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小学校の卒業式、私はあまり印象深くない。
それより、答辞の練習を3クラス合同でやってた、あの眠気と緊張感が交錯する午後の視聴覚室を思い出す。 ちなみに私の台詞は「鳥羽処理場」。 なんやねん、鳥羽処理場て。 何年生で行ったのかも覚えてないけど(答辞の当時も覚えてなかった)、行ったんだろう。 社会見学かなんかで。 下水処理場かなんか。 覚えてないから全然情景浮かんでこないし、唐突すぎる単語で、いったい私はいつ自分が「鳥羽処理場!」と声を上げたらいいのか、その感覚をさっぱり掴めないままビクビクしながら突っ立ってた覚えがある。 鳥羽処理場!のくだりは、起承転結で言うと、承のずーっと後半あたりで、ま、あってもなくてもいいけど数あわせに入れとこか的な存在だったので、とにかく、とにかく、眠気との戦いであった。 私は先生に「『普通』にちゃんとしてる子」という評価が欲しい子供だったので、怒られたり注意されたりしたくなかったから、それこそ『鳥羽処理場!』の台詞と同じくサラッと何の印象もなく通り過ぎるように何でもこなしてしまいたかった。 声の大きさも、タイミングも、何もかも普通で、可もなく不可もなく、ただ流れるように「鳥羽処理場!」と声を上げて6年間で最後の責任を果たしたかった。 しかし。 とにかく眠い。 練習はいつも午後からだった気がする。 練習が始まる。最初は緊張して待っている。 今か今かと、待っている。 しかし、『承』の後半はなかなかやってこない、やってこない、やってこな、、ふぁあ~と、欠伸が出た瞬間、「は!」と気付く。 私の番やん!! 「はっ!は、とばしょりじょう!」 「はとば!?違うッ!とばしょりじょうッ!!」 一番好きで恐れていた担任の先生に怒鳴られた。 ショックすぎる。 この時のショックの方が、卒業式本番よりも私の心を揺さぶった出来事となった、と、今頃気付いてこれまた軽いショックを受ける私。 チーン。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.28 20:52:18
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