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連日の呑み帰りの中央線。この日は二次会が久しぶりのカラオケだった。
目覚めるとそこは...梁川という駅だった。時刻は1時すぎ。 ここまで来るともう諦めがつくというものさ。 そう、先日はこの3つ先の大月だった。 しっかし何もない駅だこと。このままではたいへん不味いことになったと酔いにまかせて歩くことにしためくばせ。 丁度ここは並行して甲州街道が通っているが、車の往来も少なく山の中の国道を歩くわけ。 この時点で何を思ったか高尾駅くらいまでは歩いていけるかなと。やはり酔いの力は大きく。 ここほんとに山の中の国道なんだ。崖あり林ありの路肩。当然ながら人なんか歩いちゃいません。 暫く歩くと電光掲示板の気温表示。 ...0℃だっ。 たまに止まっている車の窓ガラス...霜。 あらためて山梨県を実感するめくばせ。ただせかせか歩いているせいか全然寒くないのはなぜなのだろうか。 そうねーかれこれ1時間ほど山の国道を歩いていくとかすかに見えるコンビニ。 街灯がない場所も散見で、山の中ってこんなに真っ暗なんだと実感。足元さえ見えないところがある。 また暫くするとトンネル。水銀灯で少しは明るいが深夜のトンネルを一人歩くおやじ。 黒いオーバーなのでただでさえ不気味な人影が動いているわけなので、たまに通る車のお方たちは亡霊と間違えてさぞびっくりしているのだろう。 あわてて急ブレーキをかけたおっさんがいたっけ。 ...午前3時。 やっぱり歩かなきゃよかったと後悔の念。あたりまじに真っ暗。 あー早く布団に入りたい...。妻のあたたかいぬくもりが...あっこれは無い。 さすがに3時間すぎあたりから腿が痛くなってきた。 いいかげんどこかの途中駅に着かないものだろうか。 道が自動車専用道みたいな感じになってしまったので近くの崖っぽいところの大きな階段を上がっていく。 丘に出た。 欄干に腰掛けあたりを見る。 遠くに民家の光が点在。上を見るとまじにきれいな星空。 寒いからだろうか、結構な数の星がここは見えるんだー。 ... あっこんなことをやっている余裕はないのだ。 ... 携帯の音楽でも聴くか...と思ったら電池が切れそう。 このあたりから舗装状況がよくなってきた。 町中に出たのだろうか...と思ったらまた真っ暗。 ...午前4時。 ... 何も言うことなく、生きて帰れるのだろうかなどとお馬鹿な夢想に浸り始める。 途中でもよおしてくる。林の影で...する。 途中パトカーがゆっくり走っていたがそのまま行ってしまった。 ...午前4時半過ぎ。 ようやく看板が。相模湖。 そういえば暗がりになんかでかい水面が見えて怖い感じがしたっけな。 そうそう相模湖って昔小学校の遠足かなんかで行ったよな。 平日だつーのにこのおやじは何をやってるんだろう。とんでもないあほだ。 そのうち見えてきた相模湖駅の看板。 時計を見るともう午前5時をすぎていた。一番電車はもう出発したのだろうか。 この駅SUICAが利かない。まっいいか。 オーバーの襟を立ててベンチに座っていると中央線の高尾行きが来た。 朝早くからの通勤客もちらほら。こんな先から東京に通っているのかこの人たちは。 その後乗り継いでまず家に帰ることにした。 結局着いたのが6時40分。玄関をいつものように一人で鍵を開けて入る。 息子が学校の行く支度をしていた。 妻...何もなかったかのように。言葉は多く語らないが、反応があまりない。 いやぁ乗り過ごしちゃってねーと。ただしこんな帰り方をしたなど想像もつかないことであろう。 結局この日は半休をとって会社に行った。 そうこの日、すなわち昨日も呑み会だったんです。 呑み帰りの電車には座ってはいけないという格言をついつい無視してしまうめくばせ。 次の乗り過ごしはどこなのでございましょうか...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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