|
カテゴリ:い
語り手が誰であるか、というのは小説の読み心地において重要なファクターであるのだけれどこの1人称の本の語り手は車、である。小さな伏線が次々と回収されていくのは快感でもあるが、視点が自家用車であるから登場人物が車に乗っている(あるいは付近にいる)ときのことしかわからない、という制約が逆にうまく働き、また「車同士のネットワーク」で人間は知らないけど真実を車たちは(そして読者は)知っている、というのがまた心地いいのだ。よい。
ガソリン生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.16 13:51:57
コメント(0) | コメントを書く
[い] カテゴリの最新記事
|
|