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二宮優樹・2-KING

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二宮優樹

二宮優樹

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2006.06.26
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カテゴリ:私生活

本日の日記は長くなります。

「沙羅の会」 が発足しました。

「沙羅・さら」というのは、作曲家の、信時潔さんの曲集のタイトルで、

先日お亡くなりになった、室内合唱の藤本直美(男)先生と共に、

大学三年の時に、歌った曲集です。

「先生を追悼するために、何か出来ないか??」

そう思っていた俺たちは、先生と共に、歌ったこの曲を歌う事が、

先生にとっての供養になるのかな??と考えました。

 

生前、先生は、もともと歌い手でした。

歌い手としての生命を脳腫瘍という病気によって絶たれた事は、

昨日の日記にも書きましたが、

その病気をする2年ほど前に行われたリサイタルが、音源として残っています。

それを今日改めて聴きました。

もともと、今のような最新の技術で、録音された訳ではなので、音質がいいはずもありませんが、歌声は実にすばらしく、俺達にいつも伝えていた音楽についての解釈というか表現の仕方も、実に忠実に先生は、ソロで表現されていて、驚き、感動しました。

この音源を何とかして、多くの人に聴いてもらいたい!!

そんな思いから、沙羅の会のメンバーで、

大学のオーディオ室(CDや映像作品を見たり聴いたりする部屋)に、資料として

置いていただけないか??大学に伺いに行ったところ、

そんなすばらしい作品なら、前向きに検討してくれるとの事。

速ければ、10日くらいで決定が出るらしい。うれしい限りです。 

お役所的な、頭の固い学校だと思っていたがww

是非置いて、もらいたい!!

 

その後、沙羅を歌いたい!!といっても、ドコで??いつ??何を目的に??

という意見が出てきました。

より多くの人に聴いてもらうような、演奏会にするのか??

自分達が集まって、ただ歌って終わりなのか?

歌う事について、親族の方はどう思うのか?? などなど。

反対されたらその段階で、終わりですから。

伺う事にしよう!!って事になりましたが、

電話では、失礼だ!!とりあえず、先生にお別れも言ってないんだし、先生のお宅に伺わせてもらうことが出来るか??

そこから、始まりました。

一回目、、、、留守。

二回目、、、、デターーーーー!!

2,3日前に始めて、訃報を知った事、もし良かったら、先生にお別れを言いにいけたら嬉しいという事、今日なら、伺える事を伝えた。

今日っていきなりだからムリだろう??と思ったら、

「お待ちしております!!」

キターーーーーーーーーー!!

速攻、1時間ほどかけて、行ってきました。

閑静な住宅街に先生は住んでいました。

奥さんもすごく上品な方で、、、。

まず、先生の変わり果てた姿を見て、俺達は号泣でした。

だって、まだ58歳ですよ!!

しかもなったばっかりだった。若すぎる、、、、。

 

初めて奥さんにお会いしましたが、先生の色々な事を話してもらい、

その度に、色々回想し、号泣でした。

中でも、先生がいつも奥さんに、言ってたらしいんです。

「俺は、色んな合唱を指導しているけど、室内合唱を指導するのが、一番楽しいんだ!!」

「早く復帰出来る事を、火曜日を、心待ちにしてた!!」と言われてた時、

実際、もう俺らの代はいないけど、そんなに思い入れがあったという事、

そんな風に思ってくれていた事に、嬉しく思い、号泣してしまいました。

色々奥さんとお話をさせてもらって、最後に、言われた言葉が、

俺には先生から言われてるようにしか思えなかった。

霊とかそういうの、俺にはわからないけど、そんな気がした。

「人は1人では生きていけない、もっと人に甘えなさい!!絶対に助けてくれる人がいるから!!自分で悩んで、考えてるだけじゃなくてもっと人に相談しなさい!!頼りなさい!!そうすればきっともっと色んな可能性が見えてくるから!!」

そして

「やりたいことは大変でもしなさい!!努力してれば、必ずうまく行くときがくるから!!人生悪いことばっかりじゃないし、悪い事だけでは絶対終わらないから!!」と。

昔から、こういう事いう先生だったなぁ。

自分の事を、まるで見透かされているようで、先生の言葉に思えた。

 

CDの事、そして、先生と沙羅を歌いたい!!という事も伝えた。

先生の奥さんは、

「こんなうれしい事はないと喜んでくれた!!」

場所は、学校のとある部屋に決まった。

「沙羅の会」

を開こうとしている時期は丁度、夏期講習会や、サマースクールという外国から著名な演奏家の人を招いてのレッスンをする時期。

それにも関わらず、いつも先生と授業をしていた、教室だけは奇跡的に空いていた。

そこで奥さんと、息子さんを招いて演奏会をする事が決まった。

精一杯やるしかない!!

こんなに、全てがスムーズに1日、2日でいく事なんてあるだろうか??

 

きっと先生が、導いてくれてるんだ、教室も空けててくれるなんて!!

ありがとう!!藤本先生!!






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Last updated  2006.06.27 04:00:54
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