日本の教育実態調査を真剣に
大学の改革が叫ばれてから、統合や外部人材登用、国立大学法人化など、
色々な改革がなされてきたが、小中高の改革はどのように進んでいるのだろうか?
そういうなかで、高校での履修科目不足による留年問題がおきた。
みんなで渡れば恐くない、嘘の内申書を書く、こどものためよりも
有名大学合格率競争が優先されて、見て見ぬふりが横行してしまった。
ゆとり教育改革の弊害だそうだ。
はたしてそうだろうか?
受験科目以外は捨ててもいいという考えが横行しているのは、日本全体から
見てみれば、とても視野の狭いひ弱な社会を作っているとしか思えない。
ゆとりの無い、教養のカケラも無くなった個人の殻に閉じこもった人間を
つくっているような気がしてならない。
きのうのニュースでは、女子中学生がパトカーに生卵を投げつけて逃走するという
もうどうにでもなれという破滅崩壊現象が蔓延してきているのを感じる。
最近よく言われる格差社会を投影しているのではないだろうか?
犠牲者は子供達である。
多感な青春時代こそ、いろいろな学問に触れさせたり、学外での体験をさせて
考えさせることが大事だと思う。
自殺にすぐ走ってしまうのも、視野の狭い世の中になっている一つの証かも知れな
い。
観念的議論で制度をいじくるのでは無く、もっと実態調査を明るみにしてほしい。
そこから本当の施策を考える出発点になる。