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こんばんは
久々に一人で映画見に行ってきました。 タイトルどおり、「沈まぬ太陽」を見てきました。 周りにこの手の映画を一緒に見てくれる友人が居ないのが(Θ(エ)Θ*) ・・ 原作は山崎豊子の長編小説。 なんと上映時間は3時間40分で、途中10分間の休憩が・・w 1000円DAYだったし、何だかお得(●゚,_・・゚)b さてさて、内容ですが。 NAL「国民航空」の労組委員長を務める恩地が、副委員長の行天と共に会社運営陣と戦い、労働者待遇の改善の交渉に勝つ。 恩地の人間性は昭和初期日本のお父さんといった印象。正義感が強く自分なりの信念を持っており、一切妥協しない。 それに対し、副委員長の行天はずる賢く世の渡り方を心得ているようだ。信念は持っているが、ここぞという時に攻められない慎重な性格である。そのため抜群にかっこよく、後輩からも人気のある恩地に対し強い嫉妬心を抱く。 妥協を知らない恩地には人事による流刑が待っていた。一方行天はその性格ゆえに、経営陣と上手く付き合い出世街道まっしぐら。やがて犯罪にも手を染め出す。 永いこと恩地は海外をたらい回しにされ疲れ果てていた。 そんな中、御巣鷹山にジャンボ機が墜落。なんと・・こんな時ばかり日本に呼び出され、被害者遺族の世話係となる。 被害者遺族は無念の思いを全て会社にぶつけるため、恩地には地獄が待っていた。 会社から虐めぬかれても真性ドMの恩地は妥協を知らない。 社会を渡っていく二人の男。どちらが正しいのだろうか。 あんまし解説してしまうとこれから見る方には迷惑ですのでここらでw 根性根性!日本魂!といった恩地の抜群のかっこ良さはたまらなかったです。 しかし、沈まぬ太陽で描かれているのはあくまでも日本航空や政治家のえげつない手段です。信念を貫き通すには少々大変な時代だったのでしょう。 にしても・・JALがどんどん沈む中、このタイミングでよく「沈まぬ太陽」を映像化できたもんだと関心w パンフレットにもエンドロールにも巨大な文字で「フィクション」と強調されていますが、それが返ってリアリティを醸し出していました。 私個人の感想としては、恩地の不幸など取るに足らない小さなことだと感じました。 波に逆らう恩地はある意味自由ですが、波に必死にしがみつく行天は哀れ。 団体の中で個人を突き通すのならば、それなりの覚悟は必要であると考える。 そしてなにより、この映画で最も救われないのは被害者遺族である。 責任を取ろうとせず会社の利益ばかり考え、金のためなら何でもしてしまう汚らしい幹部連中や政治家。遺族は2度殺されたも同然である。 思いは複雑ですが、取り合えず面白い映画だったことは確かです。 頭フル回転で見る映画ですので、寝不足でいかないようにご注意下さいw 私にはまだまだ早い映画だった印象w豊富な予備知識が無いと、繊細な心理描写などは頭に入ってこないかもしれません。 ではでは(o`Θ´)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2009 01:45:56 AM
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