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カテゴリ:た(だ)
奇書である。「猿だらけ」「シュール」「グロ、いやエロ」「不条理」と聞いていたが前評判通りたしかにシュールで不条理でグロせつない!
「猿駅」は猿が猿と思えないほど無機質で、「初恋」は意識のタイムトラベル?グロで。「ハイマール祭」結構好きだ。ベストを選べば「猿はあけぼの」がせつなくていい。ちょっとグロの方向が違うけど、乙一好きな人は結構いけるんじゃないかと思った。以下自分メモ的詳細感想。グロ描写注意! 猿駅 ☆「猿駅」意味も無く猿だらけな世界。「そこはもう一面の猿」猿、といって日本猿を思い浮かべたんだけど猿が猿でなくなにか無機質な「モノ」であるような感じさえ受ける。ぐちゃぐちゃなわりにグロテスクさをあまり感じない(私がマヒしてるのかも) ☆「初恋」筒井康隆っぽいところもあり、時間軸がぶれているある意味SF。グロというかカニバリズム。 ☆「遠き鼻血の果て」無理だろそりゃ、っていう感じだが妙に世界にはまる。文体が一時期の筒井康隆っぽい。 ☆「ユカ」4ページの超短編。切な哀しいホラー、かな。 ☆「か」妹愛は何をも超越する(違) ☆「雨」パラレルワールドもののSF、と言ってもいいかも。グロなし。そこはかとなくぞわっとする。 ☆「ハイマール祭」民俗学的風味エロ。エロ、というほどのもんでもないかな。 ☆「げろめさん」最初から最後までグロ汚い。ちょっとひく。 ☆「羊山羊」狼男ほど変化が無く羊が山羊に変るくらいの変化なので羊山羊(笑)この病、完治する例ってあるんだろうか?微エロかな? ☆「猿はあけぼの」切ない系SF。シュウちゃんの天然ボケっぷりがかわいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.28 21:36:50
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