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2014.06.08
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カテゴリ:カテゴリ未分類
朝と晩は大雨でも、日中は何だか随分天気がいい。
と云え相変わらずめちゃくちゃ暑くて、ちょっと外を歩くだけで汗だくになるのだけど、年がら年中冷房に当たりまくっている現状が心配である。

息子様が無事五体満足に産まれてきたので、今年の正月に対岸から安産祈願した昭南神社へお礼参りに行ってきた。
今回は橋脚のみでなく、マクリッチ貯水池のジャングルに入って本殿跡を参拝する次第である。

前は見えていた橋脚は連日の大雨故か、今日は水位が上がって見えなかった。
水門横のポンプ室から乾いた音が延々聞こえてくる。

これは前回撮ったもの。



この対岸まで泳いで渡る。装備はダイバースーツにシュノーケル。あと防水GPS等々。
まぁ嘘である。ヌシが怖いので湖なんか絶対に入りませんよ。
お社までの登道について色々情報を探したものの、どうしても肝心の入口が分からない。
どうやら目印に大きな石が置いてあると云うだけの完全ドラクエ状態である。しかも実際に遊歩道を歩いていくとそこら中に似たような大きな石が置いてある。

前回の水門を過ぎてしばらく歩くと、随分古びた石橋を発見した。


この橋を見てなんだか随分懐かしい感覚に陥ったのは小生だけだろうか。この橋はもしかすると当時の日本人が作ったんじゃなかろうか。
橋の名前を記した銘板が埋め込まれていたのだろう。四角い跡が残っている。今はもう取り外されて何も無い。


避雷針を備えた展望塔が途中にあったので、天辺まで上ってみた。これかあ、このジャングルに入るのかあ。
勿論この日はフル装備である。長ズボン、軍手、タオル、水筒、携帯GPS、そして虫よけスプレー。
お遍路さんの時の熊よけ鈴は忘れてきたが、まぁ必要ないだろう。


さて、古びた石橋から遊歩道を歩くこと30分。
道の一角に、ようやくそれらしき目印を発見した。

大きな石が二つ、道の脇に転がっていて、左側の石がお社へ続く獣道となる。
(この日記には敢えて載せませんが、実際にはもっと非常に明確で分かり易い目印がありました。)

さて、いざ茂みに入り道無き道を進んでいく。途中に倒木の多い事。
でも訪れる人が意外と多いのかしら、踏み固められた獣道が延びる上、誰が付けたのか赤いテープの目印が、ところどころの木々に結ばれて静かに揺れていた。これは迷ったら死ねる。簡単に死ねる。
念のため、目印用として持ってきていたトイレットペーパーを時々枝に結び付けながら黙々と進んだ。
そこら中にアゲハ蝶が群れを成してひらひら飛んでおり、突然の侵入者に驚いて逃げていく。


途中で拾った太い枝を杖として、倒木を跨ぎ枝を掻い潜り進む事また30分。

さてさて、敢えて逆方向から書いてみようと思う。

林の向こうにうっすらと、湖面とそして対岸のゴルフ場が見える。
ちょうど橋脚と水門がある辺りだろうか。


後ろを振り返って観らば、明らかに人が作った石段が上へ延びている。


70年という年月ですっかり木の根と一体化した様なその石段は、苔を生して見事に綺麗に存在していた。


そこを上り切ると、手水処が現れた。昔は屋根があったのだろう、土台の丸い石が当時のまま残っている。
手水に溜まった水を杖で掻き混ぜてみると、いつからそこに沈んで居たのか分からない土が静かに水面まで舞い上がった。


手水処より少し上ったところがお社跡だろうか。石垣がやはり苔を生して綺麗な形のまま残っている。
また、支柱の一部か建物の一部かしら、人工的に削られたとみられる石がそこらに転がっていた。
12.jpg



お社があったと思われる場所は、このジャングルの中でも少し開けており、すっかり落ち葉や木々に覆われているものの所々に柱の跡や溝が残っている。
杉の木に何だかよく似た大きな木が立っており、それをお社さんに見立てて安産のお礼参りをしました。
IMG_0766.jpg

本殿跡から手水処の景。
15.jpg
ちょっとびっくりしたのが偶然、小生の後から上って来たらしいご年配の日本人の方と手水処でお会いした事である。
この日日本からやって来て、一人でここを訪れたそうな。やはり訪れる人は結構多いのかな。
帰りは一緒に山を下りました。
完全にドラクエじゃん。

帰り道で初めて気づいたのだけど、どうやら神社のための貯水所らしい建物も残っていた。


良い休日でした。





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Last updated  2022.06.16 23:16:50
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