母ちゃんはなぜ働くの?
あまりテレビを見ない私が最近見たのが「働くゴン!」。テレビのバリバリ報道記者の篠原涼子が、家事を引き受けてくれていただんなさんが出て行って、小学生、たぶん5年と1年くらい?の男子二人の子育ても格闘するお話。とはいえ、家事は全部長男くんがしていて、「ごめんよ、かあちゃん、できなくって」と篠原涼子が謝り、「できない約束なら、もうしないで!」と、あなたのおっしゃることごもっとも的なことを長男くんにすぱっと言われてしまい、とても育児と両立しているとは言い難い状態。熱がある下の子を長男くんに頼んで、自分は夜に取材に行かなくちゃいけない。「それ、休めないの?」と長男が聞き、「どうしておかあちゃんは仕事をしているの? そんなに大変なら、ぼく、おおきくなったらはたらきたくない!」とちび君が赤い顔で聞いてくる。どうして、かあちゃんは働いているんだ?お金が必要だからと、その時の篠原涼子は説明していたけれども。「かあちゃんじゃないと、できない仕事があるんだよ」と言ってもいいんじゃないかなって思った。悪戦苦闘している母の姿を、篠原涼子は上手に演じていたし、他の誰かよりも、篠原涼子っていうところがいいなと思った。仲間由紀恵じゃぁ、似ているようだけど、やっぱり違うと思う。先日終わった、救命病棟24時では松嶋菜々子がかっこいい働く女性を演じているなって思った。須藤理彩が、どうしちゃったのこの老け顔?みたいな顔だったのに、松嶋菜々子は経験値が顔にきれいに自信となって身についたような表情で、声の落ち着きも、瞳の輝きも、とってもステキな先輩格を感じたわ。救命病棟の話自体は、せっかくかっこいい江口洋介の演技も、ユースケの「演技をしているつもり」な演技でぶち壊しにされていて、テーマの「救命病棟の実態を解明する」みたいなのもの中途半端だったけれど、きっと松嶋菜々子みたいな女医さんが、全国で活躍しているんだろうなと思わされるような、いい印象の私でした。迷いながらも、働く女性の姿が描かれるようになり、これからもこういうドラマが見てみたいなって思いました。