セミコンジャパン:10年後を考える
セミコンジャパンに久しぶりに行ってきた。目的は、パネル討論会で『半導体の今後10年を見通す』というもので東芝の石内センター長、NECエレの福間執行役員、東大の桜井教授のお話を伺いに行った。それともう一つ、早期退職の人に会えるかなというのもあった。今後の10年についてはお祭りイベントということもあって、新しい話はなかったが、まあ気軽に聞けて楽しかった。桜井教授が、大学らしく若々しい話をしていたので、少し元気になった。三人のなかで、半導体はまだまだ先があるし、無限だという話だったが、実際の半導体業界をどう立ち直らせるかというところまで言及してもらえればもっと良かったと思う。10年後はみんながネットで繋がって、医療や教育などに半導体は大きな貢献をするというのは皆さん同じだった。技術者としては未来に希望のある良いお話しだったが、一歩ひいて一般生活者の立場で考えると、そこまでやる必要はあるのかな、と思ったりした。24時間毎日監視されているのは精神的につらいと思う。便利になるのはいいが、人間そのものにとって果たしていいことなのかどうかは、社会学的にも考察されるべきものだと思う。