スティーブ・ジョブズを悼む
沢山の方々が、哀悼の意を表明されているので、それ以上に何も言うことは無いのですが、私のブログにも残しておきたいと思い、僭越ながら書かせていただくことにしました。マッキントッシュとの出会いは会社のSEを使ったことからです。それまでは日立のB16とかいうパソコンだったと思います。マックの使いやすさは段違いでした。個人的にもほしくなり、やっとの思いで購入したのが、Performa575でした。付属のソフトも子供向けの楽しいソフトだったので、子供と一緒にふーん、と楽しみながら遊んだ思い出があります。Windowsなんてとても買う気にはなりませんでした。しかしその後、IBMがパソコン事業に参入し、あっという間にWindowsの全盛時代を迎えることになります。Windows95が出てしばらくすると会社のパソコンもマックからWindowsに一斉に変わることになりました。データの移行に苦労したのを覚えています。Windowsは事務処理機器であり、マックのような楽しさはありません。会社のいろいろな資料作りも、マックのような自由が効かず、自分の思いを表現するのにイラついたものです。個人的にはまたマックに戻りたい気持ちがあります。自宅のパソコンも家族と共有なので、しばらくはWindowsから切り替えられませんが、本当に自由の身になったら、マックに戻ってみたいと考えています。やはり人間には遊び心や希望、夢が大事だと思います。効率だけを追い求める世の中に、それに抵抗するかのようなジョブズの挑戦が見られなくなるのは、本当に残念であり寂しくもあります。ついこの間まで新製品のプレゼンをしていたのには本当に驚きます。並大抵の精神力ではないと思います。スタンフォード大学での名スピーチは、我々に深い感銘を与えました。わが社の会長が、全社員へ紹介したのもわかります。ハングリーであれ、愚かであれ。つまり雑念を捨てて、馬鹿になって本当に自分のしたいことに専念しろ、と。あした生きてはいないかもと思ったら、私はきょう何をするだろうか?短い人生を本当に真摯に生きた人の言葉には何も言えない。安らかに。