|
カテゴリ:み
娘が学校から借りてきてくれたので(学校図書館は意外に穴場だ!)読み始めた。
誤解していたんだけど、ファンタジーだったんだな…宮部氏のファンタジーはどうも私に合わないんだけど… ファンタジーを表すのに「行きて帰りし物語」との言葉があるが、その点ではこの話は王道。 主人公が彼女の大切な人を「取り戻す」ために異世界へ赴く、というのは古くは「雪の女王」にもある。(少女ががんばる、っていう点は同じだよね) だが「行き」にここまでページを割くと「異世界での行動」「帰ってから」の分がそれだけそがれてしまいそう。上中下巻でもよかったのでは?物語世界に入るためにこのくらいの導入は必然だったのだろうが、このまま下巻に突入すると消化不良のままばたばたと広げた風呂敷をたたみにかかっちゃうんじゃないかとちょっと心配である。物語の世界観は好きなんだけど。 ファンタジーだ、と思わずに読み始めたので、最初の事件で「うつくしいこども」(石田衣良)のような展開になるのかと思ったが(現実世界での解決)…宮部氏にはぜひリアルワールドでこのような事件を扱ったものを書いて欲しい… 英雄の書(上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.29 21:24:06
コメント(0) | コメントを書く
[み] カテゴリの最新記事
|
|