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• ＊52

  お久しぶりです。 現在、六連(むつれ)という、関門海峡少し手前の日本海側にアンカー中です。 本当にちょこちょこ進んで、まるで牛歩戦術の如し。 何やら気温が急上昇したのかしら三日前、夏バテになってました。 夏バテ解消といえば、適度の運動とゴーヤとビール。 と勝手に決めてしまおう。

  2007.06.08

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• ＊51

  そりゃたまには、心底うんざりして頭が痛い気分になる事もあろうぞ。 体調は万全、天気もヨロシ、という日に限って、気分が心底うんざりする事もあろう。 別に、昨日港へ帰る途中でガム踏んでしもたとか、そんな事ではない。 まだまだ長い道のりでありそうです。 現在、佐賀は唐津沖にアンカーしてます。

  2007.06.05

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• ＊50

  朝、博多を経ちまして、長崎に戻りました。 博多駅付近でクイーンズ・ウェイを発見したので、ちょっくら寄って行きました。 この半年で７kg増えたせいか、立ちっぱの時、右足の踵が妙に痛む事があります。 因みに今は、前の船みたいに食べてません。 右足の裏がやっぱり痛かった。 つーか左も痛かった。 全身凝りまくりである。 さてさて長崎にて、港付近を歩いて廻った。 グラバー園や浦上天主堂、石畳にオランダ坂に中華街と。 街の雰囲気は神戸に少しだけ似ています。 オランダ坂を歩いている時上から、うら若き婦女子方がぞろぞろと下りてくるのに遭遇して吃驚し、何故か道を間違えたフリをして近くの小路に入ってしばらく歩いた結果、本当に道に迷ってしまった。 何でもすぐ近くに女子大があるんだそうな。 どうりでなんか良いかほりがすると思いました。 夜は、駅近くまで出向き、『酒肴のあて』という居酒屋へ。 長崎は良い街でした。 また来たいと思う。 明日は出航です。 六月はずっと、瀬戸内海の上を漂っている予定です。 ときに、瀬戸内海の名前の由来を御存知かしら。

  2007.06.04

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• ＊49

  久々にガーガー寝た。起きたら昼近い時間でした。ともあれ初日は骨休め、という事で、特に散策もなしです。たまには取り留めの無い事でもだらだら書いてみたろかと。。　-----貝の事。四月に沖縄県内の二つの町へ寄港した。海水も随分温かくなった今回、当ＨＰのコレクションをより潤わせんといくつかの海に赴き、時にはウミウシの異形に驚愕し、時にはビーチに居並ぶ赤鬼へ神風特攻をかけつ、貝の収集に勤しんだ次第である。して、集めたのは10種類ほどであるが、まだ生きとるものが数匹いた。まさか飼うわけにもイカンので、可哀想だが、中身は処理するのである。外気に放置して完全に腐らせるのが通常の手段なのだそうだ。宜野湾のリーフの上で会った御老人が教えてくれた。私は実際の処置など初めてなので、取り敢えず熱湯で炊いた後、針を使って中身を出して行った。しかし、座間味で拾ったリュウキュウタケノコみたいな、細くてかつ口の小さいのが厄介極まりなく、中身の半分くらいしか処理できない。仕方ないので、可能な部分だけ処理し、あとはビニール袋に纏めて居室のロッカーに放置しておいた。それから約一月半経った先日…船内大掃除に伴い、空ビンを入手したので貝をここに入れ換えようと、袋を手にした瞬間、そこには禍々しきオーラが。。　いいいかんいかん開けてはならぬぞ！遥か四国は石鎚の神々様が諸手を挙げ警告を発して居ります。一息おき私は、警告を無視し袋を解放した瞬間、呻いた。アンモニア・ガス発生。わや。袋を持ってあわてて風呂場へ疾走した。洗面器に移し変えた瞬間、ドドメ色の （中略） 轟沈、轟沈で御座います。思わず洗面器ごと引っ掴み、この暗い海原へエイヤッと投げ入れたい気持ちになるも、そりゃさすがに罰当たりである。しかし鼻が捻れたかと思った。運悪く近くを通り掛かった同期の（パンツにウミウシ投入の）Ｋ氏が悲鳴を上げて逃げて行く。そんくらい強烈だった。空ビンに入れ替えて密閉した後思わず、ごめんと呟いた。　-----三日。博多駅地下の一覧というラーメン屋に行ってきました。ここは、席が全て個別に仕切られている上、暖簾に隠れて店員の顔も見えんようになって居り、喰う事にだけ専念せよ、といった感じの店で、勿論味もウマイ。

  2007.06.02

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• ＊48

  夏がきたんだなぁ。 毎年、六月一日になると、口に出してそう言うのが恒例です。 この日を境に、気候も気分も一気に変わる。 今日から三日間ほど休みなので、博多まで、友人Ｒ氏宅にお邪魔です。 お土産に、琉球泡盛・南の誉を引っ提げつ。

  2007.06.01

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• ＊47

  今朝より、長崎の港に寄港中です。 夕方、久々のシャバを歩きました。 すっかり半袖で、得も言われぬ爽快感。 坂道の続く町中に、港沿いを路面電車が走んりょります。 とても明るい街で、好きになりました。 夜、路地裏で見付けた居酒屋 『武蔵』 に入り、喰した貝がよいよ旨かった。 が、貝の名前をド忘れしてしまった。 因みにバター焼き。 この店は、『美味しんぼ』という漫画に今年、登場したんだそうな。 大将がニコニコしながら、その巻を見せてくれた。 漫画に登場する実在の店ゆうのは、調布の『Jackson Hole』以来やけども、ジャンルがえらい違いである。 明日から数日間休みです。 小樽を出た辺りからしばらく、凹まされる事がいくつか続いたので、ちと羽根を伸ばして切り替えて行こう～と思います。

  2007.05.31

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• ＊46

  主機試運転結果良好でした。 変なガス漏れも無く、クランクケース内点検も良好。 実は最初の水通しで、わいが締めた冷却水管のフランジから水がドバドバ出てきた時はギャーと叫んだが、パッキンがずれて居たので直して復活。 ちょっと思い上がっとったわい。 今日は突然ですが、ボートで島に上陸してきました。 島根県は隠岐郡西ノ島なる地名です。 イカなどの海産物が名産らしく、道行くマンホールの絵柄もイカだったり、露店には色鮮やかなヒオウギガイ (喰える) がずらりと並べられていたり、 あと、なんか知らん映画の撮影で使われたそうな小学校がありました。 慶良間みたいな、妙に観光地化しているわけでもなく、落ち着いてとてものどかな島でありました。 明日は出航です。 写真は由良比女神社。 今更ですが、わいは神社党です。

  2007.05.29

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• ＊45

  作業記録。。 復旧は終了しました。 午前中にピストン挿入、ロッドとクロスヘッドを連結。 その最中、ターニングしてピストンが持ち上がり、ピストンに取り付けていたチェーンがたわんだので、張ろうとした瞬間にガタン！！とピストンが下がり、ヒヤッとした。 １ｔの重量物である。なんも起こらず良かったわい。 上から機関長が要らぬ激を飛ばす。 今の機関長は正直苦手じゃ。一言が一々頭にくる言い方するし。英語も大して分かってない。 前の船の機関長は良かった。わいが調査不足の時は無茶苦茶言われたけども、つまらぬ下ネタばっかり喋っとったが、多趣味で小噺も面白かったし、おとんの事があった時も良くしてくれたしな。 と、小言はここまでにして。 そのあとシリンダーカバーと排気弁を丸ごと、クレーンで取り付けて、午前は終わり。 昼からカバー周りの配管等々の復旧。 冷却水管、燃料管、潤滑油管、始動エア管、あとまぁ温度計とかセンサーとか。 その間、漏洩テストもしつつ、一応すべて完了しました。 明日は試運転をやって、クランク室の点検等々。 うまくいけば、もうすぐ長崎で休暇です。 作業中てか常々思っとったんは、親方らに見くびられとる気がする事と、人数多いのがとにかく邪魔くさい事。 わいは昔からだてに工具触ってません。手先は器用やと鼻にかけてます。 もうちょい信用して欲しいもんだ。 それから今回の作業も、通常五人そこらで行うのを30人ぐらいでやっとるもんやけん、分担こそしとるものの実際、奪い合いである。 狡猾にポジションを狙い、一度着いたら間違っても離れない。 次の船に乗った時、やっとらんもんで分かりません、が通用する訳もないしな。 ポジション取り失敗したらむかつく。 他者の事を考えん人間の気持ちがよー分かったわい。フン。 今日は休憩ナシで丸一日ぶっ通しだったけど、やっぱり楽しかったです。 あと、暑かった。もうすぐ夏ですのう。

  2007.05.27

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• ＊44

  エンジンの掃気室内を這いつくばる事幾時か、新潟で仕入れたばっかのツナギがスラッジまみれになってしまった。(夕方に洗濯した) 元々三番シリンダーだけ、カバーの所から冷却水がいっつも漏れていて、熱膨張でどーにか塞いどるフシがあった。 クレーンで排気弁ごと吊り下げて解体。 掃気室内の掃除も終わった所でピストン抜き出しにかかりました。 グラインダーでカーボンをこそぎ落としたり、ロッド下のパーツを解体したり等々。 明日は各部の磨耗具合とかの計測をする予定です。 天気は崩れ気味やけども海面状態は比較的良いので、全然揺れません。 冬場じゃなくて本当に良かった。 因みに、ツナギの色は黒です。 ほんまは旧日本帝国海軍色が欲しかった。 最近なんだかなー。 日々単調過ぎるせいか。季節のせいか。 はたまた夏の暑さのせいかしら。 肉体労働以外の時間が楽しくないのであるよ。 この研修生身分の生活があと三ヶ月半もあると久々に思うと。 なんぞ新しい事を始める必要がありそうだ。

  2007.05.25

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• ＊43

  現在、隠岐島の近くにアンカーしてます。 因幡のシロウサギがワニザメの背中を跳んで渡りよります。 ３時起きで４－８見張り、そのままアンカー作業と。 私はエンジンを停めるだけやけども。 昨日はそんな感じで、長い一日でした。 今は25日の正午です。 今日からエンジンの、三番シリンダーのピストン抜き作業が始まりました。 こいつが終わればもう、全部終わったようなもんだ。 作業は時間が経つのが速いので、比較的楽な気分です。

  2007.05.24

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• ＊42

  ちょいと郊外の方をゆっくりゆっくり散歩してみました。 二日前とはうって変わった晴天也。 とりあえず、貯まりに貯まった文庫本を売るため、偶然発見したブックオフという古本屋まで歩く事小一時間。 途中、不可思議な展望台を発見し、よじ登ってみた。 新潟の街が一望できて、遠くに観える工業地帯の銀色のプラントが、西日を反射してギラギラして居た。 螺旋の展望台の天辺には、妙な球体。 これはおそらく展望台と見せ掛けた、北の工作無線傍受レーダであろう。 そして上空より見渡す事、力いっぱい道を間違えている事が発覚した。 … Ｒ113はおよそ、我らが四国はＲ11の雰囲気にクリソツである。 ひたすら歩き、唐突ながら新潟空港まで行ってみる事にした。 更に更に歩きますとやがて、広大な芝生が観えてきた。 隣合わせで自衛隊の駐屯地があるみたいで、ちょうどサイレンが聴こえてきた。 二分間ほど続くらっぱのメロディである。 金網の前で張っているとやがて、旅客機が滑走路に入った。 爆音をたてて滑走し、航空力学に従いその機体は青空へ向かい飛び立った。 あんな鉄塊が中空に浮くのは、世の中が狂っている証拠だと昔、外国へ赴く途中に乗ったタクシーの運ちゃんが吐かして居りました。 余計な事を。 その後、空港沿いの公園路を歩いていて偶然発見したバス停より、市街へ赴く。 バスの中、ふと手元を見れば、でっかい毛虫が私の左袖をテケテケと歩いて居り、たまげ散らして毛虫を叩き落とした自身を小心者であると、消沈した。 運賃表示板を観るうち、妙な不安に駆られる。 思い立って財布を確認すると、小銭が320圓、あと五千圓札が一枚。 五千圓だと両替が効かない。 果たして、市街地まで320圓で辿り着けるだろうかと、ドキドキしながら運賃表示板とにらめっこして居た。 料金は初め160圓から始まり、複数の停留所を経る毎に20圓ずつ上がって行った。 ある地点を越えた所で、30圓ずつ上がり始めた。 280圓になった所で、 さあぼちぼちヤバい、次の停留所で降りようか、 いやしかしもう二つほど行けるハズだ、 次はきっと310圓になるハズだ、それなら丁度良いじゃないか、 行けるいける、 などと小心者全開で乗り続けて行ったところ、次に示された料金は360圓。轟沈で御座います。 んな馬鹿な！？ 慌てふためいた私は「次降りますボタン」を連射し、ドキドキしながら運ちゃんに弁解。 返ってきた返事は、いいよー、であった。 やー助かった。 バスに乗る時は事前に小銭をチェックしませう。 そんな感じで、特定の観光名所も行かずウロウロしてましたが、新潟の人は何気に親切でした。 バスの件は除いて、助けられた事が何度かありました。 なんとも言えない微妙な街だった、という事で終わり。 ＧＰＳ様々である。 便利な世の中になったモンだ。

  2007.05.22

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• ＊41

  三機の姐御が六月より休暇、という事で、姐御の好きだという、ミスタードーナツのポンデリングをもって祭りを開こうとなり、 募った結果がこうなった。 風邪の次は胃もたれか。 明日は出航です。 新潟レポートはまた明日にでも。

  2007.05.21

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• ＊40

  筆者風邪の為、本日はお休みしました。 終日狭い寝床でうてもせぬ寝返りをうちつ、熱で中耳炎になりかけた耳が気になりながら、起き上がったのは夕方。 まだ二日ほど休みがあるので、明日は朝から新潟観光を楽しもうと思います。 もうちと天気が良かったらなぁ。 ようけ寝れたお陰で、変な夢をよーさん観ました。 夢とや不思議なもんです。 小学生の頃だったか、観た夢を逐一、日記にイラスト付で書いていた時期もあったな。 本日観た夢は、習字の授業をさぼる夢でした。 意味が全く分かりません。 今まで一番酷かった夢は、アレだ。 当直に入ってイソイソ仕事する夢を観て、眼が覚めたら交代時間だった。 さっさと風邪を完治させようと思います。 ではでは、また明日。 何やら心細くなりそうな空です。 この町から、年端も行かぬ大和撫子が遥か北の赤い国へ連れ去られたのを思うと、悲しくなるばかりである。 写っている船は、電気動力の実験船だそうです。

  2007.05.20

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• ＊39

  新潟上陸。思ったのは、港付近の夜道がとにかく暗い。住宅街なので仕方ないんかな。市街地は大きな街だが、印象は正直、あんま良くない。土曜の夜だったせいもあるかもやけど、例えば、黒い顔した表紙の雑誌、みたいな若い衆が多い。要するに片田舎じゃ。唯一まともなのは、チンピラ車も右左折する時は、きちんとウインカーを出す事。て、それ当たり前の事やんけ。そんな事で比較される神戸逢坂はもう終末である。電車はＪＲしかないので市内はバスが発達しとります。ただし、路線が多すぎて案内板がちと不親切だ。港のゲートに転がった、　すくう会　マスコミ関係者はこっち並ばんかいみたいな事を書かれた看板を見た時は、戦慄を覚えた。おいおい、よくみりゃここはマンギョンボン号のバースじゃねぇか。ＴＶで百回くらい観たわ。ときに、雪解けで乾燥した北海道に立ち寄った所為らしいが、船内で風邪が流行ってます。かくいう私も喉をやられました。なので本日の辛口は私ではなく、私の喉を荒らした風邪菌によるものとして、終わり。皆様も、風邪には気を付けて御過ごし下さい。明日は、新潟の良いところを一つ以上、発見してきます。時間差投稿すみません。

  2007.05.19

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• ＊38

  低気圧の塊か。 本当に、わくわくするような黒い曇り空が広がってゴウゴウと流されて居ります。 新潟港に到着。 未知の地方です。 港からは民家と工場ばかりが広がって観え、平野にポツンと遠くにタワーが二本、建って居るのが観える。 市街地まではちょっと遠いみたいで、果たして今回ほどノーリサーチな状況は無いのであるからして、散策も心細そうである。 新潟ってや何があるんかいね？

  2007.05.18

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• ＊37

  石がざわめくのは、上空にラピュタが来とるからじゃそうな… うわ、ほんまじゃー 風強し。

  2007.05.17

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• ＊36

  やまだかつてない腰の痛みに悶えて居ります。 何だか意気が上がらない原因はコレです。 腰というより、右足の付け根のケツ辺りがコリコリと、痛い。 歩くと痛い。 看護長より湿布を頂き、ストレッチなどして居るところですが、あと二日は続きそうな痛みです。 まさかヘルニアじゃないよな。 何年か前、椅子にも座れないくらい腰が痛くなった事がありましたが、広島にて整体に行ったところ、一発で治った経験があります。 あの時と同じ箇所が痛むような気がするんだが… 最近むやみに腹筋していたせいもあるのかな。

  2007.05.16

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• ＊35

  空が良い色をして居ります。 天気はあまり良くないです。 昼過ぎ、新潟は佐渡の沖にアンカーしました。 夜間直だったので、ついつい寝過ぎてしまい、身体がだるい感じです。 今月末にメインエンジンのピストン抜きをやるという事で、あーだこーだと勉強してますがね、 何だか意気が再び下がり気味です。 暑い方角へ走り出したせいも、あるかも知れん。 こういう時はむやみに立て直そうとはせん方が良い事も、分かっとる訳だ。 プールでがーーっと泳ぎたいなぁ。 という訳で来週、新潟にてスイミングプールに行く事を決意し、また明日。

  2007.05.15

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• ＊34

  日曜日の雨天つーのは昔から、鼻の頭がむせるような、妙な感覚にとらわれるのである。 ペンション『とまと』のおばちゃんに礼を述べ、小雨の中、美瑛を出立した。 素泊まりなのに、デザートとか出してくれたり、心苦しいばかりだ。 富良野からバスで帰るつもりだったが、ここから鈍行だと意外に安いみたいで、旭川周りで帰る事にした。 折角なので、当てもなく旭川へ立ち寄る。 駅前で何やら、感謝祭をやっていた。 今日は母の日という事で、故郷のママ上様へ大量のチョコとかケーキとかウニとかを、美瑛の絵葉書を添えて一緒に送った。 それからまた当てもなくフラフラ彷徨い (当てが無いにも程がある)、昼過ぎ旭川を後に一路、小樽へ向かった。 小樽の『海鳴楼』というオルゴール館に行く。 将来、自身の生業とするならばオルゴールについて余念なく研究すべきだ。 本気か貴様、という心の声が聞こえる。 ところが、入り口の風鈴コーナにて、明らかに見覚えのあるイルカの青い風鈴を発見した。 全く同じものを以前、神戸の自宅で使っていたのである。 一体どこで入手したのか皆目検討つかずなのであるが、気付いた時には小汚いベランダで透き通った音を響かせていた。 糸がほつれてしまったので、引っ越しの時に捨ててしまったように思う。 まさか小樽産だったとはな…。 オルゴールを観て周ること幾時か。 二階の工房で、製作体験みたいなのがあったので覗いてみたが、自分で造れるのは外身のデコレーションだけで、曲は予め用意された200曲だかの中から選ぶ、 というシステムだった。 そりゃそーだわな。 オルゴール本体は通常18鍵で、一枚の鉄板に裏から針打ちし、できたものを円筒 (シリンダーというのだそうだ) に巻き付けて、 シリンダーを歯車で回して鳴らすという事であるが、 今やその針打ちはコンピュータで綿密に計算されたものを機械がチャッチャとやっていくらしい。 なんとも味の無い話である。 と思ったら、特殊なオルゴールを発見した。 葉書くらいの厚さの紙に、音符を並べてパンチング (小さい穴を空ける) していき、オルゴール内部でその穴にシリンダーの針を引っ掛け、鳴らすという驚異の代物。 シリンダーの針は可動式になっていて、紙があって楽譜が書ければどんな曲でも演奏できる。 欲しい！ 六千圓！　欲しい！ 結論から言うと、買いませんでした。 鍵盤のパーツさえ手に入れば自分で造れそうな気もした。 機関室の工作スペースにゃ、旋盤なり溶接なり全部揃っている。 ちょいと暇があれば造ってみようと思います。 そんな感じで北海道の旅は終わりました。 明日は出港です。 結局今回も、チャトランとコロボックルには会えず終いでした。 次来るのはいつになるだろう。 少なくとも、船で来る機会は一生、無い。 美瑛の写真をもう一枚。 丘の向こうに十勝連峰の頭が観えてます。

  2007.05.13

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• ＊33

  札幌が、描いていたより大きな街で、カルティエショックでした。 ＴＶ塔に時計台、すすきのの繁華街等々。 ただ地下鉄はあまり親切でなく、迷路の如く迷わされた。 ラーメンを喰らい、札幌ビールを湯水の如く飲み下し、日付が代わったのも気付かぬまま、中島公園近くの素泊まり宿に着いた時は千鳥足で、何故か左手に地下鉄の切符がしっかと握られたままである事に気が付いた。 明朝の出発は早いのに。反省点１ ウコンの力を飲み忘れた。反省点２ 起床。激しい二日酔い。反省点３ 0750札幌駅ターミナル発の富良野行きバスを諦めた。反省点４ 一緒に泊まった連中と別れ、0920札幌駅ターミナル発のバスに乗った自分のニンニク臭。反省点５ などなど挙げていくと処置無しでありますが、二時間半の爆睡を経て単身、 降り立った富良野の地は、雪を被った十勝連邦がデケーン！と聳え、壮観でした。 はてさてどっから周ったものかと、バス停から駅まで歩き、まず駅横の情報屋さんへ。 私はチャリダーですから、自転車で景色をゆっくり観て周りたいと述べた所、微妙な顔をされる。 持っていたラベンダー畑の写真を観せたら、それは夏で、今の時期はチューリップだそうだ。 しかもその写真は富良野ではなくて、上富良野もしくは一つ北の町、美瑛(びえい) であるとの事。 仕方ないので電車に乗り込み、美瑛まで移動。 車窓には桜が広がっておりました。 駅に降り立った瞬間分かったのは、ここに間違いない。 得も言われぬ美瑛のオーラに憑り依かれ、今晩はここで過ごそうと決めたものの、さすがに寒いので野宿は無理っぽい。 美瑛駅の情報屋で紹介して貰ったペンション『とまと』が、素泊まり可能でオマケにチャリも貸してやるというので即決しました。 さてさて、周回ルートは『パノラマロード』と『パッチワークの路』の二つあり。 前者は丘がいっぱいで、後者は畑がパッチワークみたいになっているそうだ。 時間的に両方は無理そうなので今回は、パノラマロードを選びました。 貸与されたのはマウンテンバイクとかでなく、ただのママチャリ。 贅沢は言えない。 なんといってもコイツにゃかごが付いている。 とても便利だ。 … 時期的に花こそそれほど咲いてはいなかったものの、どこもかしこも素晴らしい景観でありました。 緑と茶と青と白と丘。 車もほとんど通らなくて、ずっと道の真ん中をスッ飛ばしていきました。 20km弱程走ったか、日頃の運動不足も祟り、太股がぱんぱんです。 船のせいだ。 いかにも北海道！　な道を走れて良かった。 高校の頃からの夢でした。 明日は何しようかな。

  2007.05.12

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• ＊32

  小樽です。 タラップを降りりゃあ居並ぶ倉庫街。 ちと肌寒い。 ジャージの中におとんから貰ったチョッキを着込み、歩く久々の蝦夷地です。 港近くに運河が延びてます。 有名な場所だそうだ。 今、札幌に向かう電車内であるが、果たしてこの広大な旅路から戻ってこれるだろうか。(戻ってこれなんだら全てシューリョーやけども) 明日へ続く。

  2007.05.11

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• ＊31

  リヤス式海岸を脱出して夜半、 どこかの小さい小学校の運動場の隅で、壊れてない完璧な二ノ宮金次郎の銅像と夕焼けこやけ、南の山奥へ飛んで行くトンビ一匹を島の突端まで追いかけ追いかけ、 100キロのスピードで走る金次郎を101キロのスピードで追い抜き、晴れて二ノ宮 (中略) といった夢の途中で目覚めました。 ０時から見張りでした。 燃料の効率測定 (燃料の熱がどこにどの割合で消費されているか等) を行うという事で、しばらく各部の計測なぞしよるうちに交代。 効率計算なんかもうこの先やる事無いんだろなぁ。 昼の入港まで爆睡、起きたら小樽だった。 連山にゃまだ雪が積もって、日中も三月みたいな空気の匂いがするぞ。 五年振りの蝦夷地。 苦手な明るい曇り空。 西側は函館以来かしら。前は東向こうの釧路まで行った事があります。 湿原にえらい感動したもんです。 樺太にデスモスチルスの化石でも観に行こうと思えば、露国でしたと。 どなんなっとんかしらん。勝ったのにねや。 そいや恐山を横に走る途中、浮上中の潜水艦を見掛けた。 北海道へは、もうちと早くに来る予定だったのにな。 もう一生叶わんもんである。 夕方、調べ物が終わって機関室から上がり、久々にだらだらしつつ、友人が貸してくれた、『ちびまるこちゃん』の中高生編みたいなやつを読んでました。 なにゆえか少々、若返った気が致します。 私の夢は、秋には彼岸花が広がる田んぼの近くに住んで、オルゴール職人になる事です。 ちょっと富良野に行ってくるわ。

  2007.05.10

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• ＊30

  夜中なのに海鳥の鳴き声が聴こえてきます。 イワシの群れでも居るんでしょうかね。 写真は、釜石に立つ観音様です。 発電機の整備、晩飯後まで試運転やって、ようやく全て終了しました。 午前、油通しを行った際に潤滑油の連絡管から漏れアリ。 Ｏリングというパッキンの、種類を間違えており、再びチェーンブロックでシリンダヘッドを持ち上げる所までやり直し。 因みに６シリンダー中、４本。 弱冠ウンザリしつつも、やっぱり機械を分解するのは楽しいです。 昔よく、ゴミ捨て場からＴＶとかビデオデッキとかファミコンとか、拾ってきては分解して、治せるものは治したり、そうでないものはどこかへそっと置いてきたりしていたもんです。 しかし、こんなに早かった一週間は久々な気がする。 という訳で久々に、三線の練習。 明日は更に北へ、出立です。 故郷の友人どもよ、元気にしよるかね？ 連休楽しみやがってこの野郎。 ちょっと淋しいぜ。

  2007.05.08

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• ＊29

  現在、岩手の釜石です。 見事にリアス式海岸で、ある岬の突端には、巨大な観音様が鎮座ましまして居られます。 小豆島に、もっと大きな像があったのを覚えています。 やはり北はちと寒い。 発電機の整備はほとんど終わりました。 シリンダカバーも付け替えて、組み立てはほぼ終了。 あとは作動テストなどなどです。 観音様の写真を撮ろうと思っていたら既に日暮れ。 ちょうどこの時間帯の色は好きだなぁと思うばかり。

  2007.05.07

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• ＊28

  今日は予定通りピストン抜きでした。 もう真っ黒なカーボンでガチガチ。 やすりでガリガリ引っ掻いて掃除しました。 明日はカラーチェックという、探傷検査をやる予定。 あと、誕生日でした。 僕は三月ウサギなのであるからして、今日はもう…。 御祝いまでしてもらい、感激でした。

  2007.05.04

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• ＊27

  一日とや本当に短いもんで、それが良いか悪いかは己の気分次第。 館山にてアンカー中。 何やらイワシが入れ食い状態やそうで、釣り人さんの笑いが止まらんみたいです。 来週の今頃はたぶん、小樽の港に着いているはず。 なのに船のどこからともなく三線の音はタントンタントン聴こえてきよります。 およそ秋みたいな涼しさなもんで、ついウトウトしたい所やけども、今日は手を油で汚して過ごしました。 発電機の、６気筒４サイクルディーゼル原動機を解体。 メーカーはヤ○マーです。 写真はちょうど、吸気弁と排気弁のロッカアームの所です。 今日は燃料弁とかロッカアーム等、シリンダーのカバーを外した所までで中断。 明日はピストン抜きかな。

  2007.05.03

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• ＊26

  現在千葉南方の、館山城が観える所に居ます。 夕方、赤字に白でＫと書かれた煙突の、コンテナ船を遠くに観ました。 じき、そやつに乗る事になるかもしれないとか思うと、何やら手をふりたくなりました。 明日から約一週間、発電機をばらして点検します。 ちと寝不足かも。

  2007.05.02

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• ＊25

  アキバに行って参りました… かつての城南電気時代とはすっかり変遷し、いまやただのオタク街になってしまったここは、心をつよーに持たなよいよ歩けもせん。 冥土と自称するヒラヒラのついた服を着た、一体何を考えとるのか分からん集団が闊歩してからこれ、戦慄すら覚える始末。 右も左もとにかく、何を考えよんのかほんまに分からん。 不明瞭な傷心に暮れた僕は気分転換に、太宰治を買って帰りました… 明日は出航です。次は北方へ… 五月も頑張りましょーう。

  2007.05.01

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• ＊24

  早いもんで、今日で四月も終わりです。 今、僕は再び隅田川は黒船橋のたもとに佇んで、もうすぐ千本目になる刀狩りをするため、間抜け侍がうっかり通り掛かるのを待ち伏せしよります。 川辺を観りゃあ、あんなに満開だった桜もとうに散ってました。 関東は、つい一、二年程前までは、気軽に、それこそ玄関前まで来て初めて、 　イヨーウ、今晩泊めてくれ てな無茶が可能な友人達に頻繁に世話になっとったもんやけれども、気が付けば一人、二人と東京を離れていたり、別の地方へ勤務になったりと、どうにも寂しくなってしまいました。 まぁ、僕が神戸に住んどった頃も、そなな感じで友人が訪ねて来ていたので、似たようなモンなんかいね。 昨日の晩、東京で働いている、神戸にいた頃に知り合った悪友どもと久々に会って、渋谷まで飲みに行った時に色々と話していたら、 あぁ月日も流れたな、などと思ったりしました。 そいや陸ではゴールデン・ウィークだそうな。 地元には七月に一度帰れそうだわ。 まだまだ先の長い話です。

  2007.04.30

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• ＊23

  本日は御日柄もよろしく、従弟と連れ立って府中の東京競馬場に行ってきた。 賭博の類いは麻雀程度しか手を着けた事もない私が競馬なぞに行ったのは、数年前に友人に連れられて行った京都は淀の競馬場以来だ。 馬の疾走は、とても感動的です。 ＴＶ画面で斜め上から観るよりも、現場にて真横から目で追うのは、こんなにも違うのかと驚くばかりである。 メインイベントは春のＧＩ、京都の第11レース。 第六感にて予想したメイショウサムソン単勝が大当たり。 賭けた200万圓が900万圓になって返ってきたので、帰りにソフトクリームを買って食べました。 うまかったです。 …いやつまり、美味かったと馬勝ったをかけ (以下略)

  2007.04.29

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• ＊22

  久々に焼き肉なぞ喰らいつつ、神奈川の夜は更けるのでした。 今日は国土交通省の官舎にこっそりお邪魔です。 閑静な住宅街で、なかなか良い所です。

  2007.04.28

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• ＊21

  紅の豚を観た。初めて観た。 いや、面白かったです。 今まで観てなかった事にビックリしたわ。 今日はエンジンの、クランクアームのデフレクション計測で、エンジン内部に入りました。 各シリンダーのクランクアーム間の歪み具合を調べるという事やけども、油まみれで全身わやになりました。 夕方は、停泊中の見張り当番。 最近ボイラーが失火ぎりしよります。 あななもん無くしてしもたらえぇのに。 発電機の排熱も300℃くらいあるんやし、捨てんと使ったら風呂くらい沸かせんのんかいね。 とか知ったげーにぬかっしょったら蒸気関係の人への挑戦みたいになりよんで、この辺で諦めときます。 明日は東京入港。 夕方から上陸するけど、特にする事もないなぁ。

  2007.04.27

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• ＊20

  今日も暮れまで整備作業 朝からバルブの擦り合わせ こんな日々が続いたら 退屈過ぎて気がふれる 今日晩飯を喰ったあと、友人より借りた『天空の城ラピュタ』ＤＶＤとか観ました。 空も良いな、などとスッ惚けた事をぬかしつつ、今日もぼちぼち上がんべかぁ。 明日は『紅の豚』、観るつもりです… 翔べねぇ豚はただの豚だぜ。 空も良いな。フン。 写真は伊豆をバックにマイ三線。 ハブ皮だと海外渡航不可故、無念ながら人工皮也。

  2007.04.26

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• ＊19

  ダッ！ダーーン！ ボヨヨンボヨヨン アーァマァーーー！！ お久しぶりです。 無心の日々。 今日は何曜日だったっけか？ 那覇を発ちまして、黒潮に乗ったと思ったらこれ、速い速い。 悪天候でしたが今回はそれほど揺れる事もなく現在、伊豆半島の沖に錨を降ろして居ます。 四時間交代制の見張りはやっぱり、しんどい。 前のタービン船だと見張り中常に忙しかったが、 今の船は定常作業以外大してやる事がなくて、逆にしんどい。 因みに会社の船だと、夜間の機関室は無人なので、仕事のサイクルは普通のサラリーメンと一緒です。(であってほしい) 違いは、土日無しで八ヶ月間くらい働きっぱな事と、休暇がニ、三ヵ月間ある事くらい。 しかし天気悪いなー。

  2007.04.25

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• ＊18

  暑い… 身体がべたべたする… 一雨降って湿気の多くなったこの街は既に、天敵である。 最終日にして天気はやや崩れ気味です。 雨男にして当然の帰結、気にしない。 那覇二日目、夕方から上陸して軽く飲みに行き、今日まで『ドミトリー沖縄』という素泊まりの安宿に宿泊でした。 歩き疲れて足がパンパンである。 海は三日目の昨日に、宜野湾のトロピカルビーチまで足を伸ばし、今年最初の海水浴に行ってきました。 Ｙナンバーばかり並ぶ駐車場に負けず劣らず、白いビーチにゃ赤鬼天狗だらけ。 どこからか飛んできたボールを拾うと、走ってきた赤鬼天狗がサンキューペラレラレラ、みたいな事を満面の笑みで宣うので、 いえいえどういたしまして、と完璧な日本語をもってボールを返した僕は多分サムライだった。 少し沖には、碧色の中に黒々とした珊瑚礁が広がって観えて、素潜り出来る！　と思っていたら、そこは遊泳禁止区域。 何てこった。 ビーチに寝転がってごろごろしていると、いつの間にやら周囲は本当に異人さんだけになっていた。 しばらく観察するうちに分かったけど、きゃつらの遊び道具は何か変なおもちゃが多い。 ボール一個にしても、ミサイルを模した形の、投げたらピューゥゥゥと鳴る不謹慎な代物やら、他にも何かよく分からんものを見掛けた。 あと、どやつもこやつも刺青をしている。 一人、背中に『瞬』と書いてある赤鬼が居たが、しかし何度見直しても『目』が『日』になって居るんだが、果たして僕の気のせいだろうか。 そうこうして居るうちに干潮の時分となり、さっきまで海の底だった珊瑚礁はすっかり、空中に姿を現しました。 ずっと沖まで歩いて行けそうなので早速、ビニール袋片手に参りました。 那覇市内の海はもう汚れてしまって、綺麗な貝も採れない、 という風にタクシーのおっちゃんは言ってましたが、やはり珊瑚礁の力は凄い。 リーフをしばらく歩くこと幾時か、小山の如く群れたハナビラダカラを大発見し、発奮。 はしゃぎ回る子供達をも押し退けて、捕る物も捕り敢えず捕らえて行きました。 今回手に入ったのは、宝貝がハナビラ、キイロ、ハナマルユキ、ハツユキ、あと、よく分からんのが二つ三つ。 他には、ベッコウイモ、オニノツノ、カモメガイ、サザエの仲間、ムラサキイガレイシとイガレイシの仲間幾つか。 あと、多分イモガイの仲間で、今までに持ってないものも入手しました。 並べてみると本当に綺麗です。 明日は出港です。 良い息抜きになりましたが、少し疲れました。 次は東京経由で小樽まで。 ときに、船内で三線グループが出来そうです。 早く上達できたらなぁ。 因みに投錨中の日は夜21時から、ギター教室やってます。 前船では機関長のウクレレ教室がありましたが、今回はそういったものが無いので、御要望により立ち上げた次第です。 方針は、『楽器なくてもダイジョーブ』

  2007.04.21

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• ＊17

  午前、大荒れに荒れた低気圧とその残党に揺られつ、那覇港に着岸しました。 まさかまた来る事になるとは思わんかったが、折角なので今回は、那覇より北側を中心に散策してみようと思います。 夕方から少しだけ時間があったので、ふらり上陸して国際通りへ行ってきました。 初めて行きましたが、さすが沖縄一の繁華街と謳われるだけあって、結構な人混みでした。 繁華街は苦手なのでほとんど行く事もないですけれども、今回は三線を入手するというミッションがあるので、楽器屋を巡ること幾時か。 何軒か観ていくうち、三線専門の楽器屋さんにて、気に入った音のやつが思ったよりかなり安かったので、遂に購入してしまいました。 人工皮の黒塗りで、通常よりやや小振りですが、音がよく通ります。 またそのうち写真アップするつもりです。

  2007.04.19

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• ＊16

  波照間… 日本領土最西端与那国島より一つ手前と思われ。 おいおい、台湾が観えそうじゃのぉ。 ありえない暴風雨です。 私が体験した中で過去一番の揺れでした。 打ち付けてくる波が凄まじい音をたてるし、まともに立って居られないほど強烈で、本当に引っくり返るかと思った。 昼前頃から胃のむかつきがやばくなり、やむを得ずドーピング(酔い止め服用)。 嵐の中、西表島の島影を収めました。 気分はおよそラピュータ。 ----- 19日1100 那覇着ついた。電波復活。 げー出そうな一週間だったぜよ。

  2007.04.18

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• ＊15

  早くも二度目の座間味・上陸だった。 午前中は天気はぼちぼちでしたが、昼頃から良い感じで晴れ。 今回は、座間味島西端の女瀬ノ崎へ。 断崖絶壁の景観は、なんというかもう沖縄では当たり前みたいになっているなぁ。 そのあと、以前行った阿真ビーチへ。 偶然にもちょうど干潮の時分で、今まで観た事のないような、見事なエメラルドブルーの遠浅が、ちょうど膝下の高さでずうっと向こうまで続いていた。 200ｍほど沖まで歩くうち、リュウキュウタケノコガイと、ミカドミナシの子供サイズのやつをゲット。 あと、そこら中に黒い斑のある15センチくらいの楕円の物体が転がっていて、何かと思ったらウミウシの類で、 可哀想に、同行していた一人が、パンツの中に無理やりそれを入れられて、大変な事態になった。 貝類の中でも、アメフラシとかウミウシは、危険を察知した時に紫色の体液を出すのであるが、その見た目はタコやイカよりいたく異様である。 昔、おとんに連れられて、どこか分からない海へ釣りに行った事があるが、その時偶然釣り上がったアメフラシの大惨事は今でも心の傷である。 さて夕方、帰船して今晩はゆっくり休もうと思っていたら、何やら低気圧が来ていて、慶良間の湾内は珊瑚礁でいっぱいなので危険、 という事で急遽、宮古島の方まで移動する事になり現在、南下している。 そなな事より、日焼けして顔が痛いかい。 よいよつらい。

  2007.04.17

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• ＊14

  現在、沖縄は本島より西方の慶良間諸島に居ります。 はるばる伊勢湾から座間味村まで、三日間走りっぱなしで疲れました。 つい三ヶ月前にもここに来た訳ですけれども、今回は既に蒸し暑くて、人一倍暑がりの私はもう動きが鈍ってきました。 天気はイマイチ。 週末は那覇で、三線を入手するつもりです。 その後また数日間走りっぱで東京まで、 という予定のせいで、弱冠モチベーション下がり気味ですが、どうにか建て直さねば…。 暑いのは本当に苦手です。

  2007.04.16

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• ＊13

  名古屋から岐阜までたったの17分であるという事を知り浮き足立った僕の心は直後、時計の文字盤に示された５時(ＰＭ)という数字によって千々に乱れた。 昼過ぎまでサウナに居座って稲中卓球部なんぞ精読していたため、時間の大切さをすっかり忘れていた。 そのあと、駅構内のラーメン通りにある『なご屋』にて捕食を行い、ジュンク堂に居座っていたら、いつの間にやらそんな時間だった。 残念ながら今晩をもって帰船せねばならず、かつてあれほどまで憧れた岐阜(ルドルフとイッパイアッテナに因る) は次の七月まで延期する事にしました。 因みに日本の首都はやがて、岐阜になるそうで、んなバカな。 今回は完全に事前調査不足だったなぁ。 まぁ毎回の事ですが。 帰り道バスの中で、近くのバースに停泊しとるらしいアラブ人クルーに散々話し掛けられました。 日本人英語はＲとＬの区別が出来ないとか言われるが、アラブ人英語はＲを全て発音して喋るので、聞いていて面白い。 僕はそりゃもう、隣に座っていたうら若き婦女子たちが皆うっとりするほど達弁な英語でアラブに対峙し、しまいには石油をヨコセ、 などとファニージョークを肩組んで交わしていた、 かといえば、んなこたぁ全く無く、単語単語の片言対話。 おまけに、『英語は苦手だ』 を伝えたいのに、『苦手』を意味する単語がまるで出てこず、ずっと 　　イングリッシュビター、ビター！ わはは とか叫んで笑ってましたからね。 さっき思い出したが、ビターは 『苦い』 だ。 名古屋はガイジンさんが多かったです。 四、五回話し掛けられました。 明日は出港です。 さいなら、四日市＆名古屋。

  2007.04.13

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• ＊12

  同じ通りの対角線上にあるにも関わらず、近鉄に較べこの静閑さは何ぞやと思う程に、ＪＲ四日市駅を眺めた僕は国鉄の哀愁をひしひしと感じるのであった。 久々に正午までだらだらし、イソイソと上陸したらば中々の晴天也。 ひたすら四日市駅まで歩く事30分。 途中、居並ぶ工場の側を通るたび、鼻の曲がるような油臭。 やっぱ工業都市はこうでなけりゃならん。 電車は40分ほどで到着し、遂に僕は名古屋の土を踏むのであった。 今までずっと、名古屋は通過点だったので知らなかったが、むちゃくちゃ都会でした。 新幹線の見える側の駅前は、広島駅の景観によく似ているなと思いました。 いざ行かん名古屋城を目指し、覚束無い足取りでキョロキョロと上空を見上げながら歩くうち、やはりというか何というか、やがて背後に不穏なオーラが集結。 こういった大きな街に降り立つ度、いつも同じ事が起こるんですがね、 きたきたきたほらきた。 路上アンケート。 声を掛けられるのは、大体がダサい野武士で地図を片手にビルを見上げながら歩く男、と相場が決まっとる。 ほんま失礼な噺じゃかい。よいよ好かん。 素無視です。 見付けたジュンク堂に立ち寄った後、バス停でキョロキョロしていると、あまりの怪しさに見かねたらしい親切なおばちゃんが、城までの道のりを教えてくれたので助かりました。 城なんて、昨夏行った高知城下以来です。 お堀の周りは見事な桜吹雪で、葉桜になってはいたものの、とても綺麗でした。 ちょうど閉館時間まで城内を堪能し、西日を背にたそがれる将軍様の像を横目に、駅までバス。 夜は、この春からデンソーに勤めだした同郷の友人ドゥー君と久々に会い、高架下の近くにある『世界の山ちゃん』へ手羽先を喰らいに行きました。 待ち合わせまで小一時間ほどあったので、お土産を買うふりをしたり、切符を買うふりをしたりしながら、駅で時間を潰しました。 しかし手羽先がこんなにウマイとは知らなかった。 手羽先、討ち取ったり。

  2007.04.12

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• ＊11

  意外に都会な空気で拍子抜けでした。 四日市。 ただ、港から駅まで遠いのが難点です。 明日は名古屋まで足を延ばして、一泊一人旅です。 名古屋といえば忘れもしない。 小五の時、母と姉に散々苛められてひねくれた僕は、同じクラスの友人と二人で家出計画をたてていたのですが、何故か行き先が名古屋でした。 今考えてもさっぱり分からん。 とりあえず名古屋城かなぁと思うも、何をするか実は全然考えてません。 本当は鹿児島の予定だったのになぁ。 ちなみについさっき、七月に名古屋寄港が決定しました。 をい。

  2007.04.11

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• ＊10

  こんな景観は、嫌いではないですよ。 何故なら工業都市の夜景はとても綺麗なモンだからです。 今朝方、四日市港に入港しました。 なんもない、なんもない、と聞こえてくる声を尻目にシャッターを切れば、見事に煙突しか映らん。 夕刻、生憎ながら私は停泊当直だったので上陸でけませんでしたが、日没後、甲板にて６、７人で鬼ごっこなんぞしてました。 あらゆる狭所に潜り込んだので、作業着が埃まみれです。 いつかエアガンで、船内サバイバルゲームなぞやってみたいですね。 いや絶対面白い。 明日の夕刻より、久々の上陸です。

  2007.04.10

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• ＊９

  燃料油系統の配管調査が一瞬で終わりました。 こなな感じで先陣斬って一気に全部終わらせてやりたいところですが、この勢いはいつ頃まで持つ事やら。 明日は四日市に入港です。 写真はメインエンジンの、一番天辺部分。 ピストンの上の燃焼室で、燃料の噴射ポンプとか噴射弁とか並ぶ辺りです。 この下にピストンがあって、連接棒があって、クランクアームがあって、シャフトをぐんるぐんるトチ狂ったように回しています。 後ろっ側にある丸い銀色がターボチャージャー。 ちなみに船は6000トンくらいです。

  2007.04.09

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• ＊８

  まぁ、普通に生活していたらこんなバカでかいスパナに出会う必要なぞ、まず無い訳です。 ので、写真に収めておきました。 今朝、三重県内に入りました。 遠目に、霞がかりおよそ蜃気楼の如く連なった、不可思議な白いタンクが並び、太平洋ベルトの名に恥じない工業地帯が広がって観えます。 当直で夜中に起き出し、明け方に停泊作業が続きましたが、その後は普通に昼まで爆睡できました。 前の船で似たような時がありましたが、あの時はその後に15時まで補油作業と続き、悶絶したのを覚えています。 今回は、少し余裕があって良い感じです。

  2007.04.08

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• ＊７

  本日は朝から土曜日みたいな空模様だなぁと仰いでいたら、リアル土曜日でした。 いきなり深夜４時の見張りに大当たりなため、早々に寝ます。 夕方、予定通り館山を出まして、明朝三重県の湾に入り停泊、確か明明後日頃に四日市へ入港だったと思います。 本当は鹿児島に行くはずだったのになぁ… ではでは、お休みなさい。

  2007.04.07

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• ＊６

  明日ようやく館山を出立である。 もう東京湾大嫌い。 見たくもない。 ん、以前にもそんな事を書いたって？ 気にするな、君のデジャブだ。 陸の友人などからよく、いつもどんな事をやっているか聞かれます。 整備とか修理とか、要は掃除ですからね。 毎日掃除ばっかです。 ちなみに船はアスベストだらけです。 塗装で固められてはいるものの、剥がれて飛散しているのもよく見掛けます。 なのでもう諦めました。 そんな私の６つ道具。 軍手(革手)、トーチ、±ドライバ、バルブハンドル、保護眼鏡、防塵マスク。 あと一つ、決まってないので募集中。 ただし、『やる気』とか『素直な心』とかそういうのはナシで。 　ふりかかる　小さな事で　苛々しない 　　　　　今日は辛いが　明日ベスト

  2007.04.06

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• ＊５

  ディーゼル船の機関室はほとんど暑くなく、いとよろし。 ただしエンジンの構造上、振動が大きくなるので、客船では主に、振動の少ないタービン船が採用されたそうな。 今は燃費の関係もあるだろうし、どこもディーゼルだろうなぁ。 以前乗っていたさんふらわあ霧島もディーゼルだった。 六気筒のエンジンが二軸 (プロペラ２つ) ついていて、車両甲板の真下、休憩時間にイソイソと歩き回ったような。 結構古い型の船かと思っていたら、フィンスタビライザという、横揺れ軽減の機器がついていたりと。 ま、そん時は司厨員で乗って、客にカレーついでましたがね。 写真は操舵機。船の一番後ろの部屋にあります。 軸が油圧で動いて、真ん中に見える黒丸の下の舵を右へ左へ操作。

  2007.04.05

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• ＊４

  昨日、寝床が狭いという日記を書いたところ、 どれほど狭いのか見せてみれというお便りが108通届きました。 驚いた事にこれは人間の煩悩の数と一緒でどういう訳 (中略) 枕元にノートＰＣを置いてあるので、大体の大きさで比較です。 因みにその奥の半円形の枕が、骨格矯正枕ですわ。 気のせいかもですが、ちょっと首肩凝りが治ってきたようです。 それでもまだ夜中に一回は目が覚めるくらい寝づらいのであるが…。 ではでは、、明日からボチボチ忙しくなりそう。

  2007.04.04

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• ＊３

  天井が低過ぎる。 ベッドの上で起き上がれない程です。 今の船は新しいのは良いんですが、部屋が広いのも良いんですけども、いかんせん天井が低く作られていて、明らかに設計ミス。 せいぜい頭を打たぬよう頑張るくらいです。 今日も雨天でしたが、僅かに晴れ間も見えました。 今、千葉の先端、館山です。

  2007.04.03

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