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カテゴリ:共著・アンソロジー・対談・リレー小説など
実家の母が「暮らしの手帖」を愛読していたので子供の頃からちょくちょく読んでいた。もちろんカラーページを見て「これ作って」とねだるために、というのがきっかけだったわけだが、中の「すてきなあなたへ」などのエッセイ?のところも拾い読みしていたものだ。
この本は暮らしの手帖に掲載された食に関するエッセイ集。 グルメ本でもビンボー食本でもない食に関するエッセイというのはかえって新鮮。(時代は昭和だが)暮らしの手帖連載らしく、内容もまじめな感じでよい。前半は戦後の質素な味、後半は思い出の味といった感じのまとまりかな?全体的に質素な、地味めな食べ物が多く、おにぎりや漬物が食べたくなった。 表題作は「バナナの皮まで食った貧しい時代」の話ではなく、また「バナナの皮の白い部分を焼くと○○に効く」というトンデモ医学な話でもない。植物学的にバナナの可食部は実は皮なのだ、という話で植物学者牧野富太郎氏。さすが。 ちなみに「みかんは毛を食う」のだそうだ。植物も奥が深いね。 バナナは皮を食う お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.02 22:09:33
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