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カテゴリ:た(だ)
表紙絵の通り透明感のある短編集。描写が細密でいい。時空を超え、愛を家族を求め続ける。それが実は身近にあったのだ、となれば「青い鳥」ですが。手に入ろうが入るまいが求め続けることが美しくせつない。
てのひらたけ 以下ネタばれあり 表題作は時間を越えて何度でも出会う恋人たちの話…となるとリ・インカーネーションものか何かみたいだけど、すれ違う結末もわかっているのに愛に生きるというのは究極の「初恋」なんじゃないかなと。 「タンポポの花のように」廃墟となった遊園地、微笑む遺体、黄色い帽子(小学生の帽子を思い浮かべました)せつない寂しさとほんのりとした暖かさ。 「あの坂道を登れば」身勝手と言えばそうなんだけど、ホームで追いかける子供のけなげさに涙。 「走馬灯」ずっと守っているよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.05 22:04:38
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