨ててこそ、憎しみは終わる。」
釈迦の教えを息子に伝え、法然さんを出家させたそうである。

「恨みには愛をもって応える」精神は、偉大な現象を作り出していく。

世の中の善の循環作用とは、この法則に従って実現されている面があります。