起業塾! (氏名訂正:恥ずかしい~)
米澤さんから直メール頂きました♪but丹波さんではく丹羽さんとのご指摘を....恥ずかしい!丹羽さん申し訳ありません!今日は、コミュニティビジネス起業家養成塾 に参加してきました。このセミナーは、横浜市内各区で不定期に行われています。セミナー参加も就職活動として認められると聞いたので、職安での就職情報検索よりも有益と思って参加しました。最初に横浜市職員による、コミュニティビジネス推進の目的についての説明。セミナー等で概念導入理解を図り、地域の課題解決に結びつけたい、という 市としての方針のお話と、どうでもいい説明があり、要約すると「横浜市の財政も厳しいのに地域の要請は多様化してるので、民間でやってくれるんならやってよ」....あ 失礼、民の力の総合発揮 を目指そうというものでした。その後、今日のメイン、実践者としてのオフィスポケット(株)の丹羽さん、そして司会進行役のキャラウィット社社長の米澤さんの、お話がありました。米澤さんの問いかけに丹波さんが答え、それを米沢さんが「なるほど、つまり...」と要約し、さらに「でも、その時はこんなことがあったのではないですか」「今、会場にいらっしゃる皆さんとしては、こういうことが知りたいところだと思うのですが」と、お話を引き出し、発展させていく。まるで、私がテレビのトーク番組の収録に参加しているような錯覚を覚えました。鮮やかな米澤さんの話術!丹羽さんは、横浜北部地域では、産前産後家事ヘルパー事業の先駆者「マーマさん」といえば、わかる方も多いのではないでしょうか。丹羽さんは16年の専業主婦の後,下のお子さんが中学生になってから、「なにかやりたい」と思ったというよりも、「このままで私の人生終わっちゃうのかな」という思いから、行動を起こしたそうです。求人欄を見て35歳という年齢制限に愕然とし、ボランティアと思ったのに43歳なんてとんでもないと言われて厳しさを感じ、会社勤めとしてのテリトリーの限界を感じた。そこで、じゃぁ、と会社を作ってしまったのだそうです。「いきなりですか。」ちゃんと、米澤さんがつっこんで下さいます。「何も知らない強みですかねぇ」なんてのんきなお返事が、丹羽さんから返ってきます。何も知らないし、なにかがやりたいということでもない、だけどおもしろいと言ってくれるという仲間がいた、と。会社組織にした時に、定款の必要性を司法書士に指摘され、業務内容をなににしたらいいでしょう、と聞き返したという笑い話を紹介して下さいました。それを、笑い話、と人に言えるところが違うんだろうなぁ。まずは形から、として100万で会社を作った。へそくりで80万、友達から20万の株式で調達。そして、スタートしたからには自分を縛ろう。母親として、子どもにひとつ、なにか見せてやろうと思った。それは「逃げない」ということ。そう、話される丹羽さんに、私はどんどん釘付けになっていきました。家賃4万電話2台,パートも雇った。そこで、地域にチラシを1000枚配布。何でも屋としてスタート。えぇと、最近もこんな話を聞いたぞ。あ、直木賞受賞の角田光代さんの「対岸の彼女」だ。読んだばかりの時は、まるで等身大の自分を描かれているようで、あまりにも自分に近くて嫌悪感を覚えた作品だ。丹羽さんの話に戻って。チラシのヒット率は高く、東急から新築マンションの風通しの仕事が100万で入ってきたそうだ。そんなラッキーは、ほとんどない筈。そんな話も遠い昔に聞いたことがあるぞ。あ、芥川賞受賞の村田喜代子さんの初期作品でそんな話があった。なんだ 主婦作家の話、やっぱり私の引き出しの深い所にちゃんとしまってあったみたい。こうやって、するっと出てきてくれる。ところで、なんでも屋を始めてみたら「外でも掃除はイヤ」とスタッフが言うようになり、付加価値をつけていくことの重要性を痛感されたそうだ。その時。国体にまで出た身体なのに、産後に体調を崩して薬を飲み続けた経験を思いだし、産前産後支援サービスを考えたそうだ。そして、女性の社会進出化、核家族化などを改めて実感し、いけるぞ、と。いきなり会社法人にした時とは反対に、実際のビジネスに入る前に、自分の弟がマニュアルを作ったらいいよというアドバイスをしてくれる。以降のお話から、丹羽さんのビジネスの、立ち上げ期、拡大期、等のポイントで、その弟さんが非常に的確なアドバイスをして下さっているように伺えた。起業の成功のポイントは、(ご自身がどれだけ実感されているかは?だったけれど)、優秀なアドバイザーが欠かせないものとお見受けした。7ヶ月間をマニュアル作成にかけ、働きたい側の認識と、サービスを受けたい側の、両方の立場をドッキングさせてみるとどうかということを考えた。その結果、サービスの質、レベルを統一することが重要だという結論を得、そうなると研修の必要性を感じる、また、サポート状況の把握、書式を整えていくことなど、手順を発展させていったようだ。そして、マニュアルを作成してから事業をスタートさせている。私が知りたかった、多くの人を雇う、またいろんな顧客を相手にすると、望んでもいない相手と関わる必要が出てきて困ったりした時は、どうされたのだろうか。そんなことは、「お宅に伺ったら、その筋の方だったり」と、あっさりとお話をされる。きっとその時はその時で非常に困ったりもされたと思うのに。こんな風に、まぁあの時は大変だったけれど、と片付けられるのも、能力のひとつなんだろうなぁと思いながら話を伺った。事業は、新聞に掲載されたことで大きく知られる。読売新聞に売り込みに行ったところ、若い担当者に「産褥ってなんですか」などから質問され、それからキャップに話がいき、数日後に記事が掲載され、大きな反応があったそうだ。2日間で149件の問い合わせ。うち,オーダーは1件で、あとは働きたいという問い合わせばかり(笑)。でも、大きな手応えを感じたのだそうだ。その後、テレビ番組出演、各種新聞への掲載など。「市場性に注目されたのではないかしら」と。各事業所は、フランチャイズ化していったわけではなく、ネットワーク化をしていった。法人はそれぞれ作って下さい、そして同じ看板を使い、ロイヤリティでなく会費とし、ノウハウはお持ち下さい、弁護士さんなどは共有しましょう、と。一方、実際のユーザさんは、多胎児家庭、核家族化、実家が頼れない、など、ニーズは様々だったそうです。平均1日4時間。沐浴、家事、ママのお話相手、つまりおばあちゃまの代わりですね。実は、私も長男の時に1度だけ頼んだことがあります。保育園に入る前に、母子分離の予行演習として。その後、いくつかシッター会社を試してみたら「お子さんが見たがるから」と4時間子どもと一緒にビデオを見ていたところもありました。今思うと、質のよいシッターさんを人数確保できているマーマさんはすごかった。人選のポイントは、全員出産経験のある人。面談の中で、人となりを把握していったそうで、やっぱり人物眼はたいしたものなのでしょう。丸2日研修があり、その後も追加研修があるそうです。創業時のスタッフが、一人をのぞいて全員残っているとか。これは、すごい。ふつー、年月の変化と、人生の重要ポイントの変化に伴い、辞めていくものですが。よほどの魅力が丹羽さんにあるのでしょうか。ユーザさんの成長にあわせ、産まれた時の援助だけでなく、シッター事業、そしてキッズディサービス、グループの保育と、段階的に広げていったそうです。お話の最後に、いかに人脈が大事か、という話をされました。篤志家から、「君 おもしろいからお金を貸してあげる」と言われ、その人に「人脈はあるか。知り合いを50人言えるか」と聞かれたのだそうです。また、ボランティア精神の重要性についても、指摘されたそうです。常に「この人はなにを求めているのか」と、相手の立場で考えているかどうか。お客さんがほしがっているニーズを把握できるかどうか、というふうにおっしゃってました。おしまいに、丹波さんは、異業種交流の重要性を強調されていました。いつも、人が次の話のきっかけになった、と。フットワークの軽さがポイント。すぐに会いに行っちゃう。せっかく紹介してくれたんだから、とにかくおっくうがらない、とおっしゃっていました。強い衝撃を受けました。だって。いつも、そんな軽いフットワークでいることって、大変。自分に言い訳したくなる時だって、多いでしょう。また、メンターとの出会いは大きく、困るとお話を伺ったりしていたそうです。業種は違っていいけれど、指導力のある、キーマンと出会うことは、非常な+になるようです。私にとってのメンターは。やっぱり、人事にいた、2人のお嬢さんを育てながらも、総合職として実力を発揮している女性の先輩だったかな。子どもが2人いて、仕事と家庭を両立している人は、その人だけだった。もっと、相談してもよかったのに。今になって思う。丹羽さんのお話を伺って、拒まないでチャンスをつかんでいく、という、その精神はすごいと思うが、なかなかそれを実践し続けていく、精神力と、気力と、体力は、まねできないなぁと思った。最後におもしろい話をされていた。起業を起こす人のタイプって、よく似ているのだそうだ。興味の範囲が広く、探っているというか、元気がいい。なんとなく、わかる。つまり、アンテナが広いっていうことなんだと思う。「元気な人のそばにいるといい」とも言われたそうです。うん、だって、私、今日は元気はお二人のお話を聞いただけで、ものすごく、元気とか、パワーを分けてもらった気がするから。今日のこと、忘れないような気がする。もしかしたら、自分の環境が整ったら、米澤さんか、丹羽さんのところに「雇って下さい」って押しかけたくなっちゃうかも。そんなふうに思いました。最後に質疑応答の時間があり、私も挙手してみました。「事業拡大をした時などに、頭が整理しきれなくなって、イヤになったり、パニックになったりしませんでしたか? また、気力の維持という点で苦労されませんでしたか?」後で米澤さんに、おもしろい質問をされましたね、と言われました。え、だって、米澤さん、もうやんなっちゃうこととか、ないですか? と聞くと、きれいな顔をかしげて「うーん、ないですね」ときっぱり。そ、そうか。私、育児介護専門委員会をやっていた時、自分が調子がいい時はあれもやろう、これもやろう、といろいろと思いつき、そして周りの人を巻き込んでしまうのに、自分が調子が悪い時はなんにもやる気が起きなくなってしまい、せっかくのメーリングリストも放りっぱなしで腐らせてしまったり、ということがあり、そんな自分に本当に嫌悪感があったのです。気力のアップダウンが激しく、精神的な躁と鬱の状態に大きく活動が左右されてしまいます。(このHPだって、最近はずっと放ったらかしだし....)だけど、丹羽さんの答えは「私、人に仕事を任せちゃいます。信用するんです。」と。私、仕事の分配は、下手だったな。甘えられる人には、がっつり仕事を丸投げしちゃったり。逆に天然な人には、肝心なことが言えなかったり。やっぱり、トップにたつ力量はないなぁ、と思っていました。でも、今日の話は、とても、元気にされられました。そして、やっぱり、人と関わる仕事がしたい、と改めて思いました。そして、そんな思いをぶっとばすかのような、息子の組み分けテストの返却。そうだよ、私、トップ?ブリーディングのために仕事を辞めたんじゃん。今の私に必要なのは、息子をけなすこの口の代わりに、「コーチング技術」を身につけることじゃないか?