今回の新国立競技場建設のドタバタ劇を見ていて、私の思っていた通りの展開になってきました。ザハ・ハディドのデザイン案は、今となっては気の毒な気がします。斬新なデザインを求め、少しでも自分の名を残したい元首相は予算なんて頭にあるわけがないのですから。国立競技場の取り壊し辺りから、疑問の声はかなりあったと聞いています。国と舛添都知事との対決など、時間のかかる問題も噴出しました。ただ、建築関係に携わる者として、ザハ・ハディドの設計を今の日本の技術では無理なんじゃないのなんて声も聞かれました事に反論したいのですが、日本のゼネコンはすべて世界のトップレベルの水準に位置しています。これは断言します、ただ最初のうちはいくらかかっても・・・という雰囲気はなかったとは言えないでしょうね。みなさんが心配している、世界的コンペで1位になったものが、実際は違う案に設計変更されたなんて、日本の信頼がなくなってしまうのでは?と言う声が聞かれますが、アメリカの911のタワー。911の事件で跡地にビルをコンペした案が却下されたのは有名な話です。今は、山登りの例えではないですが、勇気ある撤退は絶対条件でしょうね。国民の総意といっても過言ではないと思えます。安倍さんもやっと気がついてくれたのにはほっとしました。
これから時間に余裕はありませんが、まだまだ焦ることはないのですから今の日本に見合ったものを建設すれば、きっと携わった方々全員の評価は自ずと後からついてきますよ。
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