日立の赤字が7000億円とは驚きだ
米国会計基準に基づく連結業績は7000億円の赤字になると発表された。これは日産が2000年に出した6843億円を上まわる、製造業としては過去最大の赤字だそうだ。ついこないだは500億円くらいの黒字の見通しだったはずなので、この大きな下方修正には本当に驚いた。世界の景気収縮はとんでもないほど落ち込んでいることを示したことになる。いったいアメリカがやってきたことは何だったのだろうか?今までアメリカに依存しすぎていたことの結果だと思う。これはこれから十分反省していかねばならない。赤字の内容を見ると、円高差損が500億円、構造改革費用が1500億円、会計上の税金負担が3300億円、半導体ほかのグループ会社損益負担が1400億円、株式評価損が700億円だそうだ。半導体の落ち込みがひどいのが効いているが、それより会計上の繰り延べ負担が3300億円というのはどう考えたらいいのだろうか?また株式評価損というのも何かおかしいような気がする。会計評価方法も実態にあったやり方に見直していいのではないかと思う。