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カテゴリ:本の感想
久しぶりに村山由佳の作品を読みました。
高校生のときは結構読んでたんだけどなぁ。 今回みたいな連作短編小説は初めて。 これは直木賞受賞作らしい。 兄妹の恋、不倫、友情の危機、戦争の傷・・・ 話の一つ一つは決して明るくはなく、むしろ暗い感じ。 でもいやな感じではない。心に染み入るような静かな話。 どの話も最後は希望を感じさせる。 登場人物の視点が違うだけでこんなに印象が変わるものかとびっくりした。 やっぱり人の顔って一つじゃないんだなと思わされた。 幸せって何だろう? きっと他の人から見て幸せそうでも本当はそうじゃない場合もあるし、 逆もあるんだろう。 大事なのは流されない自分。地に足を着けて考えられる自分。 本当の意味での幸せって何だろうと考えさせられた作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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