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カテゴリ:み
初、道尾秀介。
良質のホラー短編集。うまく読者をだまし、だまされるのが快感なほどだ。 表紙、装丁、文字のフォント(はじめて見るフォントなんだけどなんだか懐かしく古めかしい)さえにも心が配られている。 いずれもぞわ、っとする逸品だが、強いて言えば「ケモノ」「悪意の顔」が好み。乙一からせつなさを少々引いて泥臭さ(民俗学的な香り?)を加えたような感じ?全篇に飛び交う鴉が無意識下に不気味さを増しているかも。あと、どの話にも「S]と言う人物が出てくるけど、別人のようである。他の作品世界とも絡んでいるものがあるそうなので、また別の本を読んでみなくては。 鬼の跫音 覚書的ひとことメモ。道尾氏は先入観ナシに読んだ方がいいそうなので、文字最小・薄色で書くので未読の方はご注意! 「鈴虫」とりつかれた男、真犯人、鈴虫は見た! 「(ケモノ)」モンシロチョウ、刑務所作業製品、「妹」 「よいぎつね」祭の夜、神輿、狐面 「箱詰めの文字」作家、床下収納庫、招き猫 「冬の鬼」さかのぼる日記、鬼の跫音、春琴抄 「悪意の顔」キャンバス、イジメ、鴉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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