テーマ:シンガポール生活(306)
カテゴリ:シンガポール生活
船乗りをやめて良かったこと。 いまだ会った事のない有名上司や謎の部下との乗り合わせにドキドキしなくてよくなった。毎度のごとく前任者に散々荒らされたパソコンのフォルダーを整頓する必要がなくなった (小生は超絶A型です) 。あと組合費を天引きされなくてよくなった。 船乗りをやめて後悔していること。 いっぺんくらい機関長で乗って周囲を気分で振り回してみたかった。神戸元町アリマで大金払って制服に四本目の線を入れたかった。 家族の事に関しては結果、お互いにどっちでもなんでもよかったみたいである。なぜなら転職してシンガポールに住み始めて一ヶ月経った現在、小生トルコに長期出張中だからである。 -------- なにやら家族DPの申請にあたっては12歳以下の子供の場合事前に麻疹風疹などの一般予防接種証明をHPBへ申請し、承認を取得しないとそもそもDPは申請すらできないというのである。 前回駐在の時はそんなのなかったので全然気にしてもいなかったが、NIR (national immunisation register) という2019年から始まった制度だそうな。 手順は前の日記で書いた通りだが、どうもこれの承認がおりるのに一ヶ月くらいかかるらしいとの情報を掴んだ嫁様が大騒ぎして、諸々の書類を用意して申請完了したのが既に一月末だった。 なぜならこの時まだEPが降りておらず、EPがないと申請できないと思い込んでいたからである。このNIR自体はEPナシでもとりあえず申請できることを知り、もっと早くやっておけばと心底後悔することになった。 その後、たびたびHPBポータルにログインして承認ステータスを確認するも、"Submitted (出したった!)" のままなーんの変化もないのである。 これが実に一ヶ月続いた。 勤め先にも正式に転職のことを伝え、引き継ぎもあらかた終わりあと二週間で業務から引き上げようという段階でもまだSubmittedのまま変わらんのであるからして、さすがに焦ってきた、申請から丸一ヶ月が経った二月末、ステータスは Pendingに変わっていた。 "Pending (保留中)"、何それ!? なんそれ!? 不備があるなら言うてつかや! HPBのお客様センターへ電話するも、very busyやさけえ後でかけてや、の自動音声のみ。 その日から連日鬼コールを開始し、翌々日くらいにようやく窓口と電話が繋がったのである。 ハローサー どなんなっとんねん コビッドで遅れとるさけえ勘弁してや 勘弁できるか! わし来月そっち行くねんぞ とりあえず申請したお子さんの名前と申請番号教えてつかよ ここで大問題が起きた。 今さらながら小生英語が下手すぎて、名前を伝えても長ったらしい申請番号を伝えても、全然相手に伝わらんのである。そして、航海士でも通信士でもないのでアルファベットの伝え方にも慣れてなかった。 テュー! (2!) スリー? とう! (2!) トウ、オッケーラー、ネクスト スリー! (3!) トュー? ちゃう! ツルィー!! (3!!) これがずっと続く。 エー! (A!) アメリカ? イエス、アメリカ! ほんでG! J? G! ジャーマンのG! ほんでS! イスラエル? ああもう、Sはどこや! S、S、スリランカ! 今思えばシンガポールでSで良かったじゃないか。 このやり取りを、メールアドレスの伝達も含めて延々30分くらい続けた最後に言われたのが、5営業日以内に頑張って返信します、との回答だった。 こんなんだからHPBは電話が繋がりにくいのかもしれない。 名前のアルファベットなどは事前に伝え方を準備しておくのと、せめて自分のメールアドレスは、電話口で伝えられるくらいもっと簡易にしておけば良かったと思った。 この翌日からもほぼ連日電話をかけ、はよなんとかならんかと伝えるも、今やってるからもうちょい待ってくれ、5営業日はかかる、との回答を電話をかけるたびに言われるので、こりゃもう電話しない方がいいのかとも思った。 結果、NIRの承認がおりたのでポータルから証書をダウンロードしてくださいの旨のメールが入ってきたのは申請から実に八週間が経過した頃だった。申請内容にも特に不備はなかったようである。 この間一体何度電話したことか。あんまりプッシュするとヘソ曲げる方達なので、自分の窮状を合理的に伝えるしかない。 早速ログインしてステータスを見ると、やっと "Approved" に変わっていた。これが渡航予定日の十日前である。 で、証書をダウンロードしようとリンクをクリックするも、リンクが無効になってて全く反応しない。 ぬあああああくそシンガポール!なんやねんお前ら!! でまたHPBに鬼電である。 結果から述べるとシステム不具合でリンクが有効にならないんだそうで、DP申請においてはこのNIRの申請番号で通るから、証書を添付しなくてもそのまま進めて大丈夫とのことだった。 子供らのDPはその後すぐ降りたが、渡航予定日をとっくに過ぎていた。 ちなみにEP/DP申請の際、過去に取得していた場合はそれらの番号 (NRIC) の申告を要求される。なぜなら一度発行された同じEP/DP番号にて再度発行されるからであり、申請の際にこれらの番号が分からないと承認までさらに時間がかかることになるのである。 んなもん覚えとるわけないやろがい、何百年前や思とんねん、おのれシンガポール! 過去のメールをひっくり返すも、ここで超絶A型の性格が祟り余計なメールはなーんにも残ってない。 愕然としていたが、超絶A型の性格が幸いし、綺麗にスキャンコピーを取っていた当時の給与明細にEP番号が残っていた。 嫁は当時の通院明細がメールに残っており、偶然にもそこにDP番号が載っていた。 長女のは、当時通っていたインターの保育園の領収書が残っており、そこに記載されていた。 問題は当時生まれたばかりの長男の分で、こればっかりはどこをひっくり返しても出てこず、結果的に当時のパスポートコピーを提出することで数日長めに時間はかかったが、無事にDPを取得することができた。 色々あったが、四月からは入国時の隔離がナシになるという非常に大きな変化があり、結果四月に入ってからの入国とあいなったわけである。 とりあえず結果オーライ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.19 18:41:53
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