ライオン最後の日。1
今日、ライオン元社長最後の日。昨日、「花束注文しなくていいんですか」と課長に聞いた。というか、いつものように3,000円の花束でいいのか、もしや5,000円のものにするとか?などと思い、聞いた。「ええやろ」「え?ええ??」「せんでええやろ」「ええ!?え?花束、、、なし、ですか??」「うん。社長が『いらんやろ』て」えーーー!!!ひどくない!?あまりにも、それはひどくないか!?アルバイトさんでも辞めるときは花束渡して、勤続年数によって餞別もあるし!あまりにびっくりして、そのまま五杉さんに話したら「それはないでしょう!?」と、同じく怒ってくれた。なのでもう一度課長に掛け合ってみた。「、、、そうやんなあ、俺もそれはどうかなと思ったんやけど、、、もう一度聞いてみるわ」もしダメなら私たちで抗議しましょう!と、鼻息荒くしていたら「やっぱ注文しといて」と。しかも「いつものやつでええわ」。なんか。何なん、この、厄介払い的な扱い、、、みんなあんなに世話になったのに。確かにひどく理不尽に怒鳴り付けたりすることもあった。でも、だいたいはライオン元社長が言ってる事は正しかった。自らトイレ掃除をしたり(人が見えないところで)、いつも新しい事に挑戦したり(動くのはこちらだけど。でも私たち女子はわくわくした)、提案や要望に関しての決断の速さも素晴らしかった。いつまでも仕事を抱えているのが嫌で、とにかく猛烈なスピードでこなしていき、デスクの上はいつもきれい(書類など停滞せず)だった。この会社で初めて『社員枠』を作り(親会社から流れてきた嘱託かパートかアルバイトしかなかった。親会社から来てない人はパートかアルバイトしかなかった)私を社員に引き上げてくれた。女子はただの事務処理係、だった体制を一気に変え、会社の中枢と成るべく資格取得の為の研修にガンガン私を放り込んでくれた。とにかく、頑張る人の事は全力でサポートしてくれる、情に厚い人!そして、アホなオッサンらにも「あいつも、あんなんやけど、ええとこもいっぱいあるんや。わかったってや。ワシはいつも悪者やけどな」と言っていた。とにかく、人情厚き燃える仕事魂これぞ百獣の王ライオン!!って感じの人だった。しかし。それを知り、理解していたのは私達4人だけだった。あんなにへこへこしていたG長なんぞ、肩書きが社長じゃなくなった途端に毒づき出し、辞めると聞いたら見向きもしない。ほんまに気持ち悪い。「人生なんて上手く泳いだらいいだけやん」と、憧れられているイケテル上司が使ったとしても危険で難易度の高い台詞をのうのうとぬかしやがった頭の痛い男やし仕方がないか。まじできもい。あかん、時間ないので<つづく>