豊かさと幸福な関係

「富≠幸せ」　　　　　　　　　　　豊かな生活　　　　　　　　　
○　富は成果の集め方
○　幸せは愛の与え方

お金持ちは成果の集め方が上手である。
それは、例えば、専門技術であり、現代風に言えば、「企業買収」「ネットセキュリティー技術」
「ＳＥＯ技術」「マーケティング術」等の卓越した専門技術を持てば、お金は集まってくる。

お金は一般的には富＝お金の図式であるから、お金を集めることができれば、富者になる。
上記の技術も一丁一石では手に入らないのは誰でも分かることである。
技術を手に入れるためには、時間と、成果へと繋がるコアな真髄に通じる必要がある。

これだけでも、一代で富を築く難しさが理解できると思う。
私の場合には、尊敬する商人がいる。その人はインドの富豪である。

ある時、いつものように貧しい商人は、林や山で集めた香辛料を、マーケットの露天に並べていた。
「この香辛料は、どのように使われているのかを、観察していたのである。」
そして、その香辛料の原料となる、山野草は、すり潰さなければならないのが分かったのである。

その作業は主婦にとっては、大変であったから、自分がすり潰してから、露天に並べるようにした。
自分自身大変な手間であったが、「主婦たちの助かる姿を見れば、その疲れは飛んでいった」
この商人は、これによって人々に喜ばれ、主婦たちが、行列をなすようになったそうである。

彼は、その後製造工程を改善し、やがて人を雇い、機械を導入し工業化した。

一代で富を築いた商人は、かねてからの敬虔なヒンズー教の信者であったから、
その富を、どのように社会に還元するかを考えていた。
そして「貧しい人々が無料で診療を受けられる、病院を建立したのである。」

彼は老体にも関わらず、一番苦労の多い、香辛料をすり潰す工場に時に出かけてみる。
若き日の自分を思い出すように、「作業に精を出す」ことを楽しみにしていると言う。

「富を集めるのを上手い人は富豪となる。」富豪だけでは、完成製品とは言えない。
つまり、富豪≠幸せになるのである。
富豪→人や生き物への役立ち→人々から感謝を受ける＝幸せ、へと到るのである。

この公式は、富のみに限らない永遠の法則である。

お金のある人は、お金を社会へと有益に還元し、働ける人は、汗を流す。
知恵が提供できる人は、知恵を与え、
そして誰でもが可能な「愛は、誰でもが与えることができる」

全て、幸せへと通じる道が開かれている。心の開拓を忘れないで精進して下さい。
幸せとは孤立ではなく、双方向性を持っているのです。