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One-eyed monkeys、と英語名では複数形。日本語で「猿たち」とやるのは日本語として不自然だからこれでいいんだけど、意味的には英語の方があってるね。いや~、言葉って難しい。
いわゆる日本に実在するようなタイプの探偵事務所、というのはミステリとしては実は珍しいかも。ミステリ界の探偵って、怪盗と勝負したり殺人事件に巻き込まれたり、ヤクザから依頼されたり(これは実際もあるかもだけど)警察よりも上手なんだぜぇ、なイメージだけど、この三梨氏は地道に企業スパイもどきの依頼をこなしていて、探偵というよりも「調査会社」というのがぴったり。 …何を書いてもネタバレしそうなので感想が書きにくいんだけど、文字だからこそ表現できるうまさ。映像化はできないねこれ。 すっかりだまされて読み終わった後、いかにだまされたかを確認するかのようにもう一度再読。道尾氏はミスリードがうまい作家さんだというけれど、これはうまいよ。 いやぁ、いいね。表面だけ見ちゃダメ、見えない所(行間?)にこそ真実がある。 サクサクとテンポよく読めて読後感もすっきり。 面白かった! 片眼の猿 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.03 20:49:46
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