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カテゴリ:本についてあれこれ(感想以外)
9月の読書メーター
読んだ本の数:36冊 読んだページ数:9272ページ ブラザー・サン シスター・ムーン 学生時代に何かに没頭したことのある人、なんとなく流されていた人の二つに分けるとしたら私は後者だ。思い出したくないような青春(笑)を送ったわけではないけれどさて何をしていたのかと話そうとしてもとりとめも無くさらさらと流れていってしまう。この物語に「オチ」はないけれど雰囲気は非常に好み。作者とは年が近いので土地柄は違うとしても「あのころの空気」感は伝わってきて、懐かしいようなこっぱずかしいような、そんな気がした。 読了日:09月30日 著者:恩田 陸 反常識講座 知的冒険のすすめ (知恵の森文庫) 書かれたのが少し前なので、その当時は「反常識」というか画期的な意見だったものがわりと言い古された感があるものになっている。その辺りは先見の明があった、と言えないことも無いけれど、全般的に陳腐でそりゃないだろう!というような所が見受けられるのでいまひとつ乗り切れない。渡辺氏には初期のような医学モノを書いて欲しいのだけれど、もう無理なんだろうか?恋愛モノというか情事モノ(笑)はなんかもう、ねぇ… 読了日:09月29日 著者:渡辺 淳一 北欧のかわいいカフェ雑貨 まったくもって「眺めるため」に借りた本。北欧の雑貨って色鮮やかなものが多いけどそれでいてギラギラしてなくてシックでさえあるというのはやはりセンスがいいんだろうな。色々ある中から選んだ人のセンスがいいのだろうけど。冬が長い地域だから鮮やかな色合いが多いのかも。でも熱帯の色鮮やかさとは少し違うよね。ムーミンマグは一つ欲しいなぁ。 読了日:09月28日 著者:プロジェクトEGO 空耳アワワ (中公文庫) なんということはないのだけれど、さらさらと読めてしまう読み心地はなかなか良いのです。阿川さんは何を書いてもどこか品がいい感じがするのがよい。やはりお育ちがいい、という感じでしょうか。 読了日:09月27日 著者:阿川 佐和子 クジラの彼 (角川文庫) 陸海空三部作を読んだので。甘甘でベタながらも、時が来ればきりりとやるべきことはやる。そういうのって本来当たり前なんだけれど何故かそれが新鮮なのです。トイレの件、製造者と購入者と実際それを使う者との視点の乖離ってあるよな~って実感。人の立場になって考えることって大事ですよこれ。どれもよかったのだけれど、三部作の中では「海」が一番好きなので2編入っていたのがうれしいところ。 読了日:09月26日 著者:有川 浩 鳩とクラウジウスの原理 主人公の家に転がり込むキャラの濃い友人たち、暗い情念によって暗躍する男達の集団、鳩を操る謎の組織…と冒険活劇風に書いては見たが、その実は恋愛コメディなのではないか(笑)非常に楽しく読み終わりました。尻切れとんぼっぽいのも味のうち、続編をとは言わないがこういう終わり方があってもいい。森見・万城目両氏といい、関西の若者を描くとみなこういうテイストのものになるのかしらん?好きだけど。ともあれ、一時代は脚光を浴びた伝書鳩、街中でも見かける鳩がそんな任務を背負って飛び回っている世界がまた来てもいいじゃない? 読了日:09月25日 著者:松尾 佑一 風の大陸 月光にさまようもの (富士見ファンタジア文庫) 発行年順に読むべし、とは思ったのだがこの本はもうちょっと前に読んだ方がよかったのかも。すべての旅を終えた後この3人が出会った頃は…の挿話を読むのはタイミング悪かった感が否めない。発行されたリアルタイムに読んでいたら「懐かしい~!!」って想ったんだろうな。ストーリー的にはわかりやすく美しく読後感良しな小品。 読了日:09月24日 著者:竹河 聖 ひょうたん 貧しい古道具屋の夫婦に、毎晩のようにやってくる飲み仲間。店番をしながら煮炊きする料理がなんともおいしそうで、豪華なものではないが手をかけた本当の贅沢、のように感じた。金銭的には貧しくとも人情は豊か、そういうのが本当の幸せなのかもしれないなぁ。自分だったら毎晩夫の友人が呑みに来るのはちょっと困るけど…読後感良し。 読了日:09月23日 著者:宇江佐 真理 ザ・万歩計 (文春文庫) サクサク読みやすく、時々ふっ、と笑いがこぼれるエッセイ。G(伊坂風に言えばせせらぎ)との戦いのくだりではゾクゾク(想像すればある意味ホラーでしょう)私も『渡辺篤史の建もの探訪』は好きだ。あの話術を身につければ大概の仕事は潤滑に進みそうな気がする。実に面白かった! 読了日:09月22日 著者:万城目 学 まんまこと (文春文庫) 時代物で市井モノ恋愛がらみとくれば好きなジャンルなのだがどうものめりこめない。女性キャラにいまひとつ魅力が無いこともあるけれど、主人公も友人たちも全然生活に困っていないお坊ちゃん、というところにあるのかもしれない。謎解き部分というかストーリーは悪くないんだけど… 読了日:09月21日 著者:畠中 恵 風の大陸氷の島 (3) 雨の魔女 (富士見ファンタジア文庫) 魔女の正体はまぁそういう感じかと予想はしていたけど、綺麗に収まって良し。力を合わせればできたのだったら、最初からその方向でやるのは無理だったのかなとかちょっと思うけど。魔女のネームバリューが必要だったと言うことでま、よし。その後の話…なんてないんだよねぇ。このメンバーと本編メンバーの出会い的なものもあってもいいかもなぁ。 読了日:09月20日 著者:竹河 聖 読書メーター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.10 16:22:13
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