安倍総理がやめた理由を解く
突然の辞任には誰もが驚いたことだろう。参議院選挙で大敗したにもかかわらず辞めなかった人が何故だ?理由がいろいろ語られているが、真相はいまひとつわからない。安倍総理はもともと政治家のサラブレッドと言われている。岸元総理大臣を祖父にもち、父親は総理大臣まであと一歩だった人だ。そういう家庭環境で育った人だから、ひ弱だとかなんとか言われても総理大臣という激務を理解していると思うので、そう簡単に投げ出すとは思われない。余程のことがあったと考えるのが普通だと思う。健康問題や政局運営に自信がなくなったとか、もう疲れたとかは理由ではない。APEC終了後の記者会見で、『職を賭して』発言あたりからなんとなくおかしかった。ブッシュとの会談では笑顔もまったくなく、無表情であった。私が想像するに、彼の高いプライドが相当傷つけられた結果ではないかと思う。ブッシュから何を言われたかわからないが、今回の辞め方は、そのあたりに原因があるのではないだろうか?また、日本という国家のトップがどんなに弱いものかを悟らされたのではないかと思う。プライドを大きく傷つけられたことによって、その気持ちを一番ショッキングな形で表現したかったのではないだろうか。というよりも、日本国のトップとしての存在を示したかったのではないだろうか?一番ショックを受けたのはブッシュアメリカではないかと思う。夜中にたたき起こされて安倍総理辞任の報を聞かされたブッシュは何を思っただろうか?