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カテゴリ:共著・アンソロジー・対談・リレー小説など
手紙をテーマにしたアンソロジー。6人の作家のうち、知っているのは若竹七海氏のみだったが、ティーン向けの本と言うことで、ティーンは知っている方なのかしら?
ティーン向けで手紙と言うとどうしてもラブレターは避けられず、6編中2編がラブレター、その他も恋愛を絡めたものが多い。その中で若竹七海「読めない手紙」が良かった。この世界観、短いこの話だけではもったいない!連作短編で彼女らの世界をもっと見てみたい気がした。 メモ的一言感想、キーワード三つつきで。 「あした咲くつぼみ」(小手鞠るい)キーワードは’ラブレター’’憧れ’’未来の私へ’かな?ストーリーは途中でわかってしまうが、定番ということでOK. 「グラノラトフィーバー」(安西みゆき)同じくキーワード、’女子寮’’お菓子’’別離’キャラ設定が面白い(ちょっとラノベ的)のと、「お菓子言葉」という発想がおもしろい。 「雲の規格」(梨屋アリエ)’モテ男’’ボトルレター’’ヘンな女子がちょっと気になる’「オレは女子個人ではなく、女子の群が大好きなのだ」なんとなくわかる気がする。一対一で「おつきあい」するのを避ける気持ち。 「赤い紙袋の中」(神田茜)’恋敵’’親友’’ラブレター’恋愛が主でなく友情、というかなんというか。まだまだ未熟な半熟少女、かな? 「ヒーロー」(草野たき)’ラブレター’’いじめ’’演じること’対象が10代ということで「イジメ」も大きなテーマとなる。ムードメーカーって大変だけど大切。 「読めない手紙」(若竹七海)’天然’’ツンデレ’’ミステリ’ツンデレ、は間違っているかもしれないけど、ヤンキー、というには下品ではないのでいちおうそう表現。世界観というか主人公達の通う学校の設定がありえなさすぎでかえって妙なリアリズムを感じる。またキャラ設定もおもしろい。もっと読みたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.14 22:35:57
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