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• ＊２

  隅田川は桜が満開です。 夕方より少しだけ上陸する時間があったので、見つけた美容室にて散髪してきました。 道中、隅田川の黒船橋やらを渡りましたが、河辺の桜並木に提灯がぶら下がり、中々どうして綺麗なモンです。 東京の街路樹なんかは全部死んでいて、薬で無理やり元の姿を保たれている、なんて話も聞いた事があったんですが、ちゃんと咲いとるじゃぁないか。 今年はもう見れんかなぁ。 明日は出港です。

  2007.04.02

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• ＊１

  えぇ始まりましたよ。今日から秋まで愉快で愉快で極まりない旅路であります。今朝、夜行バスにて東京の土を踏んだ瞬間猛烈な便意に襲われ、取る物も取り敢えずＷＣに飛び込んでどうしたとかこうしたとか、日記に書く事でもないので推して知るべし。やはりバスは腰が辛いです。昨夜、西日本では大雨だったようですね。行く途中、稲光が凄かったです。思うんですけども、今回、いやむしろこの年が明けてからずっと、今後長くて十年くらいは、閉鎖的な空間を主にして過ごす訳です。何事に対しても、ただ真面目にこなすだけでなくて、半分は遊び心を入れないと多分にやってられんぞと。てな事言うと、いや貴様はもっと真面目にやれなどと各方面よりお叱りを受けそうですけれども、ともあれ今回は、気楽にしっかり、をモットーに、過ごして行こうと思います。

  2007.04.01

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• 梅花の香

  お久しぶりです。三週間なぞ、　　あと言う間でした。卒業旅行は小豆島でした。しかも日帰り（笑明日より、秋まで再び、閉鎖生活です。。正式入社まであと半年。今まで以上に時間は飛ぶように過ぎて行く事でしょう。よく学びよく遊べ。そうりゃ。と思いつつ、どうせまた散々怒られるんだろうなぁ。さて、今回はまた東京より出発で、今晩夜行バスにて故郷を出ます。六月までの予定は、東京を出て四日市、那覇、東京、小樽、新潟、長崎、広島、神戸の順番です。七月以降はおそらく赤道より南にいると思われます。ではでは、桜も咲き始めました新たな年度、張り切っていきましょーう。

  2007.03.31

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• ＃44

  本日午前、下船しました。今回の航跡をまとめると、東京→尾鷲→大阪→臼杵→那覇→慶良間→佐世保→小豆島→神戸→日向→横浜で、総航行距離は3,417マイル。kmに直して約6,328.284kmでした。これにて、ややこしかったタービン船は、そのうち乗る事になるＬＮＧ船までお休みです。次は四月からのディーゼル船ですので、それまで日記もお休みします。こんなしょーもない日記を読んで下さり、感謝感謝です。また、色々な方よりメッセージを頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。では、また御会いできる日まで。

  2007.03.10

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• ＃43

  激務に始まり激務に終わるタービン船。 四月よりのディーゼルでは、もう少し余裕を得られればという気持ちでいっぱいであります。 今日は、昨日から投錨していた中ノ瀬湾を抜錨、１時間ちょいで横浜入港でした。 ずっと、ボイラの親方と下に潜って、壊れたバルブを治していたので全然気が付かなんだけれども。 写真は横浜港夜景。友人が撮ってくれました。 手に持っているのは煙草ではなく、昨日作業中に貰った、壊れた機器の部品です。 もう一枚は中ノ瀬より、影になった富士山。

  2007.03.09

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• ＃42

  お久し振りです。 梅花の香。 寝る暇もくしゃみする暇もなく、携帯の電池が切れている事も数日間知らぬまま、気がつけば横浜に着いて居りました。 三年振りの懐かしい横浜港。 現在、９日正午です。 宮崎からの上り中、低気圧の残党が猛威を奮って居りましたが、すっかり三半規管もぶっ壊れたらしく、おかげで今航海にて吐いたのは飲み屋にてのみ、という素晴らしい結果を残す事ができました。 明日で下船です。 しかし僕はよく頑張った、うん。 もうタービン船は懲り懲りだ。

  2007.03.08

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• ＃41

  果たして、別に駅マニアでも何でもないのですけれども、知らぬ駅へ来てみた時に初めていつも、 あぁ、遠方に来たんだなぁ などと、感慨深くなる訳です。 特にそれが、小さな駅であればある程、含まれるものは大きいなぁと思っています。 日向市駅は現在、新しく近代的な建物へと改装中のようです。 何だか勿体無いぞと思いつつ、やがて観る事のなくなるだろう原色赤のハイカラな看板をパチリ、撮っておきました。 さいなら細島。

  2007.03.05

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• ＃40

  宮崎県日向市細島、 ひょっとこ温泉に行ってきました… 実に数週間振りに風呂に入りました。 というと誤解されそうなので訂正しますけれども、 毎日シャワーのみの生活だったので、全身伸ばして風呂に入れてとても良かったです。 今の私に足りないものは、睡…眠… ズゥゥゥン　(倒れ込む音)

  2007.03.04

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• ＃39

  本日は朝から機関室にて、機関長相手に配管調査でした。明日にはどうにか全部終わりそうです。そう言えばここに来る途中、ブラックアウト操練が行われました。発電機を人為的にトリップさせて、元の状態に復旧させるものですけれども、物凄い緊張と圧迫でした。実際こんな現場に立ち会ったら、まだまだ右往左往してどーしょーも無くなりそうです。発電機(タービン型)のトリップ原因は例えば、過回転だったり蒸気圧の異常上昇だったりと、色々ありますが、トリップするとボイラも失火する仕組みになっています。(ボイラは右舷側と左舷側の２缶で、停泊中はどちらか１缶動いていて、航海中は２缶運転。失火すると勿論、操船は不可能で非常に危険)トリップ後、まず補助発電機(ディーゼル型)が自動起動し、電源復旧させた後、ボイラ残留の蒸気圧が下がらないうちに２缶とも再点火して、蒸気圧が定格の圧力まで回復したら、元の主発電機を復旧して同期投入、負荷移行。終わり。はてさて、予定時刻に発電機がトリップ。私の担当は、主発電機とメインエンジン。運悪く、ウッチーという名のめっちゃ恐い機関部員のおっさんと同じ配置で、ずっと隣で見張られてます。トリップして数秒後、機関室は真っ暗になりました。本当に真っ暗。見る見る下がるメインエンジンの回転数。これは普通に焦った。間髪置かずに補助の発電機が自動起動する音。あとは制御室配置の担当者が、ＤＣ(ディスコネクト)スイッチを投入すれば、一先ず電源は確保されるはず…が、しばらくしても一向に電源が回復しない。わや。何やら嫌な予感がしたと同時に、制御室からどかどかと人が出てきました。飛び交う怒号とトーチのライト。そのまま配電盤をこじ開けて、ガチャガチャやった後に、フッと電源が回復し、再び視界が戻りました。どうやら、制御室のＤＣスイッチが反応しなかったみたいで、配電盤にて直接投入したようです。とんでもないボロ船だ。続いてボイラ班が、点火作業にかかるも失敗。再点火準備をしている間に主発電機の回転が停止…。鬼の形相で睨むウッチーを尻目にターニング開始。メインエンジンの方も、いよいよ回転が止まりそう。こっちまで停止されたらもう最悪ですわ。何とかしておくれーんと祈るうちに、ボイラ班が再点火に成功。蒸気圧を上げて、主発電機復旧まであと少し、といった所でふと足元を見れば、いづこよりかしら大量の水が流れてきてますよ、これ。びっくりして水を辿れば、発電機の裏側にある、補助の真空ポンプの封水タンクから、水がドバドバ躍り溢れ舞い散らして居りました。わや。補助真空ポンプが、補助復水器内の空気を吸いすぎて、水まで吸ってしまっているようで。よりにもよってこんな時に。誰も見てない事を何故か確認した私は、とっとと適当に弁を閉めて水を止めようとしたものの、間違ってとんでもない事になると余計恐いので、向こうで腕組みをしてあらぬ方向を向いて立っていたウッチーを召喚し、対処してもらった。　　なにやってんだオメーよう！などと怒鳴られるも、いや僕は何もしてないのですがそもそもアナタこそ何見てるんだと言ってやりたいが、すればしたで怒られるし、テンパって何故か軽く会釈した僕はやはり怒られた。主発電機の復旧作業に入りました。メインエンジンの方はどうにか無事。発電機の回転数を上げて、補助発電機より負荷移行。終わり。この間に百回くらい怒鳴られ、修行が足りんとまで言われる始末でした。もう帰りたい。昨日、入港後に冷機の担当でしたが、タイマー待ちの間ずっと士官と一緒に、面白半分で腕立て伏せしていたので、ただ今全身筋肉痛です。

  2007.03.03

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• ＃38

  かくして来る日も来る日も緊張と苛々の継続です。 こういう時に限って思わぬ事故が起きたりする確率も上がるし、嫌な雰囲気が自分の中で続いて居る今の所。 今昼より、宮崎県は細島に着岸中です。 細島といっても離れ孤島でなく、日向市内の一地名、 点在する島々を遠目に、化学工場の並び、片田舎でジャスコが中心地という、 まるでどこかで聴いたような町です。 本日の夕刻よりふらりと上陸し、(ジャスコへ向かう) 道々すがら、 田舎の春の夜場の、土くさいカホリが漂い、とても心地の良く落ち着いたものでありました。 人間は大地のかほり無くして生きては行けません。 こっちはもうすっかり春のようです。 平坦な広地に居並ぶ銀色の、こんな無機質な風景は結構好きです。

  2007.03.02

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• ＃37

  激務激務激務激務と、 画数多くてもう嫌になります。 気がつけば二月が終わってました。 取り敢えず、この数日間にくしゃみが百回以上出た事と、おかげで鼻血が一回出たという事の報告まで。 春場の海も花粉は漂い、風神さまは此れ非常に偉大であるぞ。

  2007.03.01

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• ＃36

  明日神戸を出立という事で、夕方より新しいトーチを買いに街中へ繰り出しました。 百均トーチで済ませようと思っていたものの、どうせこれから仕事でも使うものとなるし、 という訳で東急ハンズにて遂に『マグライト』\4100也を購入。 メリケンの警察御用達、警棒としても使える強度の代物で、まぁそんな物騒な事は無いですがね、 良い買い物をしました。 上陸直前に友人池氏と岡氏が、差し入れを持って激励に来てくれたので、一緒に写真を撮ったりしつつ、神戸は日暮れ。 未だ慣れぬ酒なぞ飲んでみたりして、楽しい一日は終わるのでした。 明日もまた忙しい一日になりそうです。 写真は甲板にて、 『夢も膨らむハチの羽ばたき』。 撮影は友人岡氏でした。

  2007.02.25

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• ＃35

  楽しかった神戸での休暇　(大学研究室でネット＆駒氏の卒論手伝い)　も終わり、晩飯をご馳走してくれた友人前氏に礼を言って再び帰船です。 下船までいよいよ二週間となりました。 来週、出港して再び宮崎の方まで下る予定です。 あと残すのは、効率測定の研究発表会と、残りの配管調査といったところ。 ときに、四月よりの長期航海の予定が出ました。 無念極まりない事に世界一周、無くなってしまいました。 といってもどうせ社船に乗ったらいずれ一周する事になるだろうので、 ブリスベン１ポートで、 日本人しか居ない等とさんざ皮肉られるオーストラリアのブリスベン１ポートで涙でも呑んでおきます。 本日は冷凍機と冷凍サイクルに細かく手を染めました。 またそのうち、復習がてらに図も載せてみようと思います。 写真は、近くに停泊している船。 頻繁に見掛けるけど、どこの船なんでしょうか。

  2007.02.24

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• ＃34

  先日、川崎重工の工場見学という事でお邪魔させて頂いたのであるが、とても興味深いものがそこここかしこに溢れ散らして居た。やはり、普段使っているものの製造段階を観る、というのは中々機会もないし、実物もケーシングされて居るゆえ普段中身も観れない訳で、本当に面白かった。一つ一つが巨大なのにも関わらず、その精度はンンmm単位まで要求される訳で、工程を見ていて肩が凝りそうだ。ただ、進水式のビデオは眠かった。外燃プラントはもう終末だそうだ。ディーゼルに比べて圧倒的に燃費がかさむ上に、構造もややこしい。ときにこの日、恐ろしい事が発覚しました。工場見学という事で、一ヶ月振りに制服を着たのですけれども、腰周りがパンパンなんですわ。ベルト要らずも何のその、何気なく覗いた鏡に映ったのは、何気に太った私。嬉しいやら吃驚するやらで、神戸上陸。現在、友人駒氏のアパートにお邪魔して居ます。久々に大学にお邪魔して、久々の学食にて昼食を捕りました。そういえば今は春休み期間中だそうで、構内はがらがらだった。このコショウっ辛いカレーが懐かしく感傷に耽って居たら、これまた久々に友人前氏に遭遇。会うなり、デブと言われました。‥生まれて此の方二十余年、幼少期より、親族や学校の先生からは、『仙人 （空気を喰べて生きる人） 』　などと屈辱的なセカンドネームを頂戴する程にガリ痩せしていたこの私が、デブですよ、ＤＥＢＵ。デブなんて言われたのは初めてなので嬉しいやら悲しいやら。しかし、『身長－110＝理想の体重』　だそうで、まだ全然足りてない。という訳で今晩は、大学の近くにある焼肉屋に行ってきます。画像は、蒸気タービンプラント。友人駒氏が朝からずっと電卓ばかり叩いて暇なので、再生サイクルを思い出して描き出してみた、ものの、一割くらい間違っているかもです。＜赤のライン　（主蒸気ライン）＞ボイラ上の蒸気ドラムにて過熱蒸気を発生させ、過熱器を通して450℃、3.9ＭＰaの過熱蒸気とし、メインエンジンの高圧タービン（ＨＰ）へ送り込みます。＜橙色のライン　（緩熱蒸気ライン）＞その間に一本、緩熱蒸気という橙色のラインに繋がっていますが、これはエンジン以外のいろんな部分に利用されるための蒸気です。ここでは、給水ポンプタービンへ入るラインのみ、描いています。＜戻って赤ライン＞高圧タービンに入った過熱蒸気が、中の羽根車を回します（衝動型）。ここで圧力エネルギーを速度エネルギーに変換。蒸気圧力が下がってくると蒸気は膨張するので、出口に向かうほど羽根車は大きくなっています。さらに低圧タービン（ＬＰ）にも入って、羽根車を回します。それらの先にある減速装置（減速歯車）を介して、プロペラが回っています。減速歯車は一つの巨大な歯車です。プロペラは、高速よりも低速の方が推進の効率が良く、例えば、ゼリーの中に入れたプロペラを想像すると、高速で回す　→　ゼリーがぐちゃぐちゃになる。低速で回す　→　綺麗に円を描いて抜けていく。というイメージ。過熱蒸気はまた、発電機（Ｔ／Ｇ）タービン用としてのラインもあります。＜水色ライン　（復水ライン）＞タービンを抜けた蒸気は、復水器（Ｍ／Ｃ、Aux/Ｃ）を通して水に戻り、ポンプによってまず一段給水加熱器に送られます。（復水器内での水温は、海水によって３８℃まで冷却）復水は一段給水加熱器にて加熱され、さらに脱気給水加熱器へ送られて行きます。＜青ライン　（給水ライン）＞脱気給水加熱器にて同じく暖められた水は、給水ポンプによって三段給水加熱器へと送られて行きます。給水ポンプは電動ではなく、緩熱蒸気で駆動していて、この排気蒸気は排気主管（カーキ色ライン）を通って、脱気給水加熱器の加熱源となっています。三段給水加熱器でさらに温められた水は、排ガスエコノマイザ（ボイラ内の四角）にてさらにさらに、燃焼ガスの排熱で加熱され、蒸気ドラムへ戻ってきます。そんな感じで、輪廻転生、小さな宇宙の巡り合いがここにあるんだねぇ。感動です。などなどと宣ってみたものの、実はあんまりよく分かってません。

  2007.02.22

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• ＃33

  二ヶ月振りに神戸です。 別に懐かしくも何ともないけれども、やっぱり陸は良い。 土は良い。 地に足がついている。 ただ、今となっては少し辛くて腹立たしい場所でもあり。 本日は、ＦＤＦルームとでも呼びましょうか、機関室で最も労働環境の悪い場所(一番暑い＆一番うるさい)で、壁をよじ登って作業してました。 隣でボースンが顔を真っ赤にして叫んでいらっしゃるのに、なーんも聞こえん聞こえん。 明日は一日、川崎重工の神戸工場に御出陣であります。 舶用エンジンの製造工程も観れるとか何とか、よく分かってませんが結構楽しみです。 今日はどうしようかな。 取り敢えず、トーチが壊れたので新調する事と、足裏マッサージでも行こうかと…。 写真は新港３突より、ポートアイランド。

  2007.02.19

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• ＃32

  朝からずっと眠い。 明日は配管研究発表会で、私の番です。 大学の卒論発表の時と似たような形式で、士官に苛められながら一時間くらい喋る予定です。 研究発表は良いにしても、残りの配管調査の項目はいつやりゃあ良いんだ。 という感じで明日の午後、三河を出立。 明後日は神戸です。 夕方、一人で機関室の天辺付近をウロウロしていて偶然会った、いつも荒い機関部員のおっちゃんから、やっぱり荒い励ましの言葉を頂きました。 そんな気遣いを受けたら泣きそうになるのでやめて欲しいモンです。 別に、過去に私と同じ経験をして辛かったとか何とか、聞いて欲しいのか言わせたいのか。 まあ、やっぱり嬉しかったので感謝します。 原油精製はまた後日。 昨日受けた試験結果、今のところまだ落としてませんけれども、燃料の計算を間違えたのでまた嫌味の一つも聞く事になるんだろう。 写真は、前読んでいたやつの日本語訳版で、トイレの御供にして少しずつ復習中です。 直訳万歳を全力で表現したような一冊であり、内容以上に文章が狂い果てており… などと嫌味っぽくなるのはイカンイカン。

  2007.02.17

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• ＃31

  強風もおさまり、朝から操機訓練でした。 船橋からのオーダーに応じて、操縦弁直結の油圧ハンドルをぐるぐる回し、シャフトの回転数を操作するものです。 上では錨を入れたり収めたりの繰り返しなので、よその船から見たら、 　ああ何と停泊のヘタクソな船だこと などと思われていた事でしょう。 それが二時間くらいで終わり、あとは明日よりの配管研究発表会に向けての準備でした。 そんな訳で最近は機関室より専ら、ＰＣばかり触っている日々です。 あと、先日あった中間試験を７科目、受けられなかったので、振替で本日受けました。 などなどといった次第で、二日間ほど寝てませんが今晩こそ寝ます。 明日は、原油の精製について一席ぶってみようかと思っています。 写真は、知っている人には堪らぬ一品。

  2007.02.16

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• ＃30

  高校時代だったでしょうか以前、 チベットに行きたい行きたいと思っていた時分が御座いました。 『ザ・カップ』というチベット映画を観たのがきっかけだった気もするのですが、一緒に観ていた友人が隣で、解脱解脱とブツブツうるさかったのを覚えて居ります。 まぁそんな感じでチベットを思い馳せるうちに、 何やら福島県が　「日本のチベット」 と呼ばれている事を知りました。 はてさて福島県とや、東京より東なぞ行った事もない、さぞ霊験あらたかな地であろうぞなどと、 修験も辞さない心構えで福島へ向けて準備をしていたのでありますが、何の事はない、 「日本のチベット」 とは山間だらけで非常に交通の便が悪い地方を皮肉った呼び名であると知って、愕然とした、 なんて事もあったんですがね。 んなモン私の地元で充分じゃないか。 何故にそんな事を思い出したかというと、現在アンカーしている三河湾のすぐ近くに、「日本一地味な地名」と聞く蒲郡　(がまごおり)　があるからです。 だからどうした。 人間の記憶の線は、そんなどうでも良い事で繋がっているのである。 本日は操機実習の予定だったのですが、朝から物凄い強風でうねりがひどく、錨が上がらなくて、前回のブラックアウト操練に続きまた延期となってしまいました。 終盤で詰め込まれるとなるとたいそう不安です。 写真は、風で白波がたっております。

  2007.02.15

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• ＃29

  木星の一日は、地球時間で９時間。回りすぎです。だからどうした。今朝、三河湾入りしました。三河湾にはもう何度も来ているにも関わらず、未だ愛知の土を踏んだ事がありません。今日は海水温度が高かったせいなのか、今いち空調が効かず、暑い一日でした。やる事が多すぎてもう訳分かりません。知らず昏倒しそうになる所を焦りの一念で思い止まって居りましたら、こんな時間になってしまいました。明日に響くと最悪だなぁ。焦っても睡眠はしっかりとるべきだ。妙に肩のこった一日でありました。おやすみなさい。

  2007.02.14

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• ＃28

  小豆島といえば、24の瞳。 映画村も残されているそうですがまぁ、今回はのんびり観光する暇もなく、 現在、坂手港を発ちまして友ヶ島水道辺りです。 予定では明日の抜錨だったのですが、何やら低気圧が近付いているとの事で、本日の出立となった訳です。 そのせいかどうかは分かりませんが、星が大変綺麗に観えて居ります。 そう言えば一ヶ月前にもここを通ったなぁと。 あの時は夜間当直明けでそのまま補油作業と続き、悶絶だったなぁと。 早いモンですな。 もうすぐ花粉の季節です。 花粉症歴十余年の私ですので、この時期は御山に入れません。 まさか海上まで飛散してくる事はあるまい。 写真は明石海峡大橋。 　---- 村上記念病院の先生方、看護師さん、リハビリの先生、職員さん、お世話になりました。 感謝しきれません。 最期まで本当にありがとう御座いました。

  2007.02.13

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• ＃27

  昨日は０時に当直が終わり、いつにない謎の疲労により、お布団直行でありました。 効率測定のため全速前進で北上しまして現在、開聞岳を横目に鹿児島辺りを航行中です。 明日の昼には佐世保に入港と思われ。 本日はブラックアウト操練の予定だったのですけども、警報類の調子がすこぶる悪く、来週の三河湾へ延期となってしまいました。 一昨日の晩から激しく緊張していただけに、気が抜けた。 まぁ、おかげで予習になりましたが。 そう言えば、一ヶ月が経過しましたな。 正直に申せば、このままだとちとヤバいです。 もう少し現場の機会が多ければ良いんだが、この限られた回数で全部覚えろというのは、無茶な気がしないでもないです。 ともあれ明日の夕方から佐世保上陸。 佐世保って何があったかしら。 ハウステンボス？ 佐世保バーガー？ 長崎平和公園？ あ、軍艦島！ ではでは、明朝４時に当直なのでおやすみなさい。 写真は何やら、後光が射して居ります。

  2007.02.04

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• ＃26

  二月は矢の如し。朝起きたと思ったらもう、日付変更線である。本日は、メインエンジンの内部点検という事で、エンジンの中に入りました。今まで外からしか見る事のなかったものが、内側から見る事で新たな理解が深まったかと言えば、んなこたーおいといて、物凄い苦しかった。僕は狭所恐怖症なのかも知れないと初めて感じました。エンジンてのは、車でも何でもそうですが、物凄いアナログです。ただのアナログのツギハギがどうしてあんな轟音を立てるのか、未だに理解できません。そもそも音とはアナログだから、とか言い出したらキリが無いですがね。仕組みの上で物理的に不利な部分を、うまくかわして利用しているのを見ると、なかなか不思議な気持ちになります。明日、慶良間を出ます。今度こそさいなら沖縄。また来るさー。写真は、短いロープで作成した飾り物。

  2007.02.02

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• ＃25

  『三線の似合う男』 の称号を戴きました。 慶良間諸島北、座間味島に上陸。 青い空、白い雲、珊瑚の砂浜と翡翠色の波打ち際。 そうここはいつだって夏休みさ なんて事はなく物凄い強風で、少々寒かった。 むしろ海水の方が温かくて、ゴーグルさえあれば素潜り出来たのであるが。 準備不足でした。 機関長がウクレレをポロポロ奏でており、周囲も大盛り上がり。 すると、次三機士官が三線を貸してくれたので早速、触れてみました。 先日の那覇で購入したそうです。 和楽器なんて、中三の授業で触った和琴以来。 実際に弾いてみると、琉球音階の仕組みがよく分かりました。 かなり特殊なチューニングですな。 次三機さんは何やら現在ウクレレに夢中との事。 しばらく三線を貸してやると言うので、拝借致しました次第ですが、果たして僕もいずれ入手する事になりそうなくらい面白いです。 帰り道、民家の玄関先にスイジガイが飾られているのを発見しました。 このＨＰにも載せてありますが、この地方ではスイジガイを飾る事で、火災除けの御守りとしているそうです。 本当にやっていたんだねぇ。 もう少しゆっくり居たかったのですけれども、またいつか先の夏に来てみたいです。 明日から、というか今晩から激務であります。 来週の佐世保寄港を跨いで約二週間ほど、発狂せぬよう耐え忍んでみようと思います。 ゲロゲロ。

  2007.02.01

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• ＃24

  一月も終わりですね。 今日は朝からずっと、自動制御系のお勉強でした。 機械の間をウロウロしては立ち止まり、説明を聞きメモを取り、 の繰り返しを夕方まで。 まるで船内に睡眠ガスでもばらまかれとんじゃなかろーかと疑うくらい、眠いこと眠いこと。 私の隣にいた同期入社者のＮ君が立ったまま居眠り、後ろに大きく倒れて空調にぶつかるといった体を張ったボケをかますし、 正面にいたＫ君は血眼になってシャープペンを膝に突き刺しているので、 笑いを堪えるのに必死で目が覚めました。 それほど今日は皆眠かった様である。 明日は座間味村に潜入です。 嬉しい事に雨マークが外れ、降水確率も下がったみたいです。 たまには一日くらいのーえぇ、なんもせんとゴロゴロ寝よりたいかい。

  2007.01.31

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• ＃23

  本日は何かと悔しい一日となってしまいました。 もう悔しい。やれ悔しい。 機関室にて屈辱の怒りに打ち震えて居りますと、鼻血まで出ました。 もっと勉強せにゃならん。 ときに現在、那覇港を出まして、慶良間諸島沖に停泊中です。 何気にあと数日間、沖縄県内に居ます。 明後日に半日だけ、慶良間のどれかの島に上陸なのだけれども、どうやら雨が降りそうな感じである。 潜って貝を集めたいので、できれば今日くらいの水温であって欲しいものです。 それと、タービン船でこんな南方までやって来るのはもう最後であって欲しいものです。 鼻血出るくらい今日は暑かった。

  2007.01.30

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• ＃22

  エイサーを踊っていると、獅子舞の獅子に咬まれました。 そんな一日でした。 朝一で平和祈念公園へ。 本日は昨日とうって変わって晴天に恵まれ、とても心地良い日でした。 展示館をウロウロしたり、公園内をほっつき歩いたり、展望台に上がってみたり。 今まで行った戦史記念館の類いでは、やはり遊就館が一番面白い。 次に知覧の特攻記念館。 今日行った所は第三位だろう。 正午より、本島最南端の荒崎と、喜屋武岬へ。 道すがら、刈り入れ時期のサトウキビ畑が広がっていて、とても感動です。 崖から身を乗り出してみると、うっかり干潮に取り残されてしまったらしい海ガメを救助し、竜宮城へ連れられて行きました。 着いた先は『おきなわワールド』。 ハブ・ショウを凝視し、エイサーを踊り狂い、とても充実した一日でありました。 初めて訪れた土地を練り歩くにはやはり、一人に限りますな。 昨日、今日と、色々なことを体感できて本当に良かったです。 次ここに来るのは果たして、何年先になるでしょうか。 明日はもう出港ですわ。 さいなら沖縄。

  2007.01.29

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• ＃21

  はいさーい。 ゆくさ、おさいじゃったもした。 よいよわやじゃかい。 アイムキムジョンイルハムニダ。 といった感じで沖縄上陸であります。 総員上陸(休み)の日は、日記は書かないつもりでいたのですけれども、 昨日いきなり陸酔いして昏倒したため、代わりに今日書く事とします。 ちなみに出だし一行目のみが沖縄の方言であり、 『こんにちは』の意。 二行目は何故か鹿児島弁です。 『ようこそいらっしゃいました』 三行目はいつも通り。 『本当に大変だ』 四行目に至ってはもう何が何だか分かりません。 要するに、それほど沖縄弁らしい沖縄弁をまだ、耳にしていないという事。 鹿児島の南方の言葉なんか既に異国語だったけどなぁ。 さてさて今朝、船を出ていざ首里城へ。 モノレールに乗れば、そのまま首里駅まで直行です。 ‥まぁ、書きたい事が多すぎてどう書けば良いか分からないのですが、 とにかく感動、感動でした。 『琉球の風』のオープニングに映る、首里城の正殿が目の前に。 城壁は長城のようになっていて、登れば那覇が一望できます。 ちょうど現在、首里城では『花まつり』をやっていて、琉球舞踊や伝統衣装を存分に鑑賞する事ができました。 ソーキそばと、ジューシー(沖縄風炊き込み御飯)を喰らい、腹も満たされた所で、石畳の通りへ。 昔の沖縄の風景そのままが残っている場所で、教科書でしか見なかったあれこれが、そこここかしこに溢れて居りました。 石畳の丘を下り、『泡盛館』へ。 ここには千種類超の泡盛が並べられ、地下の酒造は圧巻でした。 お土産の泡盛を、どれにしようかと店のおばちゃんに相談していたのですが、 試飲で一口飲んだだけで胃が悲鳴を揚げ、これは大変と慌てて退散。 結局買ったのは、『千代泉』と『南の誉』で、どちらも沖縄でしか入手できないものだそうです。 あと、『豆腐ヨウ　(鮮にれんが)』という名の、豆腐を泡盛に漬けて発酵させた食べ物が大変おいしく、それを一つ頂きました。 ほぼ丸一日を首里城で過ごした訳ですが、明日は東側にある平和祈念公園と、ひめゆりの塔へ行ってみたいと思います。

  2007.01.28

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• ＃20

  僕にとっての沖縄の思い出とは、昔やっていた大河ドラマ『琉球の風』が全てです。 薩摩に併合されていく琉球王国を描いたものですが、ドラマ内容が実話に沿ったものではなかったそうで、短期のうちに終わってしまいましたが。 あのエンディングテーマで流れていた、りんけんバンドの曲が強烈でした。 それこそ僕が小六とかその頃だったでしょうか。 あれ以来、図書室にあった『沖縄』の本を毎日毎日手に取り、巻末にあった沖縄弁講座を熟読してました。 沖縄に行こう行こうと思いながらも叶わず早十余年。 こんな形で来る事になるとは思いもしなかった。 というわけで本日の昼過ぎ、那覇新港に着岸しました。 ４日間の航海プラス、朝一からずっと立ちっぱで大分疲れましたが、明日からの上陸がとても楽しみです。 絵葉書、酒、諸々、欲しい方、適当に連絡下さい。

  2007.01.26

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• ＃19

  16ー20当直終わり。 あぁ、やっと人間らしい生活時間に戻れる。 本当直ではススの焼却をしたり、４号空調を起動したり等々。 そうそう、さすがに南方だけあって、かなり暖かいです。 そんな訳で、１月なのにクーラーを起動している。 昼は久々に太陽を観たので、甲板に寝転がって光合成をしました。 先日の日記に載せた写真は『徳之島』だそうです。 現在、夕刻に国頭灯台を変針しまして、伊計島灯台まで50マイルといった所。 明朝起きた頃再び当直です。 本日は当直上がりに機関長報告がありました。 ジャイカについて盛り上がりました。 終わったら１時間以上過ぎてました。 よいよ疲れました。 写真タイトルは 『酒とギターと禁煙机』

  2007.01.25

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• ＃18

  おはようございます。 現在、25日の正午です。 列島を、トチ狂ったみたいにゆっくりゆっくり南下中。 昨日はさすがに電波が届きませんでした。 今は沖縄県最北辺りでしょうか。 携帯のＧＰＳだとエラーが出るので正確な位置がちと分かりかねます。 臼杵を出て三日目。 何故こんなロウスピードで進んでいるかというと、そりゃもう嫌がらせ以外の何でもない。 昨日は０－４当直という事で夕方、メシを頂いたあと早々に寝付きました。 19時頃突然、当直者に叩き起こされる。 何事かと思えば、先日僕らの整備した１号空調から海水がダダ漏れとなっており、空調室が大洪水の有り様。 どうやら配管のフランジ部の締め付け方に問題があったようで、どうにか収まった次第なのですが、 昨日は天気も悪く終日、激しく揺れていたので疲労も二倍溜まり、ブツブツいいながら再び就寝。 本日は天候も良く、揺れの激しさはだいぶマシにはなりましたが、それでも30度くらい傾いて走ってます。 ４時に当直が終わり、腹が減ったのでカップラーメンをズルズルすすっていたら、船酔いで顔の青くなった友人が恨めしそうに見てくるので、隅っこで隠れて食べました。 私もすっかり抗体が出来上がったモンだ。 今航海は、明日26日まで続くため、０―４当直者は久々に昼まで爆睡可能。 というわけで先程起きました。 何だか、出だしから夜間当直ばかり当たっていた気がするが、そろそろ解放されそうである。 早いとこ着かんものか。 久々に陸地を観た‥

  2007.01.24

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• ＃17

  現在、九州の東側を南下中です。まぁ、分かっていた事ですが、すんげ揺れてますわ。写真じゃ分かり辛いけれども、これでも大分傾いとるけんねホンマこれ。横揺れなのでまだ大丈夫。今朝は予定通り臼杵を出まして、那覇へ向かっております。今は夕方の17時頃ですが、ちょうど180度を水平線に囲まれて、島一つ見えない海域に居ます。それでも携帯電話の電波は届くというのが中々どうして、人間のそら恐ろしい所。こうやってぐるりと見渡してみれば、地球が丸いのがよく分かりますな。ではでは、20時より当直なのでボチボチ寝ます。そうそう、さっきまた、近くにイルカの群れがいたようです。イルカって冬の方がよく発見できる、とかあったかな。

  2007.01.23

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• ＃16

  今晩は。 何だかついさっき、昨日の日記を書いた気がするのですけれども、 てなくらい今日一日は早かったです。 本日は朝一からずっと、１号空調機の整備をしてました。 コンデンサ(凝縮器)の中を開けてみらば一面、藻とヘドロで覆われ、わや。 それを夕方までかけて整備して行ったのであるが、作業服一つが、ヘドロにより殉職。 おかげで空気も綺麗になったはず。 明日、臼杵を出て那覇へ発つという事で、本日の夕方から暖気の練習を行い、 そのあと、今日は停泊当直だったのでそのまま、ボイラのスートブロー作業。 ボイラの中に溜まったススを、蒸気で追い出すものです。 何だかんだで走り回っていたら早くも21時。 なかなか、『あすなろ物語』を読む時間が取れません。 ではでは、配管調査、第二段階のため、エンジンルーム入りしてきます。 臼杵の夜景でも撮ろうとシャッターを押したのであるが、何も映らない。 おや、カメラの調子が悪いのかななどと確認するまでもなく、そもそも臼杵はなんも無いのでなんも映らなかったというのが正解なのであるが、 そんな事言うと臼杵の人に怒られるので黙っておくことにしよう。 代わりに、夜のボートデッキを載せてみます。救命艇のある所。

  2007.01.22

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• ＃15

  ご存知でしたでしょうか。 本日は日曜日です。 でした、と言うべきかしらん、21時を過ぎた今になって初めて、その事に気付きました。 もうね、こんな苦しい日曜日は今日だけにして欲しい。 昨夜、というか今朝、４時から当直でモソモソとお布団より起き出し、地底を這うモグラの如く機関室を練り歩き、８時に当直交代。 無理やり朝飯を胃袋に押し込みまして、機関長報告に出入って居りますと、休む暇なく抜錨(停泊)部署がかかり、半分夢心地で配置に着きました。 休止ボイラ消火の担当になったので、気合いを入れて革手袋をはめ、バーナを火傷半分で抜き出し、終わった頃には今年一番の汗だく。 それはそれで楽しかったのですけれども、その後続けて配管調査。 珍しくお昼寝もせず、機関室をネリネリ練り歩いているうちに午後の課業が始まりました。 午後は、発電機を２号から１号に切り替える作業でした。 暖気から何から全部こなし、終わったのは16時半。 我が儘に悲鳴を上げる胃袋も無視して夕飯をかきこみ、そのまま配管調査の発表。 お相手をして下さったのは再び機関長。 まぁいつも通りコテンパンにされはしましたが、どうにか第一段階を終えました。 昨日の日記にも書いたのですが、系統事に分けても効率が悪いという事で結局、３系統を同時に繋げて一気にやったら、意外とすんなり終えた次第でありました。 大阪を出てからようやくの休息。 こんな早い時間に風呂に入ったのはいつ振りかしら。 現在、大分県は臼杵の沖に停泊中です。 臼杵といえば、白馬渓。 秋の紅葉がものすごく綺麗な所です。 実は今少し酔ってます。 久方ぶりに酒なぞ飲んでみた次第ですが、今日くらい勘弁しておくれんさい。 というわけで本日は、早々に寝ます。 おやすみなさい。 写真は、蒸気タービンのメインエンジン。 右が高圧、左が低圧タービンです。 ボイラで発生させた高温高圧の過熱蒸気をタービンに送り込み、中の羽根車をクルクル回すという、要は風車と同じ原理ですな。 ディーゼル主流の昨今、何気にレアなエンジンです。

  2007.01.21

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• ＃14

  毎度です。 今朝、天保山を出まして現在友ヶ島水道を抜けた辺り。 高知沖をぐるりと回って、大分は臼杵へ向かって居ります。 まるで総員上陸翌日の当て付けの如く、 ってまぁその通りなんですが、朝から激務です。 当直も終わり、今から再び配管調査な訳ですが、なんか締め切りに追われているだけの、あまり頭にしっかり入ってない状況になってしまってます。 もっと実務的な事を繰り返して一緒に配管も覚えて行きたいのに、 ボロボロの冊子を渡されて、じゃあ系統毎に纏めろと言われても、プラント全体が繋がっていかないので効率が悪い。 これはこれでさっさと終わらせるべきだな。 夜は深夜４時から再び当直なので、どうやって寝ようか模索中。 高知の沖はやはり、太平洋。 太平洋と言えば、高知の沖。

  2007.01.20

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• ＃13

  現在、列車の中です。 本日は夕刻まで座学があり、経済的運航について勉強しました。 燃料の消費を如何に節約するかといった事や、メインエンジンに使用される以外の、大量の熱力をどう回収して役立てているか等々、興味深い内容でした。 次席一機士官の講義だったのですけれども、このおっさんが中々小面白い事を言うので、始終腹が痛かったです。 例えば、『空燃比』という指標があります。 まず、ある一定の燃料を完全燃焼させるために算出された、必要な空気量を、理論空気量といいます。 勿論、燃料は完全燃焼しなければムダが増えて勿体無いので、完全燃焼させたい。 ところが世の中なかなかうまい事いかんもので、理論空気量を入れてみても完全燃焼しない燃料が残ってしまう。 なので、まぁ結果から言えば理論より少し多目の空気量を入れてやろうってな寸法ですがね、 その、燃料に対する空気量の割合が、空燃比です。 具体的な数値を言えばおよそ、1.12とか1.22とかそんな感じで、理論よりも10～20％多いという事。 この説明が面白かった。 　　この中で合コンした事あるやつ、手あげて。ほれ、正直にな 10数人がパラパラと手を揚げました。 　　よし、ではその中で、今の彼女とは合コンで知り合いました、というやつ 手を揚げたのは、たった一人だけでした。 つまり、５vs５の合コンであれば、理論的には５組のアベックが誕生するわけなのであるが、不思議な事にそうはならない。 では彼女を作るにはどうするかと言うと結果、理論よりも多い数打ちとなる。 　　これが空燃比だ。分かったか 総員、納得の感嘆でどよめく講義室。 すなわち合コンは、重油の燃焼よりも効率が悪いという事が証明された次第でありました。 本日の夕刻より数日間、久々の日曜日です。 エンジン音のない生家で爆睡しよう。 速く行け行けいしづち号。 ではまた、数日後にお会い致しましょう。 写真は、さんふらわあ限定のキティーストラップ。

  2007.01.17

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• ＃12

  本日は雨天でした。 陸のニュースはほとんど入って来ないのですが、本日は新聞が配られたので、久々に読んでみました。 何やら、不二家の商品が期限切れの牛乳や卵を使用していた、という一面でした。 私も一人暮らしの頃、バイト先の食料品店の、期限切れの商品をよく持ち帰っては、かつれ子の様にむさぼり喰い散らしていたものですが、 さすがに乳製品には手を出しませんでしたね。 日本人は健康にうるさいと言われますが、それはそれで良い事だと思います。 しかしその裏で、大量の食料が廃棄されているのも事実です。 食料不足の国や、毎月末は部屋中のズボンのポケットまでひっくり返して小銭をかき集めていた私の様な貧乏学生からすれば、誠に遺憾であるとかないとか、 んなことどーでも良いんですがね、何が言いたいかといいますと、『食』はこの世で最高の贅沢だという事です。 たかが賞味期限なぞで騒ぐもんじゃない。 人間は、活動する為に補食行動をするのではなく、食の幸せを味わう為に活動するのである。 つまり、食のない生活は味気ないって事だ。 ってそのまんまじゃねぇか。 という与太話でありました。お粗末。 今日は夕方まで座学でした。 タービンプラントのお勉強等々、覚える事が多すぎて頭パンク状態です。 食の幸せを満喫していく為にも、もうちっと頑張ろうと思うのですが、さっきまで機関室をウロウロして汗臭さで鼻が曲がってしまった故、風呂に入るべきだ。 毎晩の事ですが、エンジンルームから出て風呂に入り終わった頃は既に、日付変更を迎えているのがとても悲しいです。 写真は海遊館。

  2007.01.16

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• ＃11

  現在、大阪南港・天保山に寄港中です。 昨日深夜４時から当直に入り、そのまま朝入港で補油作業、等々と続き、 ようやく落ち着いたのが昼15時。 燃料を積んでいるバージ船に乗り込んだり、燃料の積み込み量を計算したり、いつもの如く散々怒られながら活動した本日の昼下がりはゾンビさながら。 すぐ隣に立つ海遊館が恨めしかったです。 そのまま夕食時まで隠れるように爆睡し、18時から一時間だけ、再び機関室。 その後は、夜掃除が面倒なので、19時半から逃げるように上陸しました。 ここ天保山の港はつい数ヵ月前、友人と日本丸見学に来たので、少しだけ見知った場所です。 フラフラと地面を歩き、見つけた本屋で井上靖の『あすなろ』を購入。 ただ、読める時間があるかどうか非常に疑わしい所。 観覧車のネオンを眺めつつ、22時に帰船しました。 えぇもう、時計なぞ見たくもない、という日記ですよこれほんま。 わやじゃかい。 気合い入れ直して明日も頑張るぞ。 そういえば船の写真を載せてなかったな、という事で載せてみます。

  2007.01.15

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• ＃10

  本日、尾鷲を出ました。夕方17時頃だったでしょうか、飯を喰って居りますと、何やら『イルカの群れを発見』との事で大わらわ。なごり雪の大合唱をいざ聴かんと取る物も取り敢えず、カメラのみ握り締めて甲板へ飛び出しました。するとどうでしょう、イルカさんなんぞ居てませんよ。既に私の胸中では前奏のギターがポロポロと流れて居たのに、すっかり騙されたー、とひっくり返りそうになった私のすぐ真下を、三匹の哺乳類がジャンプして行ったのですよ。これはこれは野生のイルカの群れとな、初めて観ました。紀伊半島の沖でしょうか。紺色の背をしたそれが中空を飛ぶ様は、中々どうして感動的でした。因みに写真は全滅だった。あんなの撮れる訳がない。

  2007.01.14

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• ＃９

  本当にまぁ次から次へと課題が降ってくる。今年から確実に必要な知識なのであるからして、アグレッシブに問を解明していくべきなのであるが、こうもポコポコ出てくると逆にやる気が少し欠けるものである。昨日の登山が終わって本日、乱れた大学生活のおかげでしばらく筋肉痛が明後日の方角からやって来るという由々しき身体となって居たのですが、どうやらすっかり健康体に戻ってしまった様子で、足の付け根が悲鳴を揚げて居ります。ときに現在、配管調査という魔物に追い散らされて居ります。曲がりくねった緑色の迷路はおよそエッシャーの騙し絵の如く、私の頭をコテンパンにするのですよ。明日は尾鷲を出まして、大阪に向かいます。なので来週一度、実家に帰る予定です。今日の写真は司厨部の調理場。

  2007.01.13

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• ＃８

  全身これ疲労困憊雨あられです。本日は午前から、一週間振りの上陸でした。三重県尾鷲。やっぱり地面は良い。土は良い。地に足が着いている。今回は熊野古道・天狗山を登山しました。息切れの連続でどうにか山頂に辿り着いた頃にはこの一月というのに汗だくで、山頂の風を全身で浴び散らしてやりました。この天狗山の頂上はそれはもう巨大な大岩がデケーンと乗っかって居り、写真はその大岩によじ登って撮ったもので、私が手をかけている部分のすぐ向こうは絶壁となって居りました。下山後は、ジャスコで買い物。今日は天気も良く小春日和で、良い一日でした。

  2007.01.12

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• ＃７

  久々に寝過ぎたせいか、中途半端に叩き起こされたせいか、体調は今いちな日でした。深夜の４時に当直から上がり、爆睡して居りましたら、仮泊部署が６時半にかかったり等々、変な起き方の連続で逆に疲れました。昼からは二回目の非難訓練。現在、おそらく三重県の尾鷲なる土地の湾に居ります。緑豊かな島々が並んで居り、日本的な景観です。写真は、ここに来る途中で撮った伊豆大島。つーか、風景写真なんぞどれ撮っても一緒じゃないか。

  2007.01.11

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• ＃６

  よーやっと、よーやっとほんまこれ、東京湾脱出ですわ。もう東京湾大嫌い。見たくもない。明日は尾鷲で停泊予定です。ときに尾鷲ってどの辺りでしょか。本日は機関英語のお勉強でした。文章が滅茶苦茶でも発音さえ正確に伝われば、って確かにそうなんですけれども。またまた富士山の写真です。日没時でしたが、とても綺麗でした。今夜は日付変更の０時から当直なので、ボチボチ寝ます。おやすみなさい。

  2007.01.10

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• ＃５

  今月末に慶良間で上陸して、ＢＢＱが開催される予定なのだけれども、果たしてそこで演奏されるのだろうか、何やらウクレレの音色が響いてくるのである。こんな身も切れんばかりの真冬にだ。なんと、仮停泊中に限り毎夜、機関長によるウクレレ講座が開かれて居るようなのである。ウクレレって言やぁ、ファミコン・ドラゴンボールピッコロ大魔王編に出てくる雑魚敵じゃないか、とか言ってもどうせ誰にも通じないので割愛するけれども、ちょっと興味アリなので一度、参加なぞしてみようと思っています。ところで、昼休みにボケッとしながら色々な事を考えて居ました。以前やっていた朝の連ドラ、純情きらりを御存知でしょうか。ドラマ嫌いの私ですが、実は初回からほとんど全部観てました。今更ながら思い返して居たのだけれども、あれってとても良い話ですよね。音楽に生きるという主題。もう一度全部観てみたいと唐突に思った、そんな一日でありました。本日は暖機実習をしました。今朝も空気が澄んで、遠くの富士山が綺麗でした。

  2007.01.09

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• ＃４

  それがし、お疲れで御座います。充実し過ぎて一日が長いんだか短いんだかもう、ともあれ曜日の感覚は既にナシ。波と風の声を聞けば世間は、成人式だったそうである。んなモンいつの事だったか。朝から晩まで機関室機関室機関室、猛暑の中、マンションのおよそ六階分を上ったり降りたり、とても良い運動である。どうせ三月まであるんだからとタカをくくって居りましたら、課題が次から次へと山のように、それこそ進研ゼミの勧誘メールの如く湧いて出てくるもので、意外と日数に追われている感じである。本日はボイラの点火実習をやりました。

  2007.01.08

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• ＃３

  本日は非難訓練でありました。イマーションスーツという名の真っ赤な御洋服を着て動き回る御姿は、目立ち過ぎるダイバー工作員さながらであった。体調も回復し、ようやく気合いが入ってきたという所。何やら本日は風が強く、波も高くて御月様も不可思議な色を発して居るのであるが、このような夜は空気がとても澄んでおり、大変情緒深いものである。船の中身の写真を載せよう載せようと思って居るのだけれども、中々機会がないのと新しい携帯電話の使用法に四苦八苦しているので、もう一度風景とか載せてみます。明日は機関室の写真を載せる予定です。

  2007.01.07

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• ＃２

  現在、晴海埠頭を出港して、東京湾沖に仮停泊中である。羽田空港辺りなのだそうだ。情けない事に二日目にしていきなり、喉を痛めてしまった。埃と、ひどい乾燥のせいである。同室の人が用意してきてくれた加湿器(二千圓也)がまるで機能しておらず、ボッタクリ品を掴まされた等と共に嘆いて居る次第なのだ。本日は昼過ぎから機関室に入直し、あーじゃこーじゃと説明を聞いて居る内に岸壁を離れたのであるが、タービン船はやはり蒸し暑い。航行中は40度以上に室温が上がるもんですっかり汗だくである。冬場でなかったら茹でダコであろう。あぁ、喉が痛い。レモン湯でも飲んで寝る事にします。

  2007.01.06

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• ＃１

  初めて乗る寝台列車に激しい感動をもよおしつつも、日本は刻一刻と夜に向かい走るので、あと少しもう少しと楽しんで居るうちに中途半端に寝付いてしまい、夜中の三時半に目が覚めてしまった次第である。夜中の三時半というのはすなわち、後悔の刻を意味するものだったりする。どうやら静岡辺りを通過しているようだった。そして早朝、無事に東京駅へ到着し、そのままバスで晴海埠頭まで向かうと早速、今回乗船する船が見えてきた。この船に乗るのは三年振りとなる。正午よりの乗船式も終わり、これから三月までの予定表をジロジロと睨め回した。何かと忙しくなりそうだし、陸に残してきた不安要素も正直、頭から離れない。人生五百年。ともあれ、まずはここでしっかり勉強しようと思います。

  2007.01.05

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• 

  ご挨拶

  H19．１月平成17年にホームページを開設してから既に一年以上が経過しました。長年、神棚の奥底深くに眠ったままだった、たくさんの貝殻にようやく陽の光を少し、浴びさせてやる事が出来たように思います。ここに載せてある貝は、私が実に小学校四年の頃　（昭和33年）　から集めているものです。現在は、およそ300種超を整理してあります。『巻貝ギャラリー』は、巻貝を私なりの種類分けで、纏めてあります。『二枚貝ギャラリー』は、あまり数は多くないけれど二枚貝を。『切手』は、ほとんど海外のものです。琉球という５￠切手を載せていますが、これは沖縄が返還される以前の物です。懐かしい。さて、『日誌』には、これから秋頃までの航海日誌をチマチマと書いて行く予定です。　----さておき、五日は正午に晴海埠頭という事でまず、電車の切符を購入。私の住んでいる地方からでは、出発日の翌朝に東京に到着しておく方法は、夜行バスか夜行列車となる。懐が決して温かくない私なので、出来れば良心的価格である夜行バスを選択したいのは山々なのだがしかし、この季節の夜行バスは、とんでもない危険が待ち受けている。そうあれは、忘れもしない中学一年の冬。単身、東京へ向かう夜行バスに乗った師走の末です。滋賀にて、豪雪24時間ストップという惨劇に出喰わした事があった。まだ若干十三歳のイモガキであった私は、その他の交通手段に乗り換える術も何も知らず、ただただ窓から雪の深々と積もる山を見詰めつつ、車両後部より配られた非常食のカンパンをばりぼりとひたすら齧り空腹をしのいだのである。なんかあんまり美味しくなかった事とか、氷砂糖が妙に少なくてガッカリした事とか等々、今思い出すだけでも気が触れそうになる。といった理由で、絶対に遅刻の出来ない今回は却下。そんな訳で、生まれて初めて夜行列車に乗る按配となった。サンライズという寝台特急で、東京まで乗り換え不要との事。ではでは、また船が出たら、お会いしましょう。HOME

  2007.01.03

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