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テーマ:子供の病気(2173)
カテゴリ:ちび助のお話
最近ちびたんが首をかしげながらテレビを見るのが気になったいたのですが、夫が「本の漢字ルビが読めていない、近視かもしれないから検査した方がいい」と言うので、一応眼科に連れて行きました。
メガネの度数が合っているかの検眼も兼ねて、長男も。 ちょうど、中学の部活休みの期間だったので。 御茶ノ水の井上眼科から独立したという先生が、最近近所にいらっしゃって、夫は緑内障でお世話になっていたので、そこに9時ちょうどに行きました。 検眼は初めての、ちびたん。 「どこが空いているかな?」とお姉さんに聞かれて、 「あそこ。」と、指を指す..... 「えーと、どっちが空いているかな?」と聞き直したお姉さん。 「あっち。」と指を指す、ちびたん..... ちなみに長男はかつて「どこって、まんなかが?」と答えましたが。 ちびたん、検眼の表と同じ形の、一部が空いた輪っかを持たされて、同じ向きにするように言われました。 おぉ、これで正確に測れるじゃないですか。 ・・・・しかし、すでに集中力は残りわずか。 だんだん「見えない」「わからない」を連発するように。 視力を測るための、レンズが入れ替えられるメガネにどんどんいろいろ足していくお姉さん。おーい、大丈夫? 検眼の後に、先生のお話。微妙な関西弁が、かなりいい感じ。 「まずはお兄ちゃんの方。 ちょっと度が足りない。もう少ししたら、レンズを買えましょう。 身長が伸びるにつれて、近視も進む筈です。 1年に1回くらいで買い換えになるでしょう。 まぁ、こりゃー、相当まで悪くなりますね。裸眼で0.1以下までは落ちますわな。まぁ、これも遺伝的なもんで、しゃぁないですからな。」だって。 定期的な眼底検査も受けることに。こっちはそれでおしまい。 「さて、弟くんの方は、かなり重症です。こっちは、大変。すぐに対策を打って、場合によっては小児の専門病院を紹介します、」と。 つーっと冷や汗が出てきました。 病院で重大なことを言われた時。パニックにならない。メモをする。まずは状況を把握する。かつて、さんざん、やってきた。 次男が麻疹を移されて、大学病院のICUに入院していた時に。それでも、危篤になる度に失神してしまう、弱い私だったけれど.... 「この子は、重度の弱視です。屈折性弱視。 5度以上だと強度の弱視で、弟くんは8度だから、どれだけ重度かわかりますかね。」 はぁ......。 「今日は正確に検眼できとらんかもしれないんで、これから瞳孔を開く目薬を5~7日差してもらって、また検眼してもらいます。 その上でメガネを作ることになります。 メガネでしっかり視力を出してあげないと、視る力がつかなくなってしまう。6歳以降だと、どんどん視る力が発達しなくなってしまい、モノを視る回路が育たなくなってしまう。」 6歳って、来月に6歳ですが。 かけるは、たぶん、ビン底メガネみたいな厚いものになりますよね? この子の従兄弟(夫の、兄の子ども)がそういうのをかけていますが。 「あ、やっぱり! 家族に誰かいるんですね。遺伝が強いですよ。そうですね、度はかなり強くなるし、長期に渡ってメガネが必要になります。」 と言われたが、私も夫も長男も近眼だけど、そんな遠そうな血縁の影響があるんだろうか? まぁ、あるのか。 今のちびたんは、裸眼で0.2。メガネの矯正視力で0.5しか出ないのだという。 今まで、DSもすごく近づけてやっていて、毎回私に怒られていた。 毎日何十冊も本を読むけれど、いつも「近い」と私に怒られていた。 だけど、それは、見えていなかったからなんだ。 この医者は、 「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか? お母さん、気がつかなかったんですか? もっと早くに治療を始められたら、ずいぶん違っていたのに」 などと、患者が言われても困る、後になってただ後悔する材料のネタになることを、捨て台詞のように言ったりはしない。 「今まで、なんや、うまいことすり抜けてしまったんですわなぁ~」 と、言っていた。 でも、本当はもっと早くに気づけば、きっと違っていたのに。 6歳以降だと、視力はどんどん発達する力を失ってしまうから、治療の効果が全然違ってくるのだ。 重度の弱視。そうなのか。 その事実をしっかり受け止めるには、ちょっとまだあまり強くない私だ。 処方された、瞳孔を開く薬がかなり目にしみて、ちびたんは大泣きしていた。 外出から帰宅途中、外の光がまぶしくて、何も見えないと泣いていた。 今後5日間、その後もしばらくは点眼の影響でモノが見えづらくなる。 抱っこ。おんぶ。食べない。テレビ見る。寝らんない。 ・・・・親の弱みをさっと察知して、それはそれは恐ろしいばかりの甘えん坊大将軍に変身した、ちびたん。 ずーーーっと、メガネか。 あの、分厚いメガネか。 いじめられたりしないかな。不便じゃないかな。 楽しいお食事会から帰って、ちょっと昼寝を家族でして。 起きたら、ギリギリと、起きあがれない程に私の胃がきしんでいた。久しぶりのことだ。 子どものことは、いくら心配してもキリがないものだ。 ちびすけに、メガネのことを話してみた。 まずは、病院の会計待ちをしている時。 するとちびたんの最初の一言は。 「えんし、のメガネ。それ わ おうれんず です」 受付のお姉さんが苦笑していた。 その凹レンズをかけるんだよ? わかっているんだろうか。 お昼寝から起きた時のちびたんは、 「おとおさんもめがね。 おかあさんもめがね。 お兄ちゃんもめがね。 ぼくも、めがねだね! みんなでめがねだ」 長男に、かわいそうだねって言ったら。 「でも、僕たちだってメガネじゃん。近視と遠視、そんなに違う?」 子どもは発想が柔軟だ。 私も早く、「見つかってよかった」と気持ちが切り替えられるようにしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 19, 2007 02:20:47 AM
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