初めての投資信託
昔から持っていた古株を特定口座に入れたのを機会に、いろいろ運用していくことにした。この10年くらい眠らせていたもので、株価も時々見るくらいであった。購入価格よりも20%くらい上がっていたので売却した。そのお金を使って、初めて投資信託なるものを購入した。先月、銀行からの熱心な勧誘に載せられて個人国債を購入した際に、個人年金を紹介された。定額と変額があり、変額は何かというと、投資信託で運用して利回りを確保し元本は保証しますという商品だ。いくつかの投資信託が設定されており、購入者がその中から自由に選択が出来るようになっている。しかし期間は10年なのでなんとなく不安だ。結局は投資信託を理解しなければいけないので、そちらを少し調べてみた。あるわあるわ、こんなにあるとは驚いた。世の中にはお金を右から左に動かして、それを糧にしている人が沢山いるというのがなんとなくわかった気がする。国内株式型、海外株式型、国内債券型、海外債券型、外貨運用型などだが、その中にまた中小型株運用やインド株、中国株型など色々だ。それらに加えて最近は不動産投信、いわゆるリートというのが人気商品になっている。先日紹介されたみずほJ-REITも基準価額が13400円だったのが、先週は14600円にまで跳ね上がっていた。少々過熱気味だと思う。私が注目したのはバランス型という投信だ。株や債券などを幅広くバランスして運用するというものだ。なんとなく安心が持てると思ったが、中身を良く見ると、ほとんど海外債券での運用である。それもアメリカの債券がほとんどだ。早い話、今運用上一番いいのはアメリカ債券だということになる。つまり日本の膨大な貯蓄がアメリカ債券購入に回っているのだが、それを運用している投信が自分の尻尾を食べながら、辛うじてバランスを維持している絵が浮かんでしまった。何だか良く解らないが、バランス型を購入することにした。この際、勉強のつもりでハイリスクハイりターン商品を選んだ。利回りが6%台になる。あまり格付けが良くない債券をプロの目で選別し、ハイリターンを得ようとするものだ。毎月50円の分配金があり、それらは再投資にまわされる仕組みになっている。取り敢えず失敗してもいいように10万円を購入した。基準価額が1万円弱なのだが、この4月からは急上昇している。株に手を出しずらい人達が投資信託にお金を回しているのではないだろうか?株価が今ひとつという感じなのに対して、投資信託は活気付いているという印象だ。