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カテゴリ:た(だ)
カフェ、でなくてカフェー。きっと語尾があがってるに違いない。作者がこだわっているのはおしゃれなカフェテラスじゃなくてちょっとレトロなカフェーだ。
表紙(微妙にサーモンピンクががった薄桃色)と作者名で、「こりゃ縁がないわ」と思った人も一読の価値はある。 短編集なのだが、登場人物はみな「僕」と「君」。少しずつ違うが芯は同じ。 「原稿を書きながら待つ姿が好き」と言う君(琥珀の中のバッハ)「好きなものが限られているから」世界の片隅にしか生きられない君。(諦念とタンゴの調べ)「才能を持ってしまったがゆえに夢や希望を見出せない」僕(凡庸な君の異常な才能について)、「下手なりに一生懸命に手を抜かず君を想い続けることは贅沢なこと」と言う僕。(素人仕事の贅沢)繊細な表現がとても魅力的で、良い意味で‘耽美‘に浸ることが出来ると思う。’耽美‘というと近頃は‘オタク系‘というか‘やおい系‘のイメージがあって、使いたくない言葉ではあるのだけれど。 他の作品も読んで見たいと思った。 カフェー小品集 「突撃!昨日のばんごはん」 ・焼きしゃけ ・豚汁 ・納豆 なんか食堂の定食みたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.29 20:54:49
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