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カテゴリ:き(ぎ)
《時と人》三部作の、「スキップ」「ターン」に続く第三作。三部作といっても各々完結していて相互の関係は無いので、どれから読んでも大丈夫。「ターン」は最近映画化されたので、見た人も多いだろう。
北村薫の作品はどれも透き通った感じがする。ミステリーなのだから、おどろおどろしかったり、殺伐としていたりしそうなものだが。殺人事件が少ない(ほとんどない?)せいかもしれない。この本も、その底にながれているものは同じなのだろうと思った。うまく表わせないのがもどかしい。小物の使い方がいい。この本ではフライ返し、『会議は踊る』の歌、東京オリンピックそして 獅子座流星群。一つひとつここはこれでなければ、というのがちりばめられている感じだ。…もう少し早くこの本を読んでいたら、獅子座流星群を見逃さなかったのに。見ながら場面が浮かんできただろうに。 じつはこのテーマ(宗教くさくなるし)余り好きではない。どうも上手く扱われているものが少ない気がする。しかし好きな作家であるのを差し引いても、これはお勧め。 リセット、と言う語感から受ける「キレタ・乾いた・ムカツク・ゲーム感覚な…」子供たち、というイメージとはまったく違う読後感だった。 【古本】リセット/北村薫 「突撃!昨日のばんごはん」 ・ カレーライス ・ サラダ 今回豚バラ肉のカレー。良く煮込むと、とろっとしておいしい。ジャガイモのかわりにサツマイモとサトイモ。サトイモは早めにいれたら下ゆでしなくて大丈夫でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.28 22:32:33
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