カテゴリ:日々の日記&戯言
京劇世界からは何とか戻ってきましたが、三国時代にイっちゃったままの柚迦で~す
予告通り昨夜の京劇鑑賞のお話。 開演の30分前に着いてしまった 正直、民音公演の独特な客の雰囲気(苦笑)は苦手…というか関わりたくない…ので、開演直前まで近くの道後へ逃げることにしました。 実は6月25日のオフ会の時、気になったお店があるので覗いてみまして・・・ ←思わず購入した二品(マスコットと蝦蟇口) 何となくパタリロ似?(笑) 道後商店街『創作ちりめん 布遊舎』というお店。入り口の猫のぬいぐるみが「入ってこんか~い」と無言の圧力をかけてくれます こうして時間を潰し、5分前に県民文化会館再到着。ロビーの売店を覗くと京劇の顔を模した飾りなどが売られてまして…… 客「これは誰?」 店員「関羽ですよ」 ・・・「それ、張飛やん」柚迦心の叫び(笑) 聞いてたお客さんはそのまま購入していました。きっと関羽だと言って見せびらかすんだろうな さて今回の公演は三国志の中から『三顧の礼』『長坂坡』『赤壁の戦い』『空城計』『五丈原』を抜粋し更にハイライトシーンだけを抜粋した、諸葛亮孔明の物語。上演時間は休憩を含み約2時間でした。 ―‐―‐―‐― 中国京劇院「三国志」~諸葛孔明~ (原題「鞠躬尽瘁・諸葛孔明」) 【第一幕】 第一場『五丈原~プロローグ』病に倒れるまで。回想シーンという形で第二幕へ。 第二場『三顧の礼』劉備達の3度目の訪問と意気投合するとこだけ。 第三場『長坂坡』負傷した糜夫人が井戸に身を投げ、趙雲が阿斗を抱き突破するとこだけ。 ~休憩15分~ 【第二幕】 第四場『赤壁の戦い』曹操軍の船団が焼かれる場面(『焼戦船』)だけ。 第五場『空城計』孔明が西城で司馬懿を計略で退却させ、趙雲がトドメをかけるとこだけ。 第六場『五丈原』病に臥した孔明が延命の祈祷に失敗し、死ぬとこだけ。 ―‐―‐―‐― 京劇の台詞は言うまでもなく中国語。舞台の両脇に縦長の電光掲示板がおかれ、日本語訳が字幕されます。私の席は10列目真ん中より舞台向かってやや右より。視界に電光掲示板写りませんあと、左寄りの方が舞台右裾に隠れている生演奏楽団が見えたんだけどな これは開演前の緞帳。『出師表』になってました さて開演。「狂言回し」(中国語では「串場人」いわゆる道化役)の台詞から始まります。各場の最初に内容説明をするストーリーテラーの役のようです。 第一場、狂言回しの台詞が突然流暢な日本語に転換!・・・それもそのはず、狂言回し役の役者サンは生粋の日本人!京劇界初の外国人プロ俳優・石山雄太氏です。(と、パンフレットに書いてありましたが・・・過去、台湾の京劇界に日本人女性の役者がいたはずですが・・?) 京劇は難しい古典語の台詞を使うので中国人でも通でないと分からないそうです。(歌舞伎と一緒ですね)が、道化役だけは地元の民衆が使う日常語を使うというお約束があるそうです。今回の「狂言回し」の日本語台詞は、お約束に添ったものと言えますねその後の場でも内容説明は日本語、他の役との会話は中国語(こちらも流暢)と使い分けてました・・・凄いっ で、内容・・・アクションシーンはいつ見ても凄いものですと言っても時代劇のような殺陣ではありません。『赤壁の戦い』(『焼戦船』)の曹操軍の混乱や『空城計』の趙雲v.s敵将の戦闘など、兵隊役の個人のアクロバットがその状況を表します。(これも歌舞伎と同じ。歌舞伎ではアクロバットはありませんがね) 身の軽さはさすが中国四千年の歴史 前転・バク転・側転・とんぼ返り・バク宙などを組み合わせ舞台を横切る連続ワザ高速連続回転留まったままの高速連続バク転なんて圧巻 数年前の「アミノ式」CMなんて甘いと感じますよ ・・・京劇では当然のことながら実際の馬は出てきません。着ぐるみやハリボテでも出てきません。武将が馬に騎乗してる状態は、ムチ(飾り付の棒)を持つことで表すというお約束です。 関羽が赤いムチ持ってる時にゃあ「赤兎馬に乗ってるのね」と勝手に妄想している赤兎馬好きな柚迦です(笑) そんなこんなで今回の公演も堪能させて頂きましたダイジェスト版のようなストーリーは少し残念ですが、内容自体は満足っス あ、昨日の日記に誤りが数ヶ所ありましたのでこれから訂正入れます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月01日 13時35分10秒
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