心豊かなセカンドライフを求めて

40年ぶりの同窓会

きのうは中学時代の同窓会がはじめて行われた。 ４０年ぶりである。 お互いにみんな苦労してきており、今なお悩みは尽きないのはみな同じである。 最初は顔を覚えていない人が半分くらいいたが、話しているうちに記憶が よみがえってきた。最後は思い出話や近況報告で大変に盛り上がった。 人生色々なコースを歩んできた人たちの集まりなので、非常に面白かった。 熟年離婚あり、家庭内暴力あり、大学教授あり、同業他社や占い師までいて バラエティに富んだ日本社会の縮図をみるおもいであった。 みんな悩み苦しみお互いに慰めあう日になったのは面白い。 わたしはほとんど聞き役立ったが、私のことを覚えていてくれた人が多いのには 驚くと同時に非常に嬉しかった。 また４年後にあおうということでみんなと別れた。 我らのマドンナは独身だったようだ。 とても明るく振舞っていたが、本当に幸せなのだろうか？ 複雑な気持ちで帰ってきた。

オーラのある人間とは

いつも日経新聞夕刊は日常生活にとても参考になるので、楽しみだ。 『こどもと育つ』や『こころの健康学』は自分の生き方を考えるうえで参考になる。 また、『プロムナード』というエッセイもそれを書いている人の人柄が窺がえて 大変興味深いし、生きる指針になることもある。 先週火曜夕刊の『プロムナード』は村上龍さんの《元特捜部長のオーラ》である。 元東京地検特捜部長の熊崎勝彦氏についてのコメントである。 取調べについての村上さんの質問に対して 『相手を追及するとき、自分の意見を言ってもしょうがない。 　相手から何かのものを引き出すには、答えを引き出すことができる質問を 　しなければならない。つまりそれは全身全霊で容疑者と対峙するということだ。』 というニュアンスの回答があったそうだ。 村上氏が熊崎氏にインタビューしたときの話で、 『わたしは、そのオーラに圧倒された。 　表情はおだやかだし、言葉遣いも態度ももちろん紳士的で、視線も優しげなのだ が、 　どんな嘘をついても見破られてしまうような独特のオーラを感じて、わたしは 　奇妙な息苦しさを覚えた。』 『熊崎氏のオーラが、小説家としてのわたしの深い部分を射抜いたからではないかと 　あとで思った。』 オーラといえば、冬季オリンピックの荒川静香を思い出す。 今までの何回転ジャンプだなどという技術的なことよりも、ただ見ているだけで 感激してしまう何かがあった。 素晴らしいスケーティングだった。 これをオーラというのだと思う。 あの落ち着きはどこから来るのだろうか？ わたしも会社生活がそろそろ終わりになるが、相手の意見を聴けるようになったのは つい最近のことだ。それまでは自分の意見を如何に主張するかが先にあった。 やっとこの頃になって、相手によって考え方や性格がまるで違うことを実感できるよ うになった。 それを感じられるようになってからやっと、自分を一歩ひいて相手の話をよく聴ける ようになったと思う。 まだまだ表情が顔に出て、熊崎氏のように穏やかな表情とはいかないまでも。 学校の先生は大変だと思う。 言うことを聞かない生徒はもちろん、おとなしくて逆に心配な生徒もいるだろう。 一人ひとりの個性を大事に育てるのはちょっとやそっとの努力の話ではないと思う。 それができるのは、余程の精神力をもった人か、お釈迦様くらいなものだろう。 でも機会があれば、将来の希望の星である子供達を育てる仕事をしてみたい。

北朝鮮のミサイル発射を防衛力増強に利用させてはいけない

北朝鮮に対する制裁決議案が、国連で中国やロシアも含めて全会一致で成立したことは少し驚いた。国連憲章の一部を削除したとはいえ、今回の北朝鮮の行動は、国際社会が一致して非難しているというメッセージとなり意義があると思う。そういうなかで、日本の額賀防衛庁長官ほか政府要人から専守防衛の枠をさらに拡大する先制攻撃論をぶち上げたのは、国際社会の情勢に反する軽率な発言だと思う。しかし、もしかしたらこの発言が中国やロシアに対して、あるいはアメリカに対しても日本の制裁決議案を認めさせる高等手段だったとしたら、ご立派と言いたい。たぶん、そうではないだろう。北朝鮮のミサイル発射を、防衛予算獲得の口実にさせてはいけない。また、それに群がる防衛族を力づけてはいけない。防衛施設庁含めて、現在の防衛組織体制についてもっと現状の問題を浮き彫りにさせて国民の前にあきらかにしてほしい。防衛論議が一部の好戦家の意見に引きずられてはいけない。もうすぐ８月だ。戦争を二度と繰り返さない、という日本国民の意思を消えうせさせないようにマスコミには慎重な報道をお願いしたい。

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