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カテゴリ:雑感
今日しか時間が取れないので、一人暮らしの母を訪ねることにした。電話をかけても出ないので、とにかく出かけた。
行って見たら留守。あれ?どこ行ったんだろう。 とりあえずメッセージを書こうと筆記用具を探していたら、テーブルの下にメモ帳があった。何気なく開いてみると、それは母の日記帳だった。毎日の出来事がたどたどしく書いてある。 ***今日の仕事は大変だったけど、心のこもったおもてなしを受けて、明日はまた元気に働けると思います。ご馳走をたくさんありがとう。*** 80歳の母はまだ働いているらしい。実家は農家だが家族全滅(兄夫婦も病気で若くして他界)で、田畑は殆ど他人任せ。お米も買って食べている。人のいい母のことだから、賃料は殆ど0。頼る人がいないので毎日遊んでいるのは不安らしい。また働くのが楽しいと言う。一人でいると知らない人が尋ねてくるのが怖いようだ。働いていると友達もいるし、お喋りも出来る。 ・・・でもなんか可哀想。大きな家もまだ新しいし、妹が引き取るといってもウンと言わない。 元気でやってくれているのがせめてもの救い。 夕方母から電話。「もう仕事は行かないよ。帰ってきたら庭に落ち葉がいっぱいだから、掃き掃除して・・・。今薄着だから寒い。」「我慢しちゃダメだよ。早くちゃんと洋服着て!」「わかった。お正月のお餅ついてくれるって言ってたからお米は用意したからね。それが言いたかったの。」 そうだ。日記にこんなことも書いてあった。 ***ごめんね。せっかく旅行に連れて来てもらったのに、車酔いして死にそうだった。まだ今日も調子が悪い。*** 母の心を覗き見したようで後ろめたかったが、自分の将来を垣間見たのでは?とちょっとぞっとした。 毎日母の元気を祈るのみ。 (画像は帰り道のお寺で撮影したイチョウの落ち葉) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 17, 2005 08:49:38 PM
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