カテゴリ:四国八十八ヶ所巡拝日記
11:10太山寺出発。来た道を戻り案内標識に従い細い道に入った直後、左側に住宅に挟まれたお寺が見えました。「まさか違うよね」と通り過ぎようとしたら、道を挟んで立派な駐車場……そのまさかでした急に右折してしまったので、後ろのに迷惑をかけてしまったかな…すいません11:20到着。
第五十三番 須賀山円明寺(真言宗智山派 本尊・阿弥陀如来) 自宅近所の神社の境内によく似た雰囲気、どこにでもありそうなお寺という感じです。 本堂で納札していると横にいた男性お遍路さん(50歳位かな?)から、「バイクで巡拝してるのかい?」と声をかけていただきました。この男性も昔バイクで四国別格二十霊場(八十八ヶ所札所以外で弘法大師と縁のある寺を番外札所といいます。この番外札所のうち二十ヶ寺が巡拝霊場として集結したもの)を巡拝したということでバイク遍路の利点など色々お話しました。で、男性と別れてから参拝をすませ、境内の隅にあるキリシタン灯籠(江戸時代、隠れキリシタン達が立てたもの)を見学し、納経所へ向かう途中先程の男性に呼び止められ「はい」と手渡された錦の布の切れ端。「100回以上お遍路した人の錦だからお守りにして」と。 ここで注釈、本堂で納める納札。巡拝回数によって色が違います。1回目~:白、5回目~:緑、8回~:赤、25回~:銀、50回~:金、100回~:錦という織物のような生地の納札を用います。金・銀や錦の納札はお守りや御利益があるとして、出会ったベテラン遍路からもらうのを楽しみにしたり、札所の納札入れから集めている人もいるらしいです。そういや、この男性も本堂の納札入れをかき回してました で、これがいただいた錦です 正直ビックリそして感激「ありがとうございます!頑張ります!」としか言葉が出ませんでした。男性は振り向いてしながら奥様と駐車場へ消えていきました。 この出会いが私の中の緊張や不安を吹き飛ばしてくれたようです。それまでの焦りにも似た感情はきれいに消えて、清々しい気持ちでいっぱいでした。もしこの出会いがなければ、私は不安に押し潰されてリタイヤするか、遍路の目的を忘れたスタンプラリー巡拝になっていたかもしれません・・・男性遍路さん、本当にありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月16日 13時12分49秒
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