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最近、地元の同級生達と夜な夜なスカイプ飲みなんぞ開催していたのですが、どうやら盆休みだとかで一同、地元に揃っているそうです。
きゃつらが愉しげに酒瓶持って、あのくそ田舎で唄い踊る頃、小生は広州の街を歩いておりました。 いなげな事に、今週は靖国参拝の週である。 唐突に問題にし、勝手に騒ぎ立て、金銭をせびる事をユスリ・タカリと云う。 根拠の無い出来事を、相手を陥れる為に脚色し虚偽の内容を事実として広め、それが国際的な関係の上で行われる事を International harassmentと云う。 いつも不思議に思う国である。 街には日本の製品が溢れ、日本車が列を成し、日本料理の店が並び、中国語の歌詞で唄われる日本の唄が何の違和感もなく中華料理店で流れていたりする。 職工の中には、日本の漫画で日本語を覚えたという連中もいる訳である。 おかしげな日本語を使うやつは大抵そうで、アニメの名前を嬉しそうに出されても小生はちんぷんかんぷんなのである。 みな反日などどうでも良いのでアル。 あの数々の異常な報道はどこから来るのか。云わずとも理解できる。 チャンギからのフライトにて今回は、香港経由で広州へ入る予定だったのが、香港着後いきなり大チョンボをやらかしてしまった。 香港空港からは広州行きのフェリーが出ており、特に不便なく2時間で移動出来るのですが、実はこのフェリー、イミグレより前にターミナルがあったりする。 というのも香港は特別行政区という名の別の国であり、中共と出入りするのもパスポートやら通関が必要になるからです。 で、気付いた時には遅し。既にイミグレを通過し、香港領内に入っておりました。 やってもうたで。最初に目に入ったカウンターへ行き、慌てて事情を説明するが処置なしである。 あかんて、あんたもうイミグレ出てもうたやん んな事分かっとらい。後生や、戻してつか そりゃ無理や、うちにはどうする事もできひんで 髪をお団子に結った姐さんが、興味の欠片も御座いませんといった趣きで携帯片手にあしらうのを見てようやく、彼の地に来た事を思い出しました。 途方に暮れ、ズラリと並ぶバス会社の看板へ向かいます。 兄さん、ガンゾーのフーメン行きのバスなかね てぃんぷとん!(何言うとんねんお前しばくぞ!) ガンゾーの! フーメン! てぃんぷとん!(分からん! 向こう行って聞け!) 何とかせい! めいようらー(行け行け) 横にいた店員のおばちゃん達が何事や、とにやにやしながら集まってくる。 いつものパターンである。 フーメンやったら一日4本しかないからな おばちゃんが親切に教えてくれたが、出されたパンフレットを見ると「光臨長安」とか書かれてはる。 どうやら似たような発音の全然違う街らしい。 きゃつらの話し声がやけくそうるさいのは、決してマナーだけの問題ではない。 日本語でいう50音が北京語では250音あり、大声で言わんと通じんのである。 カウンターの兄ちゃんの読んでいた新聞を取り上げ、余白に鉛筆で、 広州! 虎門! と叫びながら書き記した。そしたらようやく納得してくれたらしい、 広州行きはなんと30分に1本ペースで出ており、国境を突破するまで車で送ってやるとの事。 料金は190元(3000円)、一応中国元も使えました。 何時間くらいかかりますのん めいようらー!(知らん!) という言葉を背に、案内されたバンへ乗り込んだ。 中途半端に飛び込んだせいで見事にど真ん中に座らされてしまった。 客は全部で5人。前には運転手と、その友達が一人。あ、やばい、囲まれてもうた。 香港を抜ける時、ドキドキしながら検問にてパスポートの提出を順番に要求される事しばし。 こっそりのぞき見してみらば、隣に座っていた兄ちゃんは台湾人だった。 実に杞憂であった。 二時間後、あまりに照明の少ない地下バスターミナルにてバンを下ろされ、係りの姐さんに案内されて上階へ行くと、どこぞの街並みが観えた。 にーはおらーうえいなーりーずおえーらーまいうあああ! 狭い待合所の受付にて、物凄い勢いで勝手に喋り出す姐さん。やっぱり髪をお団子に結った、色白で小柄な可愛らしい姐さんである。 ごめん分からん、ここはどこですねん うわ、外人やん、という感じで後ろに引く姐さん。 あー、あー、バス、20分、まてろ 意外にも日本語で答えてくれたのである。 20分ね。わしフーメン行きたいとです、うーいえん、うおちいふーめん あー、あー、すわって、まてろ ハイ、座って待ちます 大人しくベンチに座って待っていると、20分後に大型バスがやってきたという事で、案内されて乗り込んだ。 しぇーしぇー、つあいつえん またな 一体どこで覚えたのだろうか。おかげで助かった。 どうやらここはシンセンという街らしい。深川。川はちょっと違うが、変換できない。 結局そこから広州まで2時間かかり、チャンギを出てから10時間、ようやく虎門の街に辿り着いた。 この街は自転車タクシーがそこら中を走り回っており、人の顔を見てはベル代わりのラッパをパフパフ鳴らすので鬱陶しい事この上ない。 しかし意外にも乗り心地は良く、一乗り7元が相場である。 バスターミナルから宿まで結構距離があったので、若い兄ちゃんの自転車に乗っけてもらった。 どっから来たんや わしか、りーぱん! りーぱん! すると兄ちゃん、自転車をヒーヒー漕ぎながら携帯を出し、日本の女性歌手の唄をガシャガシャ流し始めた。 きゃりーぱむぱむとかいう歌手だったが、難しくて発音できない。 いつも不思議に思う国である。 好きなら好きと言えばええじゃないか、んん? 余談ですが、ちんぷんかんぷんとは、北京語の てぃんぷとん! かんぷとん! (分からん! 知らん!) が由来だそうです。ホンマかいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.16 11:07:01
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