《騙されるニッポン》を読んで
変な外人さんが古歩道と名乗って日本に帰化したという前書きに興味を持ったので、つい買ってしまったが、読み進むうちに私の内に眠っていた正義感がムラムラと湧き上がってきた。ベンジャミン フルフォードさんの日本再生に込めた熱いメッセージに引き込まれ、最後まで一気に読んでしまった。小泉改革が必要だったことはわかるが、郵政民営化を実行するための衆議院選挙における刺客を放っての反対派つぶしあたりから何か変だなと感じていた。アメリカの強い圧力をいろいろな人が本にしているが、新聞にはまったく出てこない。アメリカのメディアが寡占化され、一部の大資本に支配されているという構図は、貧富の格差だけでなく、情報格差つまり、一般国民には真実が伝わらないという民主主義の根幹が脅かされているのではないかと心配になってきた。そういうアメリカの支配層とべったりな姿勢は日本の今後にとっても危ないことだ。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の生い立ちが、ドサクサにまぎれて大資本によりつくられた民間企業であるということも知り大変驚いた。9.11テロについても事件そのものに疑問が出されているが、日本では何もわからない。アフガニスタンについても日本ではその経緯を知る人はほとんどいない。日本の新聞やマスコミメディアは何も伝えていないと思う。そういう状況なのに、テロ特措法なるものがいつのまにか成立し、それを継続しないと世界から見放されるというような記事しか見当たらない。安部首相が突然辞任したが、本当の理由はよくわからない。マスコミはまったく掘り下げた取材をしていないということはわかるが、だからこそ日本のマスコミについては信頼ができないと感じる今日この頃である。