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カテゴリ:ふ(ぶ ぷ)
主人公一行がどうにも好きになれない人物像として描かれているため、闖入者に何をされてもあまり同情がわかないのだが、なんともわかりやすいめちゃめちゃさでかえって爽快なくらい。
解説に「昭和の親父臭」と書かれているが想像したのは卓袱台ひっくり返す星一徹だ。 一徹は自分の主義主張?のためにめちゃくちゃやってるのであり(「息子を巨人の星にするため」という大義名分があるわけだし)、岩田は自分の快楽のためだけにやってる訳だが。 それでも岩田の行動の中に何がしかの点で真実をついているところで読者が溜飲を下げるというか、「そうだそうだ!」と言ってしまう。目的、手段はともあれ、その過程の中に真理が含まれているのだ。 …と、硬いことを書いたが、一言で言えば 「傍若無人なヤクザがやりたい放題する話」(裏表紙より) につきる。面白かった。 ある意味、ここじゃないような気がするんですけど しかし、またもやシリーズの2冊目から読んでしまった…何かの呪いか?(笑) 言い訳するなら「岩田シリーズ」1冊目は文庫ではないそうで、文庫は(ふ 15-1)、1冊目があるなんて予測できないじゃん!図書館の新入図書欄にあったし、同じ作者の本棚にあったわけじゃないし…というか、単行本と文庫は違う棚にあるから絶対並んでないじゃん!図書館でも本屋でも。 題名に惹かれて読んだのだが、1冊目「ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?」も面白そうな題名なので読んでみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.07 22:22:31
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