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テーマ:海外生活(7774)
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日本語教師の面接に。
仕事の紹介をしてくださったのは、 台湾人の嫁いだ日本人のお嫁さんとして大先輩の方。 ご自分の娘婿が投資をしているレストランでの 日本語の先生をさがされているとのことで 私にその話が回ってきた。 場所がちょっと街中からは遠いので、 どうしようかなと悩みながらの面接だったのに、 行ってみたら、SPA付の中華レストランに日本料理店。 広い敷地内には、天然の渓流と滝。 1週間に1回ぐらい、こんなところで過せたら素敵かも… (いや、仕事をしに行くんだって~笑) 面接がてら(?)、大先輩とその娘さん夫婦と一緒にお食事。 その時… 『日本には、毎年帰っているの?』 『いいえ、あまり帰らないんですよ…私』 『そうなの。私は17年帰れなかったわ…』 『…?』 『昔はね、男の子は、兵役があるからなかなか出国できなくて… 今は出国できるようになったのかしら?』 息子のために日本に帰れない。 そんな時代もあったんだ… 『昔はね、日本のTVも規制されていたでしょ。 みんなで日本の番組のビデオを小さな部屋で見てね、 美空ひばりの歌、彼女は歌が上手よ。 本当に。 私、その歌を聞いていたら涙が出てきて、 どうしてかしらね、大泣きしてしまって… 周りの人がずいぶん心配してくれたわ…』 そう語る大先輩の目に光るものがあった。 当時のことを、いろいろと思い出したのだろう。 台湾で幸せな日々を送りながらも、 故郷を想う時間がやっぱりあったんだろうな… なかなか帰れなければ、その想いは… 『私は、台湾人なの。 台湾が故郷。 台湾は、いいところよ。』 いつか、日本への想いにかられて、 日本の歌を聴いて涙を流すような日が来るのかな… いつか、胸を張って 『台湾が故郷なの』 そんなふうに言える日が来るのかな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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