銀魂小説 ずっと、ずっと...
~前書き~ ここは江戸の町。 いつもと変わらぬ時間が過ぎていた…。 ただ一つ、真選組屯所内では 何かが起きようとしていた... 屯所内にて、普段と変わらない たわいのない 会話をしている人物がいた。 「土方さん仕事頑張ってくだせんそうに 巻き込まれて死ね土方。」 彼は真選組切り込み隊長 沖田総悟。 ルックスはいいくせに内面は腹黒い少年である。 副長の座を狙っているようだ。 「何だとコラッ!!てめェが死ね。 てか、仕事サボんじゃねェ。」 その彼をしかる男は鬼の副長こと土方十四朗。いつも瞳孔開き気味で極度のマヨラーである。 この二人組みこそ、 この物語の主人公的存在である。 と思う... 「なんでィ、アンタなんて死ねばいいのに…。」ゴニョゴニョぁーあ、沖田サン何か言っちゃったよ。 「あ”?何か言ったか?よく聞こえなかったぜ。」 あー、この人強がっちゃってるよ。大人げないなァ。 そんな二人が睨みあってる中、監察の山崎退が 目に涙をうかべて、こちらに走ってきた。 「副長ォォォォォォ!!」ハァ、ハァ、 よっぽど疲れていたのか言葉が とぎれとぎれになりながら二人に話しかけてきた。 「局長が、ぐすッ局長がぐすッ…あ、すいません。」 「どうした山崎、近藤さんに何かあったのか? 分かりやすく話せ。」 泣きながら話す山崎に対して、土方はそう冷たく返した。 山崎の話は長くなりそうだったので、 三人は土方の自室に移動した。 山崎が少し落ち着いたのを確認して 沖田は山崎に問いかけた。 「んで、どうしたんでィ話の続きを 聞かせろよ、ザキ。」 「はいッ。沖田さん、副長。」 山崎は涙ながらに話しだした... 「局長は昨夜 屯所を抜け出して 一人で攘夷浪士の取引に立ち会ったんです。」 「帰ってくるなりぶっ倒れて 局長はそのまま意識がなくなったとのことです。」 「今は手術室に運ばれています…。ぐすッ 俺が見張っていればこんなことには...」 !!!!!!ちッ____ 二人は山崎の話を聞き終わった瞬間、 立ち上がり、泣き崩れている山崎をあとにした...