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カテゴリ:し(じ)
以前読んだことがあるのに、題名を覚えていなくてまた借りてしまった(笑)長いけれど一気読みパターンの本である。
中学校の修学旅行先の京都で少女が失踪。京都市内をグループで自由行動って、いつごろからあったのかな?(近所の中学でもその方式だ。自分たちの頃は、中学は全体行動で、高校の修学旅行がグループ自由行動だったなぁ)京都に土地勘があるので京都舞台の話はちょっとうれしいんだけど、失踪事件こそ京都だけど、現在の舞台は東京でちょっと惜しいかな? 20年後にそのクラスメイトに次々と奇妙な事件が起こるのだが、その失踪事件に関係あるらしい…、と始まりからぐいぐい引っ張られてゆく感じ。 人の「悪意」とか「恨み」とかをうまく描写しているとは思う。一気に読ませる力はあるし、細々とした事件の盛り込み方もいい。この長さに対して、ラストがちょっとあっさりというか物足りないのは惜しい。 で、題名の「激流」。文中に京都で雨が降って鴨川の水量が増して、っていうのがあるんだけど、確かに鴨川って街なかの川だからのんびり流れているように見えて、山に雨が降ると思ったよりも激流になるんだよね。そこのところを人の心とかけている題名なんだろうな、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.05 22:17:34
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