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カテゴリ:み
ダークでシリアス。
閉鎖的な、しかし美しい島に住んでいた少年少女、一夜の天変地異で運命が変る。 しかし、実際は平和な生活が一転して…というのではなくその前から不満は澱のように溜まっていた。その不満が絶望に代わっただけ。登場人物は皆影を持ち、何かに引きずられるかのように流されている。 幸せとか不幸とか言う前に喪失感とか不条理とかを読者に突きつけられる印象。彼らにとって「光」とは、与えられるものではなくて求めて何故か届かないものだと感じた。 東野圭吾の「白夜行」に似ているが別物だと思う。切なくて暗い一途さ、がない。 爆笑エッセイや「風が…」「仏果…」のような青春?とはまた違う、黒三浦しをん、もいいもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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