埋葬許可証は大事
この日はおばあちゃんの四十九日の法要がありました。よりによって、息子の運動会....。本人曰く「一生に一度だけのリレー選手」に選ばれたので(本人の分析、正しい。 今、一番成長期な彼はストライド幅が他の子よりも大きいだけで 足が速いわけではない。)どうしても見てほしい....と言われていたのに、行けなくて本当に残念です。っていうか、私に相談しないで日にちを決めてしまうゴーイングマイウェィな母に、改めてがっくり....。前回は弟と行ったので、実はうろ覚えだったことに丸ノ内線に乗ってから気がついた私。ま、いいか。たぶん新高円寺くらい?と久しぶりの丸ノ内線に懐かしさを感じながら、席に座って辺りを見てました。途中の駅で、私立小学生たちがどやどやと乗り込んできて。いっせいに、本を広げるのに感心。3年生? 小柄な4年生?ずっこけシリーズだったり、えぇぇと、君が読んでいるのはなに?一人は図鑑をカバンから取り出して、読んでいる。2005年度版。最新ものね。ちゃんと、ママが買ってくれるんだ。さすが、私立。土曜日も学校があって。と、ついクセで「どちらの学校?」と校章チェック。 ↑どんなクセよ....ほ~。宝仙学園さん。地味ながら、落ち着いた学校よね。....宝仙? 今から私が行くのは宝仙寺? 降ります~!!!!!あー、危なかった。お葬式の時はあまりわからなかったし、なんとなく古い地元のお寺という印象しかなかった宝仙寺さん。実は、大変大きくて由緒あるお寺さんだと初めて知りました。お寺のお庭のなんとご立派なこと。ご本堂もご立派なこと。若いお坊さんがせっせと働いていて、マンパワーも十分っていう感じ。ところで、四十九日の法要が終わり、会食が終わり、埋葬の多磨墓地に移動してから。「ない。無い。Nai~」とパニックしている母。なにが、無いのよ。え。埋葬許可証。それは、やばい。埋葬許可証が無いと、本当に埋葬ができないよ。どういうことかというと、お骨にして頂いた火葬場では必ず埋葬許可証という公的な書類をくれます。そして、これが無いと、墓地への埋葬ができないのです。よく、これを自宅に忘れる方が多いので、火葬場では必ず骨壺の上に封筒で入れておいて下さり、そして桐箱をかぶせ、白い布でくるむのです。無いはずが無いでしょ。普通、ここにあるはずだし。と、骨壺の入っている桐箱を開けると、無い。「だから、無いって言ったじゃない」と半狂乱母。ん~。骨壺いじる人って、本当にいない筈。でも、無いことには埋葬ができない。もう、お墓も開けちゃっているのに。とりあえず、墓地管理事務所に聞いてみると。無いものは受け付けられない。と。「もう、役所ったら!?」と絶叫怒りまくりの母。いや、それは仕方がないけれど。どうして、こうなっちゃったかな。そこで、みなの記憶を集めてみると。宝仙寺さんについて、法要の前に骨壺をお預けした時に、若いお坊さんが白い布をさくさくと解いていたらしい。....あ。宝仙寺さんの境内にある墓地に、埋葬すると、思ったのかな?BINGO!住職、あわてて平謝り。取り急ぎ、納骨のお経を唱えてからご自身が取りに戻ります。私、待ってられないので先に帰りましたが(その時点で3時だったし)、閉園間際の3分前に到着して、無事に書類が提出できたそうな。私が心配になって、帰宅後に電話したら、ぐったりした母がそう説明してくれました。ということで、埋葬される機会がありましたら(....縁起でもない)埋葬許可証にはご注意を。